一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

79.田沢温泉 「有乳湯」

2005-08-25 00:36:30 | 長野
 田沢温泉は上田盆地から更に西に12Km向かい松本街道である143号沿いにある旅館5軒、共同湯1ヶ所の中小の温泉郷である。田沢温泉の存在する青木村は、標高1500~1600mの山々に囲まれた小さな盆地で、田沢温泉の場所は山からの扇状地の小高いところで、標高は800mくらい盛夏を除けばすごしやすい場所である。

 田沢温泉で有名なのは、映画「卓球温泉」の舞台となったのが有名で、ますや旅館やたまりや旅館の木造3階建ての、歴史を感じさせる重厚なる佇まいが、現代人の心の隙間を癒してくれる空間ともいえよう。路は石畳で小さいながらも風情がある。温泉場としても、派手さはないし、醸し出す雰囲気がとても上品である。
その径をさらに進むと、ここの温泉の中心である有乳湯がある。名前の由来は諸説あるが山姥が坂田の金時を産んだことの諸説があり、箱根の姥子温泉も同じような言い伝えがあり地名になるほどが面白い。

 田沢温泉の温泉名は単純硫黄泉であり、成分総量も228mg/kgと成分の薄い温泉である。そして体感温度38度くらいの温い湯であるが硫黄の香りと毛穴にびっしりと着く泡が特徴で湯量も多く誰でも解りやすいお湯であるが、そのお湯のよさというものは、匂いや泡だけでないと思う。私もこのプログを作成して、良い湯の相関関係というものに着目しているが、謎が段々解けてきそうである。

 やはり、ここのお湯での良い湯であると感じる特徴は、他でも書いたとおり、アルカリ泉、PH9.3でHS(イオウ成分)9.2これでざこざこかけ流し湯の鮮度感ある温泉なら極上湯になってしまうのかもしれない。自分でも100湯はかなりチョイスしたので、自分の好みの温泉だけかもしれない。ともかくここの温い温泉には、平日の人が少ない時を狙ってじっくりと入りたい。

 田沢温泉2号泉 PH9.3 Na=56.6 F=0.5 Cl=38.9 SO4=21.0 HS=9.2 HCO3=26.3 CO3=12.3 メタケイ=57.2 成分総量 228mg/kg 

 文/画 ガメラちゃん@takayama

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