傷だらけの天使のスローなブログ
ON THE ROAD
この店も思い出の中へ
あ~また、仙台で存在感のあった店が消える。
十字屋仙台店の閉店セールが今日から始まった。
完全に閉店するのは11月30日。
昭和47年の開店以来、仙台駅前の顔として市民に親しまれてきた
デパートだけに消えてしまうのは残念。
駅前も寂しくなるな~。
十字屋仙台店は仙台のデパートとしては一番最後にできた店だ。
開店した時はすごくきれいで先進的なイメージがあったような
記憶がある。
そのぶん、三越・藤崎・丸光などに比べて高級感は少なかったけど。
自分がこの店を一番利用したのは70年代後半から80年代中頃。
ここの紳士服売り場が当時東北地方では、一番トラッド系のブランド
ショップが充実していたからだ。
「Jプレス」「ニューヨーカー」「マクレガー」など、人気ブランド
が揃っていてよく通った。
その後90年代の中頃からは東北の『渋谷系ファッション』のメッカになったり、
2000年代には、仙台市内中心部で初めてユニクロがテナントとして入店したり
と、十字屋は常に革新的に店を時代に合わせ変えてく努力はしていたと思う。
2001年2月期に最高の業績を上げていた事実からみて、
この店そのものの経営不振というよりは
親会社のダイエーグループの黒字化のために
切り捨てられたということだろう。
地元紙河北新報の記事によれば、店の改修や新しいテナントの導入に
資金が使えなくなり業績が低迷していったらしい。
本家のダイエー仙台店を見てもわかるけど、
いったん店にかけるお金がなくなると売り場の廃れかたは加速度的に進む。
それでも従業員のモチベージョンが高いうちは、掃除がいきとどいていたり、
展示に工夫をもたせたりとマンパワーである程度はカバーできる。
しかし経営陣が自分の責任を棚に上げ、店の現場に業績不振の責任があると
責め立てると一気に従業員のモチベーションが下がり売り場が荒れだす。
これがだいたい今まで自分が見てきたパターンだ。
そういう意味では個性のある百貨店だっただけに非常に残念な閉店だ。
完全に閉まる前に買い物は別としても、もう一度行ってみたいな。
十字屋仙台店のHP
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