『自己実現』という言葉に潜む危険性

産業カウンセラーの勉強の中にアメリカの心理学者マズローがとなえたマズローの『5段階欲求説』というものが出てくる。

①生理的欲求②安全(安定)欲求③所属・愛情欲求④承認(尊敬・自尊)⑤自己実現欲求に至る5段階で人は食うために働くことから始まり最後は自己実現を求めて働くという説だといわれ
な図で示されることが多い。
しかしこれはマズローの説そのものではない。

心理学者マズローの説を経済学者が都合よく利用解釈した管理論だ。
そもそもマズロー本人はこんな三角形など書いていない !!らしい。
マズローはただ人間が赤ん坊から大人になるまでに出てくる多種多様な欲求を基本的にはこの5つとしてあげただけなのだ。
それを無理やり働く目的の動機づけ(モチベーション)理論にすり替えたものが一人歩きしている。

なぜ今日こんなことを書いたかというと今求人の中に『自己啓発教材』の営業のセールスの仕事が多いからだ。

その教材のほとんどがマズローの説を勝手解釈したもので「社会的な成功」だとか「自分の思い通りの人生にする」というどちらかというと周りの期待に応えたいとか見返したいと今までの人生の不満に起因する本来は『承認欲求』であるものを『自己実現欲求』とすり替え飛びつきやすいようにしている。
こんな世の中だからちょっと物事がうまくいかないと弱気になったり逆に飛び上がったりすることがある。

そんな人の心の隙間を狙ったビジネスが多い。成功本くらいならまだいいのだが高額なセミナーとか教材などは一度頭を冷やして考えないと危険だ。
だってそんな営業マンを5人近く募集してたりする企業がけっこうあるんだからアブないよ。

この記事を書くにあたってこちらのHPを参考にさていただいた。
・・多くの人にこのサイトを紹介しいなと思う。

この方はとてもいい視点でモノを見るし的確なので自分は好きだ。
たとえば一番の創業支援はセミナーなんかじゃなく自営業者も失業保険の対象にすることだとかね・・本質ついてるなと感心する。


・・・・・・・・・・・・・・・


だいたいオレなんかはもし自己実現欲求というものが(よくわからないが)できたとしても愛情を求める欲求やうまいものを食べたい欲求が消えることはないだろうな。



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