11946年11月3日、憲法が誕生した。
あれから70年目を迎えた。
人間で言えばさしずめ「古稀」だ。
古来稀なり。
唐の詩人杜甫の詩・曲江（きょっこう）「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」（酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。（しかし）七十年生きる人は古くから稀である）に由来する。
とある。
戦後、憲法の話が中学校の教科書となった。
その後朝鮮戦争が勃発し、副教材に降格。
今では憲法の話など学校でも取り上げていないだろう。
何せ、国のトップが「改憲」を声高に叫んでいるのだから。
最近、この本が復刻されて評判がいいらしい。
それを持って、ある高校に出向いた。
憲法について聞いてみると「難しい」『堅苦しい」の声が。
中学生に理解できるように作られた教科書が高校生に難しかろうか？
歴代自民党政権が憲法を遵守し、学校教育の中に根付かせてこなかったから。
いや、むしろその逆を成してきた。
憲法敵視は自民党の中で、自主憲法制定と声高に叫ばれている。
アメリカに押し付けられたものとして。
だが、最近の報道では日本人の中でよく議論し、定めたことの証が確認されている。
決して占領軍による押しつけではない。
日本人があの戦争の反省に立って成し遂げた世界に誇れる法規であろう。
2020年。
国民投票に掛けるべく画されているようだ。
つまり、オリンピックのお祭り騒ぎに浮かれていることを計算しての目論見。
断じて許すわけにいかない。