久々にアーミーテージ氏の意見を見た。
昨日の読売紙の「地球を読む」欄にリチャード・アミテージ元米国務副長官の論文が掲載
されています。 読まれた方も多いと思いますが…。
この記事の重要な意味は、米国内の重鎮が
日本の新聞紙上でオバマ政権への率直な指摘をしている事です。
オバマ大統領に「米国は安全保障問題で無力だという声は払拭しなければならない」と
いう前提で各論に触れていく、
シリアの内紛やクリミア併合問題を例に、米国の態度に疑念が生じていると断じており、
中国の対外強硬姿勢に対しては、同盟国と共同歩調をを取り、紛争状態の火種を取り
除く危機予防メカニズムを開発することが有益だと提言している。( 拝聴に値する提案
であり、検討してみてはどうだろう )
また、TPP交渉に関しては米政府は、通商一括交渉権(TPA)を獲得する決意を示すべ
きとしている。
更に、昨年12月バイデン副大統領が北京で「新しい形の大国関係」「核心的利益の尊
重」等中国の言い方の発言については、それにつけてもわからないと一刀両断した。
最近、オバマ無能論が言われているが、少なくとも外交面での弱腰は、バイデン、ケリ
ー、ライス等閣僚級のテイタラクも影響している様な気がしてならない。
せめて、クリントン国務長官の様なはっきりものを言う人が側
に居れば… とも思うことさえあります。
この読売の記事は親日家のアーミテージ氏の発言だけに、アジアの情勢を好く分析して
おり、出来れば勘違いの多いニューヨーク・タイムスやワシントン・ポストにも同様の論文
を掲載して欲しいものだ、と勝手なことを考えています。
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