ブルーアガベ Blue Agave

健康エージの甘味料。9000年前からのメキシコの先住民からの贈り物。

アガベの女神Mayahuelの物語

2006-10-09 12:51:22 | ブルーアガベ入門
昔々、神々の住む天界に、それは若くて美しいお姫様が住んでいました。そのお姫様の名前は、Mayahuelでした。Mayahuel姫は、Quetzalcoatl天子と激しい恋に陥りました。二人の恋は禁じられた恋だったのですが、恋を禁じられれば禁じられるほど相手が愛おしい結果となり、離ればなれになっているよりは、人間界に逃げ隠れようとし、天界を離れました。怒ったMayahuelの祖母は魔法を使い二人の所在を突き詰めて、二人とも魔法をかけて木にしてしまいました。

それはそれはすばらしい木になりました。その木の気品なども元が天界のものだけに、人間界では見たことないすばらしいものになったのです。月日が経ち、ある日それらの木を見た木こりが、木を切り落とそうとしたました。Mayahuelを斧で切り落としていったのですが、木の破片が飛び散り、そこから血が出始めました。それを見た木こりはびっくりして、逃げてしまいました。それを見ていたMayahuelの祖母は、罪悪感にとらわれ、気の毒に思ったのか、二人を元の姿に変えました。人間の姿に戻ったQuetzalcoatlは必死になって恋するMayahuelを探しまわったのですが、彼女の体は小さな破片になり散りばめられてしまっていたので、それを丁寧に埋葬をして、彼は悲しさのあまり、その上で泣きに泣いてついに彼も死んでしまったのです。

Mayahuelの体の破片とQuetzalcoatlの涙が合わさって、そこにアガベの木が生えだしたのです。恋をしていたのに、一緒になれなかった二人の体が合わさってできたアガベ。この植物から採れる果汁を使い、作られる飲み物で、人は楽しくなり、悲しくなり、感情が沸き起こる飲み物ができたのです。Mayahuelは、だから恋人たちの感情を司るアガベの女神なのです。

メキシコ建国神話につながるアガベ

2006-10-07 14:00:43 | ブルーアガベ入門
神話によると、何千年も前のことHuitzilopochtli神は、アステカ民族の人々に理想の土地のmetl(メキシコ)を探し求めるように指示したと云われる。その理想の土地の目印となるものは、ワシが蛇を捕まえてサボテンの上に停まっている場所といわれた。この神話は現在のメキシコの国旗の模様にも描かれている。定住した街の名前の意味は『マゲイの神が住むところ」。マゲイはアガベの別名であるが、アガベの神はMayahuelと云う女神だった。女神のMayahuelは、自らの血、つまりマゲイの果実汁を用いて、人類に栄養を与えていたものだと云われる。

アステカの人々は、いくつか限られたマゲイの搾り果汁を儀式のときとか、授乳をしている母親たちのエネルギー源として飲ませていた。このマゲイ果汁は、集められ、pulqueと呼ばれる弱い発酵酒を作るために使われた。このpulqueは、mezcalやtequilaの遠い祖先としてまだ残っている。このプルケを祭るための400もの神々が居ると云われている。それぞれは酔っぱらいのレベルの違いを示している。現代においても、プルケを飲むときは、神々に敬意を表するために、数滴床にプルケを落として奉ると云う習慣が残っているらしい。

アガベ、あるいはマゲイの使用法は、飲み物だけに限られたものではなかった。新しい葉っぱや花の茎などは、ゆでたり焼いたりして食に供された。とんがった針状のところは針として使われたりした。葉っぱから摘出したファイバーは、かばん、ロープ、紙や楽器を作るために使われた。花の茎などは、家具、釣り竿、フェンスなどにも使われた。葉っぱから取れる樹液は石けんや、利尿剤、潰瘍治療、打撲傷治療などに使われた。

このように万能なアガベは9000年にもわたってメキシコ人が知っていた諸効能を広く世界に知れ渡り始めている。(チョコレートは中断をしてしまったが、もう一回神話の話をして、戻ることにしよう)

Raw Foodのチョコレートトリュッフェル

2006-10-06 00:25:22 | ブルーアガベ利用商品
イギリスの話題をもう一つ。今日から、チョコレートの話題をいくつか探して連載でご案内する。最初の会社は、イギリスロンドン市の南にあるウィンブルドンの会社。その名前はRaw Intentだ。Raw Foodの目標としていることは加工食品の消費を減らし、より自然な形での栄養吸収を楽しもうと云うもの。生がよいと云うのが一つの指標だ。

