ビッグイシューに思う

先日ビッグイシューのことを書いたが今週はじめ地下鉄泉中央駅で実際に売られている現場を見た。
販売員の方とそれをサポートするボランティアの方が一人。
二人ペアで販売にあったっていた・・・「ビッグイシューです!ホームレスを支援する雑誌です!」販売員が大きな声で地下鉄駅とバスプールの間を行きかう人々に声をかけていた。
1冊買ったあと離れたところでちょと眺めていた。
それを見ていてこのままではこの先キビシイなと思わざるえなかった。


なぜならその売り方は「お願いしま~す」の年末の赤い羽根やよく見る寄付の呼びかけをしている団体なんかと同じだから・・どうしてもその言葉に一番反応しているのはわりとご高齢のご婦人たち。
彼女たちの行為は雑誌を買うというよりは純粋に善意から寄付をしているという感じに見える。
「ビッグイシュー」という雑誌は幅広い年齢層で楽しめるとは思うがどうみてもコアターゲットは20代~30代前半だろう。
たぶんあのご婦人方はマーケティング的な意味では一番遠い客層かもしれない。
もしかすると彼女たちの手に渡ったビッグイシューはよく寄付をするともらえる「私達はこんな活動をしていますよ」って感じの小冊子のように受け取られページを開かれることがないかもしれない。
・・・・・・・・

赤い羽根もそうだけど寄付はどうしても「この前したから」という感覚になりやすい。
ホームレスが販売するというところだけがクローズアップされるだけではやがて必ず飽きられる。
もっともっと商品そのものを売る工夫が大切なように感じた。
隔週で発売されるこの雑誌は継続する読者を増やしていく活動でなければやがて先細りになっていくことはあきらか。
先行している大都市でもそのようだ。

コミュニテイ型とはいえビジネスの形をとりより販売部数を伸ばしホームレスの自立を促進するなら今後は雑誌のターゲットに合わせた販売方法の工夫や企画、事業コンセプトの確認、などが必要じゃないかな。

また本屋さんの組合とか販売業の方、ビジネスコンサルティングをしている方などビジネスのプロ集団のボランティア支援も必要なのかなとも思う。

もうすでにそうなっているのかもしれないし、自分もわずか一ヶ所を見ただけの感想なので決め付けはできないけどとりあえずの感想。

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