迫力のバトルアクションムービー:300・スリーハンドレッド(2007年14本目)

紀元前500年前に起きたペルシア帝国(現イラン)と
ギリシャの都市国家連合軍との戦いの史実を
ファンタージー風味で仕上げた作品。

タイトルの『300』は、
そのギリシャ都市国家連合軍の中で
中心的な役割を演じたスパルタ国の
戦いに参加した兵士の数からきている。


歴史学上ではこの戦いはスパルタ軍が全滅し敗戦となっているのだけど、
この少数部隊の善戦が後にギリシャ連合軍の勝利につながるのである。
この映画はその少数で勇敢に戦ったスパルタ軍と王を描いている。


とにかく見所は戦闘シーン。
独特の処理がしてあるという映像は
迫力満点だし、色彩的にもキレイ。

やたら首が飛ぶシーンがあり生々しいのだが
不思議なくらい現実感がない
なんかゲームの映像のようだ。

だからかこの映画は歴史モノというよりも
ファンタジー映画といった趣が強い。

この映画、戦闘シーン以外にも
【スパルタ教育】という言葉を生んだスパルタの育児法や
ギリシャの議会政治による民主主義、
王と王妃の愛などのフレーバーも散りばめられているけど
どれも、戦闘シーンと並ぶもう一つの柱になるほどは
深く描かれてはいない。

飲んだ時の刺激は強いけど、後味が残らない
強炭酸飲料のような印象の映画だった。

バトルムービーとしてなら楽しめる。

『300』公式サイト

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