花より団子!記録より勝利!(第12節水戸ホーリーホック戦)

<試合後サポーターの前で挨拶をする選手たち>


   ベガルタ仙台4-1水戸ホーリーホック

【観戦記】

我がベガルタ仙台はここまでの6試合連続無失点。
今日も相手を0点に抑えればJリーグのタイ記録に並び。
さらに次の札幌戦でも相手を抑えればJリーグ新記録だ。
ベガルタのJリーグ記録といえばJ1の2年目の2003年の
19試合勝ち無しとか、どちらかといえば不名誉なものがい多いだけに
この新記録はぜひとも樹立させたいものだ。

誰もがそう思っていた。

だが試合が始まると、驚いたことにここまで4バックで4-4-2で戦ってきた水戸が3-6-1にシステム変更するという奇策で臨んできた。

ここ最近のベガルタは前半相手の攻撃を凌ぎ後半に勝負をかける試合展開が続く。
これを「ベガルタは立ち上がりに問題がある」とか
「スロースターターすぎる」と批判する人もいるが
よーく相手をみると相手チームはベガルタは「前にいる三人のブラジル人選手が強い」
という情報をもっているので、それまでの戦い方を変えてベガルタに向ってくるチームが多い。

こちらはビデオとかでここまでの相手チームの戦い方をみて対策を検討し
練習をとおして準備をしてくるわけなので、どうしてそれが違った場合は
試合の中で修正するのに時間がかかる。
その意味では対応力を評価するほうが正しいと思う。

今日も相手の奇策で試合の序盤は6人と多い相手の中盤に苦しめられる。
ついに前半17分、相手の攻撃に耐えかねてペナルティエリアのすぐ外で
DFの木谷が相手FWのアンデルソンを倒してしまうファールを犯しFKに。

相手の吉本のFKは壁を越えて直接ゴールに吸い込まれた。
GK高桑は壁でボールが見えず一歩も動けず見送るだけだった。

これでベガルタは追う立場に追い込まれた。
今季相手に先制された柏戦と湘南戦はそれを返せずに敗戦。
今回はあまり攻めにでずに選手が引いて自陣ゴールを守り固める水戸が相手。
なおさら逆転が難しい。

しかしサンタナ監督が試合後のコメントで
「失点したことで選手の目が覚めた」と語ったようにベガルタ攻撃陣に火がつく
まず監督は引いて守っていた千葉をもっと前に出るように指示。

これで相手は千葉をマークする選手の数が足りなくなった。
良い形で攻撃を仕掛けられるようになるが、最後まで水戸の守備は固くゴールを割れない。

その流れを断ち切ったのがやはりこの男・・・ロペス。
パスを絶妙なトラップで受け相手DFのマークを外して
ペナルティエリアへと高速ドリブル。
この選手のダイナミックさが今のベガルタの躍動感あふれる攻撃をつくっている。

このダイナミズムに相手のDFはついてこれず相手ペナルティエリア内はざわつく。
この混乱に乗じて相手ゴール前にベガルタの選手が大挙来襲!
その混乱のなかでマークがついていなかった千葉が素晴らしいボレーシュートで
相手ゴール内にボールを打ち込んだ。
同点・・・さらに1分後の前半ロスタイムにFWボルジェスのポストプレーからMFチアゴが勝ち越し弾を決めた。

あのロペスの切り込みから始まった混乱は同点にされた相手チームの心理的ショックにまでつながり最後はチアゴの勝ち越し弾にまでつながった。
恐るべしロペス!
鉄壁な水戸の守備網を混乱の渦の中に陥れたロペスのプレーはやはりスゴイ!

後半はベガルタのほぼワンサイドゲーム。
菅井とボルジェスが追加点を加えた。

点差は大差だがとても難しい試合だったと思う。
前半修了間際の3分間がこの試合の分岐点だった。

それにしてもサンタナ監督の戦術眼は素晴らしい。
もちろんそれに応えている選手たちも。
無失点記録は消えてしまったが昇格への道を確実に前進できた試合だったと思う。

やはり花より団子だよ!

※さらに付け加えれば、よくベガルタは前のブラジル人三人でだけ攻撃していると思って人がいるようだけど、今季ここまでJ2でゴールを決めた日本人選手の数が一番多いチームは実はベガルタなのだ。
数字は正直だ。意外と今のベガルタはこの思い込みや錯覚をうまく利用していると思う。だから日本人選手のゴールが増えてきている。
逆に今後日本人選手へのマークがきつくなればブラジル人選手のマークは緩むことが期待できそう。

サッカーのブログリンク集・・・相手チームサポのブログにはこの試合がどう書かれているのだろう??(気になる人はクリック!)
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