メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

勝手にしやがれ!! Sex Pistols - 21st Anniversary Edition

2013年06月13日 08時00分50秒 | オーディオ
フト立ち寄ったブック・オフに、
これ見よがしにピストルズの「勝手にしやがれ!」が飾られていた。
はて?ナニを今さら…と、つい手にとって見ると、なんと!紙ジャケの帯付だ!
おお!”30周年記念 2012年最新デジタルリマスター”とあるではないか!
これは音質的に期待しても良いものだろうか?!自問自答の末に
とりあえず世間の評価を調べてみてから購入することにした。
珍しく冷静な自分。

実は結構前になるが、デジタルリマスターの本作品は既に持っていたのだ。
それが実にヒドイ音質で、「はあ?これがリマスター?」と
めっちゃガッカリした経験がある。そもそもLPレコードも持っていたのだが
CD導入以降にそのリマスター盤に買い換えたのだ。それも数十年前の話だ。
「そうか。パンクなんてあんまり録音にこだわってなかったんだな」と
そんな勝手なリクツで、このROCK史に残る名盤の音質追求は諦めていた。

で、30周年記念盤のアマゾンのレビューを読んで感想を統合すると
自分の持っているバージョンのリマスターは最悪。2012年リマスターは
買い直すにふさわしい劇的な音質改善盤。…おおむねこんな感じだ。
だが、沢山のレビューの中に
「日本での発売はなかったが、21周年記念盤の音質には劣る」
という意見が散見された!むむ!これは看過できない事実だ!
その人達は、本作品の最新バージョンが出るたびに購入しているバリバリの
ピストルズ・ファンとお見受けしたが、失礼ながらオーディオ的見識は
果たしてどれだけお持ちであるのか?などと一瞬考えたが、
仮に”音質マニア”ではない彼等が「音質の良い悪い」をハッキリ
指摘できるほどの違いは存在してるってコトだ!

そこで21周年記念盤にターゲットを変更し、購入してみた結果
「まあ、期待が膨らみ過ぎたがフツーに聴ける音質」というのが感想。
冷めて聞こえるかもしれないが、自分の(おそらくファンの大半が)持っている
リマスター盤との比較で言えば、文字通り劇的な音質改善盤だ。
もう音源が別物としか思えないぐらいなので、いちいち書くのもアレだが
音圧がまず圧倒的。ベースやバスドラがズンズン!バシバシ!と決まる。
高音も伸びていて、ギターや歌もクリアで迫ってくる感じだ。
コレにくらべたらかつてのリマスターは”モノラル・ラジオの音質”並だ。
やはり”リマスター”とうたうのであればコレぐらいの音質はマストだと思う。
これ以上は、もはやオリジナルの音質の問題ではなかろうか。
かといって”リミックス”というのもなんだかなあ。
いじったヒトの感性で原版のイメージが変わるるってのも問題だ。
そういえばAC/DCやオジー・オズボーンも短いサイクルでリマスターしているが
いずれも音質がどうこうよりも”好みの問題”らしい。
(前者はギターや低音の処理、後者はベースとドラムの差し替え)
これも自分で確認してないからなんとも言えん。

ピストルズで言えば、残念ながら30周年との音質差は書けないぜ。
”劣ると予測される”バージョンをわざわざ購入する気もないからね。
今回のネタの教訓は
「最新リマスターが一番良い(好みの)音質とは限らない」ということか。
やれやれ。