一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

□ 飯岡温泉 「国民宿舎 飯岡荘」 (元100湯)

2005-09-13 23:47:02 | 元100湯
九十九里浜の北のはしに位置する飯岡町は、外房一宮町からつづいてきた長く単調な砂浜が、屏風ヶ浦の荒々しい断崖に姿をかえるところだ。九十九里あたりは、白子や旭など、食塩泉系のお湯が多いが、ここ飯岡には重曹泉系のお湯がいくつかある。

国民宿舎「飯岡荘」は、箱形コンクリ造の色気のない外観だが、館内はよくメンテされて意外に綺麗だ。日帰り入浴は15時からという情報があり、15時少し前に入館したが、すでに地元の人らしき先客が5人ほどもいた。その後も常連らしき客がひっきりなしに入ってきたので、地元ではかなり人気のお湯らしい。
なお、土日は日帰り入浴不可という情報もあるが確認できていない。

12人くらいの温泉浴槽に水風呂がひとつとシンプルで、温泉浴槽は混合栓のカランから熱湯を投入。なんとコップが置いてあったので源泉と思われる。投入量に見合ったオーバーフローがあり、お湯の鮮度はかなり高いものがある。

お湯は透明度5cmほどの濃い黒湯だ。
重曹味に湯口付近では有機肥料臭に微硫化水素臭?とモール臭をまじえたような鮮度を感じさせる温泉臭がある。外房には御宿長柄などツル(ヌル)すべの強い黒湯があるが、ここは意外にもツルすべは弱く、弱いとろみとともに身体に染みわたるような硫酸塩泉的な浴感がある。温まり感も強くて水風呂との冷温交互浴がすこぶる心地よい。パンフによると純重曹泉だが、なにか裏で効いている成分がありそうな気もする。(分析書データは入手できず)

とにかくあとを曳くお湯で、どうにも湯船から立ち去りがたく、知らず知らずのうちに長湯していた。常連さんたちもゆったりとお湯に身を委ねていて、湯治場的な雰囲気さえある。泊まりでじっくりと味わってみたいお湯だ。

あまり知られていないが飯岡あたりはふぐの水揚げがあり、冬場は旅館や飲食店でふぐ料理が楽しめる。ただしとらふぐではなく、ほとんどしょうさいふぐである。
ふぐ料理をはさんで矢指ケ浦~飯岡~犬吠埼とまわれば、かなり満足度の高い日帰りの湯巡り&グルメコースになると思う。

Na-炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)

文・画像 別働隊@うつぼ

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