男子五輪代表選考を兼ねる「びわ湖毎日マラソン」は4日行われ
一般参加の山本 亮(佐川急便)選手が4位となり、日本人では一番となりました。
山本選手の最後の頑張りには心からエールを送りたいと思います。
山本選手 藤原選手
これで東京マラソン2位の藤原 新選手と共に五輪代表は有力となりました。
問題は3人目の代表に誰がなるか、注目を集めています。 と言うと聞こえは良いの
ですが、スッキリしないのです。
五輪の代表は世界選手権日本人最高は基本的に内定で、その他男子の場合は、
福岡、東京、びわ湖の3大会を選考レースにしてその中から成績のいい者を選考
していますが、季節も気象条件も出場選手もそれにコースもまったく違う大会を比
較して選べる訳がありません。 そんな無理な事を日本陸連は毎回繰り返し、中に
は公然とこの選考にクレームを付けた人もいました。
それなのに、陸連への非難が大きくならず、相変わらずこんな事を繰り返しているの
は、マスコミの問題があります。 大きな大会は新聞テレビ等マスコミが必ず共催し
ており、正面から非難できないのです。
それから、もちろん選手が所属する実業団等のチームの事情も有るでしょう。
難しい問題ではありますが、一番大事なことは五輪の為に努力している選手に、出
来るだけ同一の機会を与え、公平な選考をするかと言う事が優先されるべきです。
マスコミや所属チームの事情は、その次に考える事でしょう。
今回も世界選手権で日本人最高順位の堀端宏行選手は難しいようですが、公務員
ランナーで福岡3位の川内勇輝選手、びわ湖5位で山本選手とは9秒差の中本健太
郎選手、東京6位で山本選手よりタイムの良い前田和浩選手など、誰が選ばれても
おかしくないのです。言いかえれば、誰が選ばれてもスッキリしないものが残ると云う
ことです。
川内選手 中本選手 前田選手
女子の選考にもまったく同じ問題があります。 多分選考ではごたごたするでしょう。
正々堂々と望んでもらいたい五輪の選手選考、日本陸連はもう少し知恵を出しても
良いのではないでしょうか?