南勢こと南伊勢町でダイビングをして撮ってきた水中写真、今日はキタマクラです。小型サイズのいわゆるキタマクラの幼魚なわけですが、目がクリクリしていてとても可愛らしいです。
キタマクラの後ろの岩についているホヤやらカイメンなんかの色具合の加減か、気分的に秋っぽい感じがします。
ところで”気分的に”ではなくて本当に季節感のある海の中の写真やなんていうのはなかなか難しいと思うのです。純粋に海中の自然現象に限定して季節感を出そうとしても、海の中の様子の季節変動をイメージするほうが難しいと思うのです。
空気中の季節変化のイメージ(例えば新緑、満開の桜、それこそ紅葉等々)を海の中に求める方が方法としてはやり易いのですわねぇ。
海の季節感って、難しいですね。ダイバーにはわかるネタでも、一般の方には理解してもらえないし、ヤッパリ空気中の方が簡単ですね。今夜の月とか…
かわいいものをそのまま撮ることがでいれば、イヤでも可愛らしく写ってしまうと思いますので、全てはキタマクラ子のお手柄であると思います。
キタマクラの子供はフラッシュ光がうまいぐあいに眼に入ると緑っぽく美しく輝くのでそのように撮れればもっと可愛らしかったであろうに、などとちょっと欲を張ってしまいます。
海中の様子の変動は水温の変化に拠るところが大きいのではないか、と思います。
我々ファンダイバーが潜るような水深は短期間で急激に水温が変動することが少ないので、ダラダラ少しずつ様相が変わっていく、ということも明確な季節感を感じるのが難しい要因なのかもしれない、などと個人的に勝手には感じています。