まったく、自分の読書傾向のバラバラなのにはあきれています。
最近読んだ本2冊も、まったくその傾向が顕著で両方にまったく脈絡はありません。
佐倉11万石の藩主で幕末、老中首座を務めた
堀田正睦とその義母の話とあって佐倉に住んでいたことも有る自分としては
是非読んでおかなければならないと思って借りて来た本です。
女性特有の繊細な感情で佐倉藩内の奥向きと正睦を通じて政策にも参加する
幾千子の生涯を描いたもの。
正直この嫉妬や恨みや愛情等を細かく描いた手法にはいささか食傷気味です。
それより、幕末動乱の幕内の政治や蘭学を早くから取り入れた佐倉藩の状況等
を「もう少し丁寧に描いてもらえたら」と思った次第です。
この本は、最初にオオイシさん原作・脚本のTVドラマが有り、
それが好評だったため岡田仁志さんが小説に書き上げたものの様です。
ドラマは1997.7.6~9.28 TBS東芝日曜劇場で放送されたものです。
本の方もオオイシさんの原作だけにテンポ良く、男女がクッツイタリ、離れたりする
ラブコメディーと云ったところの、読みやすい本ではあります。