フィリピンの顔

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銃 その3

2009年07月22日 | 気をつけて!!
ハナップ ブハイ (Hanap Buhay)
  「生きる為の、道を探す」

これは、フィリピン人を指して言ってる言葉です。
「ジョーク」では有りません。「絶句」です。


          ◇   ◇   ◇


あるブログ・コミュニティの方から、コメントを頂きました。
その1 の感想です。一部をそのままお借りします。

普通の日本人の感覚としては「怖いところ」ですね。
長い間外国人に引っ掻き回された歴史がそうさせているのかもしれません。


      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


その2 では、もっと怖くなられたことと思います。

その2 で私は、日本人を表現した「ジョーク」を紹介しました。

マサラップ アン バワル (Masarap ang Bawal)
「禁止されている事を、実行する事が面白い。」


誤解を招くと困りますので、言葉を補足します。

この「ジョーク」は、ずっと昔からある言葉です。
日本で私が覚えた言葉、「法律は、破るためにある」
と言った感じで、特に誰かを指して言ってるのでは無く、
恐らくこれは、実行して成功して、良い気分を味わった事のある人の言葉でしょう。

良い気分と言うのは失礼でしょうが、少なくとも何かを感じた人ですね。

例えば、「ここにごみを捨てるな」「立ち小便するな」。
これは「禁止事項」ですよね。
やった事がある人がどう感じたかは、人によります。
してやったり、と思うか後ろめたくなるか怖くなるか。

それがエスカレートすると、例えば「通行禁止」。
もうこれは、普通の人はしないでしょう?
でももし、通っている人を見たらどう思います?
何だあの人は? とか、羨ましいとか...
では、もしあなたがそこを通れるら、どう思います?
怒られないか? 捕まらないか? 等々でしょう。
そしてもし、難なく通ってしまえたら?
いやァ怖かった。もう二度としない。ですか?
面白かったなァ、あのスリル? ですか?

じゃあこの「通行禁止」、もし合法的に通れたら?

例えば、工事のおじさんに、
「どうしてもこの先に行かなければならないんですが...」
「いいですよ」と、ゲートを開けて貰えたらどうですか?

もっと、エスカレートしましょう。
「何人たりとも進入厳禁!!」さあどうします?
持ち主か管理人まで許可を取りに行きましょう。
直接出来なければ、「門番」から管理人に話して貰いましょう。


さあ、「門番」です。

☆「門番」が問題です。

「門番」が、許可が出たと言うのであなたはこの
「何人たりとも進入禁止!!」を、悠々と入れるのです。
さて、どんな気分ですか?
なんでもない?楽しい?怖い?恥ずかしい?

あなたが悠々と入るのを、大勢の人が唖然と見てます。
どんな気分ですか?
良い気分? 後ろめたい? 恥ずかしい? まだ怖い?


      ◇   ◇   ◇   ◇


 こういう「門番」、日本には殆んどいないでしょう。
日本は日本。居ないほうが良いですよ。
私も日本人だからそう思います。
だって日本が大事だから、そうあって欲しくないです。  
だからって、他所の国なら良いのか?  (考)...


日本はこの、「門番」に対しても「禁止事項」が有ります。

許す事が出来ないほどの「禁止事項」です。

フィリピンも「禁止事項」はありますが、許せるのです。
いや、許さざるを得ない事が多いのです。

どう云う事かと言うと、「門番」に対して、

ハナップ ブハイ (Hanap Buhay)
  「生きる為の、道を探す」

があるからです。

そして、あなたに対して、

マサラップ アン バワル (Masarap ang Bawal)
「禁止されている事を、実行する事が面白い。」

を、少しでも理解しようとするからです。

ここは、フィリピンですから...


      ◇   ◇   ◇   ◇


もうひとつ、これがフィリピンと言えるところ。

☆「門番」が問題です。

あなたは、「門番」から渡された「許可証」は、
どうやって出来たものだと思いますか?

ちゃんと、地主さんや管理人に話を通して作成されたものですか?

え? てっきりそうだと思ってました。とか、
当然でしょう?  や、
そんな事は、どうでも良い事だ。


そして、
問題が発生したときは、

「ワタシ、ワカラナイ」、「ソウオモッテマシタ」
「コトバ、ワカラナイ」

そして大半が、
「門番」から貰ったとか、「門番」に聞いてくれ。

これ、私は、日本人の事を言っているんです。



      ◇   ◇   ◇   ◇


☆「門番」が問題です。


フィリピン人の「門番」です。

地主や管理人に、ちゃんと話しを通してくれる「門番」
この「門番」を、「コネ」と言います。

地主や管理人を通さず、同僚に頼んで「許可証」を作成。
この「門番」も、「コネ」でしょう。

「門番」が自分で「許可証」を作成。
この「門番」、これも「コネ」でしょう。


同僚に頼んでと言うのは、結構やるんです。
「許可証」を例にあげれば、スキャンして印刷、写真の貼り付け、
登録所に署名させるところまで、それぞれの部門の「門番」が「偽者」を作成する。
または、従業員全員で作る。   全部「コネ」です。

あなたの会社でなくて、良かったですね。

多分、あなたが知らないだけでしょう。

ハナップ ブハイ (Hanap Buhay)
  「生きる為の、道を探す」

のフィリピンですから...

お金にするために、何でもかんでもやれる事はやってしまう。
そして、それを咎める人はあまり居ない。
咎める立場の人も、生きる為にやってる事だから。
それとも、許せるほど優しい人だから。
もう一つ。 無理に咎めては、自分が危ない...

それでもみんなプライドが高い。



そして私は、
何も、本質的に治安が悪い訳ではないと思っています。



お気ずきだと思いますが、
「門番」と言うのは、警察であったり、NBIであったり、入管、
税務署、陸運局、会社、そして殺し屋まで指していて、
「門番」自体、或いは「門番」の上につなぐもので、これが
フィリピンでは、「コネ」に成り得る人たちです。


「赤信号、みんなで渡れば怖くない」




写真を沢山載せたいので、続きは 

     銃...


     その4 に回します。

         ありがとうございました。


   ************************************



























      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


参考までに
       【コネ】(コネクション)



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      その4、 また寄って下さい。

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