アジアにしっかり軸足をおいて、日本の事を良く理解し、
中国にも誤りのないメッセージを送っていたヒラリー・クリントン前国務長官とは、明らか
に違っている。 ジョン・ケリー米国務長官のことである。
この人は、長官就任前の公聴会で中国が「対中封じ
込め」に反発している事を問われて「脅威の無い所に新たな脅威を作らないようにしなけ
ればならない」等と弱腰の発言をしている。 「良い事は良い、悪い事は悪い」としてき
たクリントン氏とは明らかに違っている。
この弱腰は、北を巡る韓・中・日の訪問でも現れた。
韓国のパク・クネ大統領が北に対話を呼びかけたところ条件付きとは言えこれを認める
発言をしている。 このことは、まあ、予想どおりだとしてもこの人の大きな誤りは、中国
が北朝鮮に強い圧力を掛けてくれる、と過度の期待をしている事だ。
朝鮮戦争は、北朝鮮が韓国に攻め込み、押し込まれた韓国を米国が全面支援して押し
込んだが、中国・ソ連が北朝鮮を実質的に支援して東西冷戦へ突き進む中、38度線を
挟んで休戦したことは歴史上の明確な事実である。
つまり、現在の北朝鮮を存在させた同盟国が中国なのです。 そして、中・ロは社会主
義・共産主義をとっている国で、自由主義国とは国を治める思想が根本的に異なる国
である事を忘れてはならない。 中国が今までも、これからも極めて強い姿勢で北朝鮮
に臨んだことはない。
尖閣の問題等でも、日本の実効支配を「中国が実力で変更することは望まない」とした
ものの抽象的で、明確・具体的な発言は認められない。 心配である。
現に、先程のニュースで中国の海洋監視船3隻が相次いで日本の領海を侵犯して航行
していることを報じている。 それが中国である。
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