岩田の仕事 No.2 色ガラスの粋(岩田の色)
2.黒色のガラス
黒色ガラスの製法
黒く見えるガラスは、マンガン、クローム、ニッケルなど、黒に近い色を出す金属を調合して
作られます。厳密に真黒な色はなく、岩田の黒は濃い青系の色で、強い光をあてるとそれがわかります。
黒色ガラスの特徴
黒色のガラスは、同じ温度では色ガラスの中で最も軟らかく、成形する時に扱いが難しい色です。
黒色作品 1 岩田久利作 「黒窯天通文壺」 1991年作 26.5×27.5×27 ホームページ作家紹介欄 掲載作品
この作品は、久利が晩年好んで制作した黒一色を使った壺です。
ツヤのある黒の地に、ツヤのない黒で隆々とした模様がついています。
両方とも同じ原料の黒ですが、ツヤのある方は透明のガラスが被せてあり、
ない方は色ガラスをそのまま使っています。
このように、黒のような不透明色のガラスはそのまま使うとツヤがありません。
二つの使い方で表情を変化させ、岩田独特の意匠としています。
黒色作品 2 岩田糸子作 「白泡墨金彩大皿」 1983年作 57×55×6.5 今月の作品 No.8 2010/7/1 掲載作品
この作品は、糸子の代表的な手法の作品です。
軟らかく、とろりとなじんでしまう黒色ガラスを、白泡地の硬いガラスにのせ、
毛筆で描いたような模様を出しています。
糸子が制作を始めて間もない頃、黒の使用を敬遠する職人さん達を説得、
独特の工夫で挑戦し、以後、藤七・久利も黒を頻繁に使うようになりました。
黒色作品 3 岩田久利作 「黒窯金彩盛器」 1983年作 40×34.5×11 今月の作品 No.23 2011/12/1 掲載作品
この作品は、久利のコンポートです。
白い部分が狭く、黒い部分が拡がっています。
白は硬いので、あまり伸びず、軟らかい黒がひらりと伸びているのが良くわかります。
このように、岩田の作家は色の性質を巧みに利用して、色々な工夫をして作品を作っています。
「今月の作品 No.31 2012/9/1」にて 久利作「黒窯手付壺」を掲載しております。
撮影中村明彦
2.黒色のガラス
黒色ガラスの製法
黒く見えるガラスは、マンガン、クローム、ニッケルなど、黒に近い色を出す金属を調合して
作られます。厳密に真黒な色はなく、岩田の黒は濃い青系の色で、強い光をあてるとそれがわかります。
黒色ガラスの特徴
黒色のガラスは、同じ温度では色ガラスの中で最も軟らかく、成形する時に扱いが難しい色です。
黒色作品 1 岩田久利作 「黒窯天通文壺」 1991年作 26.5×27.5×27 ホームページ作家紹介欄 掲載作品
この作品は、久利が晩年好んで制作した黒一色を使った壺です。
ツヤのある黒の地に、ツヤのない黒で隆々とした模様がついています。
両方とも同じ原料の黒ですが、ツヤのある方は透明のガラスが被せてあり、
ない方は色ガラスをそのまま使っています。
このように、黒のような不透明色のガラスはそのまま使うとツヤがありません。
二つの使い方で表情を変化させ、岩田独特の意匠としています。
黒色作品 2 岩田糸子作 「白泡墨金彩大皿」 1983年作 57×55×6.5 今月の作品 No.8 2010/7/1 掲載作品
この作品は、糸子の代表的な手法の作品です。
軟らかく、とろりとなじんでしまう黒色ガラスを、白泡地の硬いガラスにのせ、
毛筆で描いたような模様を出しています。
糸子が制作を始めて間もない頃、黒の使用を敬遠する職人さん達を説得、
独特の工夫で挑戦し、以後、藤七・久利も黒を頻繁に使うようになりました。
黒色作品 3 岩田久利作 「黒窯金彩盛器」 1983年作 40×34.5×11 今月の作品 No.23 2011/12/1 掲載作品
この作品は、久利のコンポートです。
白い部分が狭く、黒い部分が拡がっています。
白は硬いので、あまり伸びず、軟らかい黒がひらりと伸びているのが良くわかります。
このように、岩田の作家は色の性質を巧みに利用して、色々な工夫をして作品を作っています。
「今月の作品 No.31 2012/9/1」にて 久利作「黒窯手付壺」を掲載しております。
撮影中村明彦