Raw Intent社としては、ヘルシーであっても、気分的には少しデカダン的なリッチなテーストを味わいたいと云うのが大きな目標だ。しかし、リッチな食事と云うのは通常消化に負担をかけたりするものだから、エネルギー減退になってしまう。しかもダイエットには悪いとくる。この会社は、そのようなリッチなものを食べても、逆にエネルギー満点、気分爽快、そうして全体的な健康を目指そうとするもの。確かにそうだろう。ふつうチョコレートなどを食べると何となく罪悪感を少し感じたりするものだ。今日は特別だから、、、たまには良い、、、後で運動をするから、、、などといってヒトはチョコレートを食べていないだろうか。可哀想なのはチョコレートだ。チョコレートが悪いのではなく、いろいろと含まれているものがチョコレートを悪者にしているだけだ。チョコレートの抗酸化剤としての威力は大きく、上手に食べたら、罪悪感など必要ではないはずだ。

トリュッフルのレシピーなども今後いくつか紹介をしていきたいが、ここでもブルーアガベは大活躍。チョコレートを健康的に食するのにブルーアガベが大きな役割を果たしていることを、何回かの報告で見てもらいたい。チョコレート・ダイエット万歳だ。

イギリスのRaw Intent社のチョコレート

ニキビ対策

2006-10-05 05:36:32 | コスメ
子供の頃、ニキビで悩んだことがある。当時は子供が成長の過程でホルモンのバランスが狂ってくるからと云う説明だった。いろいろなクリームを試したりしたこともあるが、より年をとるまでなかなかニキビとの関係は切れなかった覚えがある。ニキビはどのようにして発生をするのかと云う理屈は多くあろう。顔の油気をとったり、特殊な洗顔を奨めたり、これをしたりしたらよいと云う意見は多く聞いたことを覚えている。

この写真の女性はイギリスのケンブリッジ市に住むKaren Jessetさんで、彼女は自ら経験をしたニキビの悪夢を他の人に経験させたくないものだからacne-advice.comと云う会社を設立した。ニキビを強く意識した化粧品の販売をしているが、その中で、ダイエットの変化にも気を配り、体に毒素になるようなものの削減するとともに、その一環で精製糖の削減も提唱をしている。Karenさんの推奨する、甘味料は他でもないブルーアガベなのだ。

ブルーアガベは、前述の通り、低GI値、つまり低インシュリンダイエットの甘味料だ。しかも、果糖の比率が高いだけでなくイヌリン繊維などもあることから体に溜まる毒素の排泄にも役に立つ甘味料なのだ。ニキビの原因は、多種あるだろうが、体のデトックスをしっかりとしていくことは、その内の重要な対策の一つだろうと云うことを強く認識しなければならない。ニキビ対策の専門家が推奨するブルーアガベ、こんなところでも活躍してくれている。

ニキビ・アドバイス

チーズケーキにも登場

2006-10-04 03:37:14 | ブルーアガベ利用商品
アメリカのウィスコンシン州は全米でも一大酪農地帯。北欧から出身の人が多くいるこの地方の食事は肉食や酪農製品でいっぱいであり、食事は美味しいが必ずしも健康面では及第点に達していないことが多くある。そのためにともかく肥満も多く、糖尿の人も多くいるのだろう。

このような環境で、豊かな乳製品があると、美味しいチーズケーキなどが出てくるのは当然。全米でもウィスコンシン州のチーズケーキについては有名だが、やはりカロリーや甘味料のことで悩んだのだろう。その逆境を乗り越えるために甘味料にブルーアガベを投入して大成功をしている。メニューの多さもさることながら、最近ではウェブでの通販まで始めており、アマゾンやMSNのウェブショップでも売られている代物だ。ウェブなどを通じて全米へ売られるようになったのは凄いが、それができるようになったのは、ウィスコンシンのネームバリューと甘味料のブルーアガベの強い組み合わせだろう。

ウィスコンシン・チーズケーカリー

アマゾンの売り文句のトップに出ているのがブルーアガベを使っていると云う点だ。もちろん、ウィスコンシンの酪農王国の自信があって乳製品の広告する必要としていないのだろう。重要性から云うと乳性品に続くのがブルーアガベと云うことだ。アマゾンのウェブショップ

保守的なウィスコンシン州で、近く穀倉地帯から穫れる安価なコーンシロップなどもあるところにも関わらず、ブルーアガベを活用して大きく事業を発展させているウィスコンシン・チーズケーカリーは、これまで見ているようにアメリカではもはや何も珍しい存在ではなくなりつつあるようだ。甘さを引き続き味わいたい人たちで、健康に留意している人は大いにブルーアガベのチーズケーキを堪能していることだろう。まだまだ、ブルーアガベの探索の旅は続く、、、

