フィリピンの顔

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カルデロン一家3 (背景を考える)

2009年03月16日 | Weblog
現在彼らのバックに付いてるかどうかは判りませんが、入国時にアランさんが言う、「お金を払ったら、パスポートとビザが来たので、飛行機に乗った。」から考えられるのは、まず、プロモーターが簡単にやれることじゃないと思います。出来るけどしないでしょう。

相当綺麗な女の子なら兎も角、男の人にそんな危険な手助けはしないでしょう。

あえてやるなら、当時でも50万~100万円くらい掛かるので、アランさんがそんな大金を払って他人名義のパスポートを作らせたとしたら、日本の就職先を確保した上での、計画的失踪不法滞在ですね。

もし、日本人(招聘業者を含む)が偽名偽造を手伝うなら、業者の保証なり業者自身の入管申請なりで短期生命の仕事だから、かなりのお金を受け取らなければ出来る仕事じゃありません。

もし、男の就職先が、不法滞在の男が欲しい場合は、1年以上の契約でそれ位のお金は出すでしょう。日本人より給料が安く、まあ月に10万くらいかな?(5万くらいではアランさんは正規で入った方がもっと実入りが良いから)
それに不法滞在者は閉じ篭って仕事をする。
失踪されたら損だからと、給料は少し後払いにする。
入国時に立て替えたお金は、毎月回収する。
途中で給料が払えなくなっても、不法滞在者は訴えることが出来ない。
そうですね、埼玉から長野にかけて不法滞在の男は、大体短期建築会社の大工補佐、人に合わずに仕事をする食堂クラブなどのキッチン関係、それにペンキ屋、などが多かったみたいですね。

もうひとつ私が考え付くのは、もし男が少ない資金で偽造パスポートを入手出来るとしたら、

 当時、日本全国フィリピンのオカマクラブが全盛期の92年、ホストクラブも各地で姿を見せ始めた頃だから、招聘業者がホストかオカマで入管申請して(当時は結構簡単にビザが出ていた)、フィリピンのエージェンシーにビザ(正式には在留資格認定証明書と言って、まだビザでは無いが単にそう呼ぶ)を送る。
それをエージェンシーがフィリピンに在る日本大使館に持って行きパスポートに正式にビザをもらう。
この入管申請から大使館のビザ受領までの何ヶ月間に何らかの理由で(女なら妊娠等)入国できなくなったビザやパスポートの写真を張り替えて別の人間を入国させる。
またはそのビザやパスポートの写真に似た人を探して飛ばす。(通称【L.A.】と呼ぶ)
このやり方なら、男がエージェンシーに払うのは低額でよい。または日本の受け入れ先が払う場合もあるでしょう。
これは、招聘会社が知った上で違う人間を受け容れる場合もあるし、フィリピン側が日本の招聘会社に内緒で勝手に別の受け入れ先(クラブ等)に売る事もある。
この後者のやり方が偽の名前の不法滞在者向けでしょう。

たとえ当初は不法滞在する気が無くっても、フィリピンと日本の空港入管を無事すり抜けた後、次は3ヵ月後に期間延長で入管に出頭、帰国時にまた日本とフィリピンの空港で怖い思いをする。
それならいっそ逃げちゃえ。

 これは余談ですが、私のタレントが1年係りで踊りの特訓をして、いざパスポートを申請しようとしたが出来ない。
調べてみたら、他の人間がそのタレントの名前を使って日本に入ってる。
今度は入管のデータから日本入りした日を調べた。
そしてちょうど6ヵ月後にマニラ空港で待ち構えて偽者を捕まえ、空港警察署で説教してやった。
偽者の招聘業者を調べたら日本人だったので、損害賠償を請求した。
10年ほど前の事だけど、今でも覚えてる。
日本人が、「あんたは警察か?」... 言ってやった。「お前は泥棒か?」
それでも又いつもの如く、私が泣き寝入り...

まあ、こんな様なもので、組織的に不法滞在者を斡旋していると言っても少人数組織の不特定多数ですね。

現在、カルデロン一家のバックは、親戚と、渡辺弁護士と不法滞在の彼らを雇った就職先でしょうね。《同胞》かな?
直接のバックじゃないけど、優しい日本国民やNPOなどの各種支援団体。《同情》とでも言いますか?

15年前に彼らの入国を手引きした者は、今は敵でしょう。
「自分が手引きしたことは喋るな!!」...か、「何であの時逃げたのだ?!おかげで入管からお目玉食らったぞ!!」ってか?

その他にも、強いて彼らのバックはと言えば、現在不法滞在中の何十万人もの外国人、不法滞在予定の外人、それを組織的に手引きしている連中、
それにその連中の収入を頼りにしている家族たち何十万人?何百万人?の《期待》でしょう。(目に見えないバックですが、これが一番重視すべき点だと思います)
一家の言い分を聞いて全員滞在許可が出たら、法治国家の日本は崩壊するでしょうね。
日本人自体、雇用問題に悩んでいるのに。
不法滞在者は税金も払わない人が多数。
少子化問題は解決するかも知れないですね。
簡単にビザを認めてくれなかった入管や大使館に、今度は外国に住む日本人の子や日系人、新日系人がゴネ出すでしょうから。

このブログのコメントの中で、Sさんが言われる「なぜ謝罪の言葉が無いのか?」ですが、私が考えるにそれは、

「彼らが他人名義で作った偽造旅券」が理由でしょう。

彼らが強気で居るのも、入管等が寛大な処置をとるのも、
この《偽造》が理由でしょう。

不法滞在だけなら、手引きした者や雇った会社を含む、カルデロン一家側だけの罪ですが、
《偽造》が大使館や入管を通過して入国され不法滞在された入管側にも罪があります。
職務〇〇… ですか。
空港の手荷物検査で見付け難い麻薬などがすり抜けても検査官の罪にはならないけど、爆弾が検査をすり抜けて飛行機内で爆発したら、手荷物検査官は罪になります。
麻薬が麻薬犬をすり抜けたら、麻薬犬は職を失いますね。多分...

これは、ここだけの秘密ですよ。
公になると、入管は罪(犯罪の意味の罪)にはならなくとも、罪(罪な事をした。の罪)を問われるでしょうから...

普通の人は気が付かないと思いますが、おそらく入管も渡辺弁護士も、当の本人たちもその事(入管の落ち度)に気が付いている筈です。

だから彼らはごねるし、入管は強く言えない。

じゃあ、なぜその入管の罪を楯に執らないのでしょう?。

入管も、裁判所も法務省も《法》です。
罪やミスは何とか誤魔化さなきゃあ、と厳しい処置を控える。
渡辺弁護士も《法》。一家は《法》を犯した家族。
まさか「あなたたち入管が黙って私たちを入国させたんでしょう?」と開き直る訳には行かない。
口止めの料の代わりに滞在させろとごねる。

暗黙の了解の無言の脅しですかね。

私は、これがカルデロン一家の長引いた結論と大騒ぎになった理由だと思います。


ごめんなさい。(最近、ごめんなさいばっかり言ってるなあ…)
カルデロンさん一家のことを考えると、私自身、自分の中に矛盾した考えが次々と出てくるのをまとめようが無く、
これは私の、招聘業者的感覚で述べています。


また寄ってください。



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