心をひとつに ~がんばろうNIPPON~
地震と津波で壊滅的な被害を受けた、南三陸町。
そこで物資提供や炊き出しの支援を行っているアジア協会アジア友の会。
(株)東洋精米機製作所様のご協力で無洗米1000kg(約15000人分)と炊き出し用の大釜2台をご提供受け、皆さんからの提供頂いた物資と合わせて、6トン分3台の車に満載して3月20日に宮城県へ向かいました。
スタッフの松井聡子さんからのレポートを、引き続き紹介します。
【2011年3月24日】
今日で出発から5日目となります。今日はみぞれも降る寒さと、ぽかぽか陽気の暖かさの両方を体験しました。余震は毎日続いています。朝5時に出発をして、夜は8時ごろ登米市の宿泊施設に帰ってきてという毎日を繰り返しているので、なかなかの体力勝負です。
また、炊き出しを通して、どんどん地元の被災者の方との距離が縮まってくるのを感じています。
お互いに声をかけあいながら、自然な形で、焚き火の周りに集まって話をしたり、暖かい牛乳を差し入れしたら、それでチーズを作って差し入れのお返しをいただいたりと、そんな光景も見られるようになりました。地元の方代表が約20名ほど集まって毎朝、朝礼を行い、日々の伝達があるのですが、今日は、これまで行っていた行方不明者の捜索を打ち切ることになりました。
ここにおられる方で、家族、親戚の方を今回の震災で亡くしておられない方はいないそうです。
皆さん気丈に振舞っておられますが、不安や緊張を感じているだろうことは感じ取れます。せめて、温かい食事で、温かい掛け声で和んでいただけたらと思うばかりで、やっています。ほっとステーションとしての役割を果たしています。
また、医療関係で提供いただいてこちらに持ってきた物資に関しては、この避難所周辺だけでなく、より専門的なケアに使えるように、歌津中学校に作られた臨時医務室(医者、看護士が常駐)に提供して喜ばれています。
ただ、物資に関しては、これからは各方面から集まりつつあるので、物流が改善されていくと、現地で経済的効果を出せるように、現場近くで購入できるものは、そこで購入していけたら、より現場のニーズに合わせた形になるのではと考えています。そのため、今の段階は、資金的なご協力をいただけるとありがたいと思います。
南三陸町の隣町である登米市の社会福祉協議会のコーディネートで、ボランティアの方を毎日3-6名派遣していただき、一緒に活動しています。色々な場面で、こちら特有の文化(特に食文化)を彼らから教わり、活動に活かしています。
明日も4時30分起床。早く寝るようにします。(といっても、すでに23時を回っておりますが)
おやすみなさいませ。
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