試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3791[3798F] 4次車 現行仕様 表示変更,スカート位置修正 (3701[3708F-1] 発生品転用) ※再生産品

2017-11-26 22:28:14 | 京成線:3700形
適正。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3768F)のM2c車は一部部品の入替を行った。
このうち行先表示器部品は3798,3791現行仕様(3798F:再生産品)から捻出している。
転用で[55K 西馬込]を失った3798Fは表示類が揃わなくなり現行仕様として成立しなくなってしまった。


京成3700形3798F 4次車 現行仕様。
3798F:3798-3797-3796-3795-3794-3793-3792-3791
※フルカラーLED表示器編成:リニューアル再生産品。

現行仕様への早期復帰に向け3791を入場させた。
3761の回着整備で3798Fは第二次整備時にスカート取付の不備があったと判明している。
行先表示類の再設定と並行しスカート位置の修正も行う。
同時にSPフレームTNダミーカプラーへ交換しTNカプラーSPの予備品を増強する。


3791 4次車 現行仕様(3798F:再生産品)。

3700形ではライトユニット撤去を行わない行先表示類変更方式を採った時期があり3798Fはこれに該当する。
3791では成功したが3798は上手く行かずライトユニットを取り外し竣工させた。
この施工差により3791の運転台側側面窓セル上部は原形のまま存置されている。
富士川車輌工業製ステッカーの残数都合で種別変更の確率は低い。
一方運行番号と行先表示は改める可能性があった。
加えて今後は行先表示器部品を都度交換し進行方向距離の均等化策を採る予定である。
行先表示器部品撤去を屋根板側から行い易くするため3791の側面窓セルも仕様を統一する。


SPフレームTNダミーカプラーからTNカプラーSPへ交換した3300形モハ3356,モハ3353復活青電色(3356F)。

SPフレームTNダミーカプラーはマイクロエース製京成3300形3356F復活青電色(3356F)から捻出する。
3356Fは4両編成固定でM2車はTNカプラー廃止時に運転台側へSPフレームTNダミーカプラーを試用した。
灰色成形密着自動式TNカプラーSPは時折数量不足に陥る事がある。
緊急時の対策として原形のTNカプラーSPを確保したかった。
3768FへSPフレームTNダミーカプラーを供出した3320F現行色後期仕様(3320F-1)は2+6編成化への備えがあった。
SPフレームTNダミーカプラーのままでも構わなかった3356FはTNカプラーSP捻出が名目で交換対象に挙がっている。


スカート取付に対応させたSPフレームTNダミーカプラー(元3353用)。

モハ3356,モハ3353の両車は運転台側をTNカプラーSPに振り替えた。
これで1両分のTNカプラーSPが予備品兼用になっている。
モハ3353から撤去したSPフレームTNダミーカプラーはスカート取付に支障しないよう整形を行った。
3768から復活したTNカプラーマウント側への加工となる。
切除はニッパーで切り落とすのみとし平滑化は見送った。
スカート装着後は外観からは全く伺えない箇所で気にしていない。


入工中の3791。

先ず車体関連の整備から開始した。
側面窓セルへの細工にはライトユニット撤去を要する。
3798Fの種別表示は富士川車輌工業製ステッカーで[快速]にしていた。
今入場での変更対象は運行番号と行先表示に限られる。
富士川車輌工業製[快速]種別表示は流用するため丁寧に剥離した。


[アクセス特急]に戻った種別表示器。

運転台側ライトケースを前面妻板側に押し出しステッカースライダーで[快速]表示を滑らせる。
3700形の前面は垂直方向に後退角を持つ。
このデザインを逆手に取り無瑕でステッカーを剥離した。
3798Fの製品仕様は3色LED式種別表示器だった。
ステッカー切り出し失敗隠蔽策は不要で印刷剥離は行っていない。
久し振りに[アクセス特急]表示が顔を出している。


角を切り落とした運転台側側面窓セル上部。

側面窓セルの加工は行先表示器部品に障らないよう運転台側上部を斜めに整形する。
作業簡略化で妻面窓セルは存置し車体に側面窓セルを残した。
整形角度を深くすると行先表示器部品の押さえが利かなくなる。
縦方向は約2mm程度を上限にニッパーで切断した。


3701(3708F-1)から転用した行先表示器部品。

行先表示器部品はステッカーが未貼付だった3701登場時仕様(3708F-1:再生産品)の発生品を起用した。
3768Fから捻出された[A07 成田空港]は発色が大幅に改善されており温存した。
現在プロトタイプが中途半端な3728F後期仕様(3728F)への転用を検討している。
よって転用が難しくステッカー貼付が必須だった[A01 UENO 上野]を起用した。


屋根上から装着した行先表示器部品。

行先表示類の変更は富士川車輌工業製ステッカーを起用した。
3768Fの入場中に新表示を定めていた。
運行番号表示は予め不足しない事を確認している。
表示変更を済ませた行先表示器部品は早速屋根上から取り付けた。
側面窓セルの加工は問題無く嵌合具合も従来と変わっていない。
この後車体を組み立て[快速]種別表示の再貼付を行った。


TNカプラーマウントと支障するスカート(元3791用)。

残る作業はスカート付SPフレームTNダミーカプラー化である。
スカート付TNカプラーSPからスカートを撤去した。
想定よりゴム系接着剤での固定が強力で耐久性の不安は一切抱かなくなった。
分離されたTNカプラーSPは予備品へ廻している。
スカートは第二次整備時に嵌合ボスの切除を済ませておりそのまま流用した。


自由度が高まったスカート取付位置。

フレームの一部を切り欠いたSPフレームTNダミーカプラーはスカート取付に影響を及ぼさなくなった。
スカートの固定は従来通りジャンパ連結器部へゴム系接着剤を盛る方式である。
しかし垂直方向の調整代が増し車体裾側は引き込み量を稼げる。
従ってスカート角度は大きく変化した。




3791 [A09 快速 高砂]:行先表示類変更,スカート付SPフレームTNダミーカプラー化施工。


3761 [55K 快速特急 西馬込]:3768F(スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着車)。

入場前のスカート位置は前面車体裾と重なっていた。
先に出場した3768Fに近い位置へ修正され違和感は払拭された。
なおモハ3353から転用したSPフレームTNダミーカプラーは試作品だった。
スカート付TNカプラーSP時代との印象差は殆ど感じられない。
廃品利用策で登場したSPフレームTNダミーカプラーだが当初から見附には気を配っていたと思われる。


3791 点灯試験[A09 快速 高砂]:前照灯。


3791 点灯試験[A09 快速 高砂]:尾灯。

ライト基板の接触を確かめるため点灯試験を行った。
前尾灯とも安定した点灯を保ち不具合は見られない。
ただ3768Fの出場直後であり前照灯点灯はやや物足りなく思えた。
ここで3768Fのライトスイッチ廃止に気付いている。
点灯が原則で全編成のライトスイッチは全く使用しておらず余り気にしていなかった。
3798Fは3色LED表示器の中期仕様で製品化されたため消灯対応にしたのだろう。
告知時は現行仕様だった3768Fは消灯の必要性が無く廃止に踏み切ったと思われる。

行先表示類変更が完了し3791の竣工を迎えた。
富士川車輌工業製[快速]種別表示ステッカー再用が課題だった。
糊面の劣化も招かず上手く収まってくれたと思う。
次に入場する3798は側面窓セルへの加工を終えている。
スカート付SPフレームTNダミーカプラー化に注力したい。
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