岩田の仕事 No.2 色ガラスの粋(岩田の色)
1.色ガラス
色ガラスの製法
色ガラスは、基本のガラスの原料に金属を入れ熔解して作ります。
銅→青 ニッケル→黄 マンガン→紫 クローム→緑 金→ピンク セレン→赤など、
それぞれの金属、またその組合せによって様々な色が作られます。
ただし、基本のガラス原料の成分や、熔解中の微妙な諸条件によって色合いや濃さが
違ってしまい、安定した色作りは大変困難です。
中でも、青・緑などの寒色は安定し易く、赤・黄・橙などの暖色の発色は大変難しい作業となります。
また、色毎に別々の坩堝(るつぼ)で熔かし、空になり覚めてしまうとその坩堝は使えなくなります。
作品の制作には熔けたガラスを同じ温度で使用するため、同時に多くの労力と燃料が必要となり、
色ガラスを使うことは大変贅沢で手間のかかる仕事となります。
世の中にあるガラスがほとんど透明なのは、透明性が必要なだけではなく、色ガラス作りが困難な事も一因です。
色ガラスの不思議
青と赤を混ぜて紫となるような絵の具と違い、混ぜることはできず、紫なら紫のための色ガラスを一から作ります。
黄と緑など、触れ合うと化学変化で濁ってしまう色があります。
色によって融点が異なり、同じ温度でも色が濃いほど軟らかく、白や透明に近い色ほど硬いのです。
制作中、作品を暖めながら成形して行きますが、暖めると渋ってしまう色や、反対に艶が出てくる色があります。
このように、色ガラスは制作にもそれぞれの性質を踏まえた技術が必要です。
色ガラスの粋
岩田では藤七以来、色合いの美しい、数々の色を生み出して来ました。
それぞれの色の発色には、様々な研究・失敗・挑戦の苦労がありました。
そしてこの美しい色たちが、岩田のガラスの大きな特徴となっています。
ここでは、数回にわたり、岩田の代表的な色を作品とともにご紹介いたします。
ホームページ掲載作品
岩田藤七作「黄の貝」 岩田久利作「黒窯天通文壺」 岩田糸子作「乳白巻雲花器」 岩田糸子作「三色金彩蕾花器」
(写真はクリックすると大きくなります。)
1.色ガラス
色ガラスの製法
色ガラスは、基本のガラスの原料に金属を入れ熔解して作ります。
銅→青 ニッケル→黄 マンガン→紫 クローム→緑 金→ピンク セレン→赤など、
それぞれの金属、またその組合せによって様々な色が作られます。
ただし、基本のガラス原料の成分や、熔解中の微妙な諸条件によって色合いや濃さが
違ってしまい、安定した色作りは大変困難です。
中でも、青・緑などの寒色は安定し易く、赤・黄・橙などの暖色の発色は大変難しい作業となります。
また、色毎に別々の坩堝(るつぼ)で熔かし、空になり覚めてしまうとその坩堝は使えなくなります。
作品の制作には熔けたガラスを同じ温度で使用するため、同時に多くの労力と燃料が必要となり、
色ガラスを使うことは大変贅沢で手間のかかる仕事となります。
世の中にあるガラスがほとんど透明なのは、透明性が必要なだけではなく、色ガラス作りが困難な事も一因です。
色ガラスの不思議
青と赤を混ぜて紫となるような絵の具と違い、混ぜることはできず、紫なら紫のための色ガラスを一から作ります。
黄と緑など、触れ合うと化学変化で濁ってしまう色があります。
色によって融点が異なり、同じ温度でも色が濃いほど軟らかく、白や透明に近い色ほど硬いのです。
制作中、作品を暖めながら成形して行きますが、暖めると渋ってしまう色や、反対に艶が出てくる色があります。
このように、色ガラスは制作にもそれぞれの性質を踏まえた技術が必要です。
色ガラスの粋
岩田では藤七以来、色合いの美しい、数々の色を生み出して来ました。
それぞれの色の発色には、様々な研究・失敗・挑戦の苦労がありました。
そしてこの美しい色たちが、岩田のガラスの大きな特徴となっています。
ここでは、数回にわたり、岩田の代表的な色を作品とともにご紹介いたします。
ホームページ掲載作品
岩田藤七作「黄の貝」 岩田久利作「黒窯天通文壺」 岩田糸子作「乳白巻雲花器」 岩田糸子作「三色金彩蕾花器」
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