一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

87-1.松之山温泉 その1 (鷹の湯)「みよしや旅館」

2005-07-02 23:12:30 | 新潟
新潟十日町の西、東頸城丘陵と呼ばれる山あいに塩気の強い歴史ある良泉が湧く。このあたりは本邦有数の豪雪地で平年でも3m、雪の多い年には4m以上もの積雪をみる。火山もない山のなかに90℃を越える濃厚な食塩泉が湧くのは不思議だが、”ジオプレッシャー型”という特殊な成因があるらしい。

松之山にはいくつかの温泉が点在するが、中心となるのは「鷹の湯」で、10軒ほどの湯宿と共同浴場を囲むように温泉集落が形成されている。
「鷹の湯」は混合泉の集中配湯だが、湧出量は決して多いとはいえず、湯温も高いので湯づかいによってずいぶんとお湯の印象が変わる。

今回の100湯プロジェクトで、「鷹の湯」選定に異存はでなかったが、松之山唯一の湯治専門宿「みよしや旅館」か、源泉に一番近い老舗宿「和泉屋」かで意見が分かれた。そして白黒をつけるべく、決着オフが決行された。
「鷹の湯」の真骨頂は、その特異なアブラ臭と強鹹味と強烈なあたたまり感にあるので、そのあたりが勝負のポイントとなった。

「和泉屋」は、家族露天風呂が新設されていて、そのせいか以前状態の良かった露天はいまいちになっていた。一方、「みよしや旅館」は、前の入浴者?にドバドバ加水されていて本調子ではなかった。お湯的には「和泉屋」の家族露天がよかったような気がしたが、本調子でない「みよしや」の大浴場(大小ふたつある)でも相当なものがあったので、”レギュラー浴場で比較すべし”との言が容れられ「みよしや旅館」の選定となった。

ここは湯治専門だけあって、ご主人は鷹の湯源泉の湯づかいを熟知されていて、毎晩お湯を入れ替える。(したがって夜中は入浴できない)
このお湯に、ベストコンディションで入れなかったことが大いに悔やまれる。なお、現在のところ、「鷹の湯」の私的ベストは「千歳」の家族風呂(貸切古代檜風呂=たぶん日帰り不可)である。

しんしんと雪が降り積む真冬の夜に、アブラ臭香り立つ「鷹の湯」の熱湯に浸るのは最高だが、なにぶん都会人の想像を絶する豪雪(湯沢あたりとは1ランク度合いが違う)なので、雪道に慣れた人以外にはおすすめできない。(ほくほく線「松代」駅から送迎等あり)

Na・Ca-塩化物温泉 84.0℃、pH=7.3、60L/min掘削自噴、成分総計=14.75g/kg、Na^+=3412mg/kg (58.20mval%)、Ca^2+=2013 (39.37)、Fe^2+=0.5、F^-=2.3、Cl^-=8656 (98.73)、Br^-=25.7、I^-=4.4、陽イオン計=5565 (255.0mval)、陰イオン計=8832 (247.3mval)、メタけい酸=79.3、メタほう酸=242.0、遊離炭酸=36.0 <S57.11.30分析> 他

※リンク先はすべて、筆者レポ(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」))

     文 別働隊@うつぼ / Photo by 大野あや隊員

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