BabyCakes イン New York

2006-10-03 04:51:15 | ブルーアガベ利用商品
ニューヨーク市のLower Eastにかわいいカップケーキ屋さんがあるらしい。ここの創業者は30歳の女性。グルテンとデアリーにアレルギーと判ったのは数年前。彼女は、それならと云うことで砂糖も止めてしまう。食べたいケーキをどのようにしたらよいのか考えているうちに自分のレシピーで作りはじめて、最終的にはでニューヨークにお店を開くまで行ってしまった。地価の高いニューヨークで、カップケーキを作って生きていくことは大変。資金集めにも奔走して苦労してできたお店の名前はBabyCakesだ。Baby Cakes

彼女は自分のアレルギーと云う条件があるため、原材料にこだわり、利益率は下がってしまうが、コールドプレスをしたココナツオイルや甘味料としてはブルーアガベを利用して差別化を試みた。グルテンフリー、デアリー(酪農製品)フリーの商品を作っている訳だが、その健康的なメニューはニューヨークッ子を魅了しているらしい。Erin McKennaさんのBabyCakesは、New York Magazineやかなり高級なFood and Wine誌にも紹介されるなど、ビジネスが順調に推移している模様。Food and Wine誌

彼女のおかげで、ブルーアガベの知名度はFood & Wine誌などを通じてでもどんどん広がりを持ち始めている。ブルーアガベの広まりは、その効能のみならず、食品の原材料としてもとても優れている証左だ。このような、健康重視のクッキーやケーキ屋さんが日本で数多く生まれることを願って止まない。次回ニューヨークへ行く時はこのかわいいショップを是非みたいものだ。

メキシカン・カカオ・スムージー

2006-10-02 13:40:52 | レシピー
クラークウェルネスというホリスティックな健康のカウンセリングをしているIsabel H. Clarkさんは、かなり珍しいメキシカン・カカオ・スムージーを提唱している。美味しくてエネルギ満点のこのスムージーはコーヒーよりもデリッシャスだという。滑らかな舌触りと、芳醇な甘さながらも酪農製品や砂糖などを利用していないところを売りにしている。デザートに、あるいは午後のエネルギーブースターに、あるいは単にブレークファーストとしても優れているのだという。氷を砕く強力なブレンダーが必要。

材料としてはRaw cacao nibsはまさにカカオの木の種だ。日本で売っているか判らないがアメリカの大手のナチュラルスーパーにはある。甘さを引き出すのは低血糖値の威力を示すブルーアガベだ。酪農製品の代わりをするナッツミルクもナチュラルのスーパーで売られているだろう。

2/3 から 3/4 カップのヘーゼルナッツかアーモンドミルク
大さじ3 カカオの種
大さじ1 to 2 ブルーアガベ
塩を少々
小さじ1/2 バニラエッセンス
小さじ1/4 シナモンの粉
バナナ1/2本
アイスキューブが15-20
飾り付けのために、写真のようなフレッシュミントあるいはシナモンスティンク

すべての材料をブレンダーに入れて、氷が完全に滑らかに粉砕されるまでにブレンダーをかける。味付けは好みによって調整。飾り付けは、写真のように行う。食感を楽しむためにできたらすぐにサーブする。

クラークウェルネス

毎日スムージーに挑戦しよう

2006-10-01 06:36:46 | レシピー
スムージーは、フルーツをブレンダーにかけることが多いので、絞り出すのではなく、果物の栄養素をすべて飲める形にしてくれる。アメリカではスムージは健康的な生活をしている人に取っては、なくてはならないものになっている。果物や野菜を多く取ることは健康に良いと分かりきっているので、スムージを、定期的に飲むようにすることは生活習慣としては素晴らしいことだ。しかし、そのスムージーも外で飲むようにするより、小型ブレンダーを購入して、家で毎日調合を変えながら、自分の好みと気分に合わせたものを作っていることは、生活のリズムとして形づくっていけば楽しいだろう。

スムージーにもブルーアガベは大活躍だ。グーグルのキーワードサーチにスムージーとブルーアガベを入れると、もすごいヒット数がある。アメリカでも家庭で簡単に作られているスムージーのいくつかを連載で紹介しよう。最初のものは、簡単なレシピーのものだ。次号は、より複雑な面白いものを紹介しよう。

熟した西洋梨を一つ。皮をむいて、芯を取り、小さく切っておく
種無しグレープをカップ半
熟したバナナを一本
ブルーアガベシロップを大さじ一つ
クランベリーかオレンジジュースを4分の1カップ
氷(アイスキューブ)5片

スムージー・レシピー