メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

アメリカ国旗のアルバム・ジャケット

2015年05月09日 23時43分21秒 | ロック
最近購入したタンジェリン・ドリームの「アンコール(USA LIVE)」のジャケットを眺めていた時、
フと思ったのは”アメリカ国旗ってよく利用されてるよな”という事だ。
例えばアメコミの古典であるワンダーウーマンのコスチュームはモロにアメリカ国旗だし、
Tシャツとかなんかでそのデザインは広く衣類に取り込まれていたりする。

もしも日本国旗でソレをやったらどうだろうか?
日の丸が目立つようなデザインの衣服を身に着けていた場合、
”右翼”とか”国粋主義者”とか”日本愛○党”とか
どちらかというと政治的な意味合いを強く主張した人間という見方をされてしまうのではなかろうか?
もっと軽微な”日の丸のハチマキ”ですら
おいそれと巻けないような雰囲気になってないだろうか?
それは”玉砕覚悟”を表現したような
ナニヤラ韓国が批判してきそうなキナ臭い状態になってしまうとか…。
まあ、明らかにアメリカに於ける”自国の国旗”として
広く国民に愛されている立場にまでは至っていないよな。日本国旗の場合。

そんな日本の状況は置いといてアメリカ国旗の話だ。
身の回りでスグにピンときたCDジャケットを集めてみたのが冒頭の写真ね。
ブラック・クロウズの「アモリカ」と
スライ&ファミリー・ストーンの「暴動」だ。
奇しくも両方”ファンク”寄りの音楽だ。

前者のデザインには結構ビックリした記憶がある。
つか、買う時にちょっとビビったかもしれない。
何と言っても陰毛がはみ出しているのが衝撃的だったのだ。
また比較になってしまうが
日本では同じことが絶対できないようなジャケットだよな。
日の丸のパンツもあまりイケてるとは言い難いし、
陰毛をはみ出させる写真という時点でまずあり得ないだろう。

さて、アルバム的には
スライの「暴動」が”よく買ったよな~”と今にして思ったりする。
明らかに自分のライブラリでは珍しいジャンルの音楽であるからだ。
確かに一時代を築いたミュージシャンの”重要な一枚”として
ロック史に残るモノとして扱われているのも事実だ。
きっとそういった”肩書き”につられて手を出したのだろう。
しかし、リマスターが施されているとはいえ録音自体があまり良くない。
オーディオ的にはダメダメだが
曲の方は屈折したヘヴィなファンク・ナンバーが詰まっていて
それなりに聴いてしまう迫力はある。

「アモリカ」は好きなグループであるブラック・クロウズの作品だ。
彼らはこのアルバムから”より黒人的な”グルーブを持つようになった。
個人的には「そっちに行きすぎじゃないの?」とも思うが
以降の作品もゴスペルとか入ってきてもう本格的だ。
突然変異的に、ジミー・ペイジと共演して
ZEPのナンバーを演りまくった2枚組のライブも面白いのでオススメだ。

タンジェリン・ドリームは自分の中で
”変な環境音楽をやるグループ”という位置づけだったので
有名なバンドといえど、ずっと手を出さないで現在に至っていたのだが
このライブ・アルバム「アンコール」は
ファンの中でも評判の良い作品だったので紙ジャケ・リマスター再発を機にゲットした。
混沌としたインプロヴィゼイションはあるものの
なかなか聴き応えのある曲が揃っていて良いアルバムだった。
これもまた”古き良きプログレ”を代表する作品だと思う。

今回は変なつながりでアルバムを紹介してしまったが
デザイン的にはやはり「アモリカ」のやんちゃぶりに軍配が上がるな。