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SiriusとAldebaranとPolaris

欲望の資本主義

2018-01-14 10:15:54 | 日記

NHK-BSで視聴。

リーマンショック時に報道された。

金融機関が数多の金融商品を売り出した。

が、リーマンショック時にどの商品の仕組みも明確に答えられるものがいなかった。

 

番組に登場する経済学者は言う。

現在の経営者の中で「経済」を知っているものは皆無だと。

ただ、儲けをため込むことだけに専念している。

 

安倍晋三が経済政策で「トリクルダウン」を打ちだした。

が、これはかつての米レーガン大統領、英国サッチャーが打ち出した政策だった。

「トリクルダウン=滴り落ちる」ことは無かったと。

 

今の資産家はタックスヘイブンに代表される方法で税逃れをしているに過ぎないと。

資本主義を批判し自ら「社会主義者」と言って大統領選に出たバーニー・サンダース。

一定の支持を集めることはできた。

 

もしかするとアメリカが最初の社会主義国になるかもと大胆な発言をする学者もいた。

マルクスがその著書で資本主義を批判した。

実際は後を継いだエンゲルスがマルクスのメモを整理して完成させたのだが。

 

世界で経済学者を標榜する者はマルクス=エンゲルスの「資本論」を多角的に研究するべきでは。

 

第二次大戦後東欧で旧ソ連が主導する形で「社会主義国家」が誕生した。

が、実体は独裁と専横の政治体制でしかなかった。

 

社会の発展法則に照らすならば資本主義が崩壊し社会主義へと移行する、ということになっている。

社会主義とはどういう体制なのか?

その青写真を示すことは誰もできないだろう、今は。

 

世界で先進国と言われる国では格差が拡がり「一握りの富める者」と云われた言葉も

今は「一つまみの」となっている。

 

GDPの競い合い。

生産を続けるしかない。

 

「創造」と「破壊」。

 

このところ株価が上昇し続けている。

一部のエコノミストはバブルの前兆と捉えている。

ひょっとするとあのリーマンショックを大きく上回る規模になるかも、とも。

 

興味深い番組であった。