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2月17日(土) 出張からの家族旅行。

2024年02月21日 12時07分08秒 | 2024年

 7時起床。心地よい朝である。

 朝風呂を満喫し、湯船に浮遊しながらうとうとする。

 朝食は、この旅館の名物と名高い女将さん手作りのカフェ風モーニング。ちょうど朝一番の組が一段落したところのようで、カウンターの近くに座り、女将さんとゆっくりお話しながら食べることが出来た。

 卵料理は目玉焼きとスクランブルエッグから選べる。焼きたてふわふわのスクランブルエッグが美味しい。

 煮物の筍は裏山で採れたものだそうだ。後述するジャムのように女将さんは料理が本当にお上手で、今年は筍をすりおろしてドーナツを作ったとのこと。どんな味なのかとても気になる。

 トーストは、女将さん手作りのジャムをつけて食べる。今日出ていたのは柚子、りんご、紫蘇の3種類だが、常時20種類くらいをストックされているそうだ。どれも美味しかったが、印象的だったのは珍しい紫蘇。紫蘇ジュースを作ったあとの葉を再利用しているそうで、しっかりとした甘さに後から紫蘇の香りが追いかけてくる。

 ナツハゼ(和製ブルーベリー)のジャムも食べさせて頂いた。一般的なブルーベリーのジャムよりも2段くらい味と香りが濃厚で美味しい。

 昨日の源泉の配管トラブルについて、このようなことは定期的に起こるんですかと聞いてみたところ、女将さんがこの旅館へ嫁いで来て以来初めてのことだと仰っていた。ただ、原因は配管の老朽化だそうなので、この先同じようなことが起こらないか心配である。

 朝の珈琲をゆっくり飲めるのは幸せなことである。評判通り、それ以上に素敵な朝食時間を過ごすことが出来た。

 9時前にチェックアウト。女将さんが玄関前まで見送ってくださった。お世話になりました。次は妻と娘も連れて来ます。

 昨日着いた時には暗くなっていたので、改めて湯本の街を散策する。

 やはりメイン通りの商店街は元気なようである。共同施設の整備も行き届いているし、古くからあるお店も新しいお店も整然と並んで営業している。

 次はスパリゾートハワイアンズへも行ってみたい。

 他にも、化石堀りを体験できる施設や石炭の資料館もあるようで、妻も娘も喜んでくれそうだ。

 駅のニューデイズでお土産を買ってから、列車の時間まで駅前をうろちょろしながら待つ。

 湯本9:26発の常磐線特急ひたち8号に乗る。

 YouTubeチャンネル『ReHacQ』の「あつまれ経済の森」シリーズを見る。少し前に公開された回なのだが、出張の時にゆっくり見ようと取っておいた。

 竹中平蔵さんが登場された回である。竹中さんのやられてきたことに関しては賛否両論あるし、正直なところ私も好きではないが、仰っていることには説得力があると思う。

 勝田で下車し、下りの特急でやってくる妻と娘と合流する。ここからはプチ家族旅行である。

 駅前でレンタカーを借り、那珂湊おさかな市場へ。

 日曜日のお昼前なので、とても混雑している。スムーズに駐車場に入れたのはラッキーだったのかもしれない。

 「小舟」で昼食。今日の一番の目的はここのあんこう鍋である。約8年前、結婚直後に妻と2人で食べに来たことがあり、妻はここのあんこう鍋が一番だと言っている。

 このインパクトは8年経っても覚えている。

 ここはどぶ汁風のあんこう鍋である。

 娘は猫舌で鍋が好きではないので、大好きなマグロ丼。

 共酢も食べる。とにかく濃厚。

 スープが沸騰したら、まずはあんこうを入れてひと煮立ちさせる。

 続いて野菜を入れ、しっかり出汁を吸わせる。

 昨日食べた本物のどぶ汁ほどの濃厚さはないが、逆に適度なので食べやすく、一心不乱に食べられる。そして、やはりとにかく野菜が美味しい。

 〆は雑炊。私にとっては2日連続のあんこう鍋となったが、最後まで飽きることは全くなかった。

 市場を散策し、妻は生牡蠣を、娘はフルーツ飴を買い食い。娘の選んだパインのフルーツ飴が予想外にちゃんと美味しくて驚いた。単純に私の舌が子どもなだけかもしれないが。

 ひたち海浜公園へ移動する。

 妻とデートで来ていた頃には気付かなかった(コキアやネモフィラなどの花や自然が楽しめる公園というイメージだった)が、遊園地コーナーが充実しており、娘は釘付けである。

 高所恐怖症の私が乗れない乗り物は、妻と娘の2人で。私は下から見ているだけでも足が震える。

 ゴーカートは私も乗りたかったが、娘に「お母さんと乗るから」と言われてしまった。

 観覧車は3人で乗る。娘の希望でラブリーなハート観覧車を選んだ。

 観覧車も怖い。乗ってから、以前に妻と乗った時も足がすくんだことを思い出したが、もう遅い。

 怖がっている私が面白いようで、娘は室内をうろちょろしながら私のリアクションを楽しんでいる。父ではなく外を見たまえ。

 ここまで高くなると逆に怖さは落ち着いてくる。高すぎて現実味がなくなってくるのだろう。

 下を見るな、遠くを見ろと自分に言い聞かせていると、それを見透かしたように娘が「下を見てみて」と煽ってくる。

 無事に観覧車から脱出し、散策を始める。茨城の梅といえば偕楽園だが、ここの梅も見事である。

 一緒に偕楽園へ行った時にも思ったが、おそらく妻は梅がかなり好きだ。

 もちろん私も梅が好きだ。花は可愛いし、何より香りが良い。

 娘と一緒に小さな山にのぼってみる。

 一日中お散歩していたくなる。

 梅の木を順番に回り、香りをかいでいく。

 花の色と香りに相関はないような気がする(後から調べてみたらあるようなので、私の鼻がかぎ分けられないだけのようだ)。

 娘は花を愛でるというよりも、広い公園を歩き回ること自体が楽しいようである。

 水仙が綺麗に咲いている。私が「これに毒があるなんて信じられないよな」と呟いたのを聞いた娘が、「お父さん近づいちゃだめ!」と心配してくれた。

 せっかくなので、公園の最奥まで行こう。

 春はネモフィラ、秋はコキアが咲き誇る「みはらしの丘」も、今はだだっ広い丘である。妻によると、シーズン中はこの道全てが人で埋まるそうだ。

 「もっと遊びたかった」と寂しそうにする娘をなだめながら公園を出て、勝田駅前まで戻る。

 レンタカーを返却してから、駅近くの喫茶店「チャーチル」で早めの夕食。

 娘の注文したオレンジジュースが運ばれてきた瞬間に「このお店は当たりだ」と確信する。

 娘が注文したのはツナサンド。本当にマグロが好きだな。後から少し分けてもらったが、サラダも新鮮だし、ヨーグルトが昔懐かしい甘さで美味しい。

 妻と私はビーフシチュー。

 本格的なビーフシチューである。お肉も野菜もトロトロに煮込まれていて美味しい。バターがたっぷり塗られたトーストを浸して食べるのもたまらない。

 珈琲はブラジルを選んだ。味はしっかり濃いのだが、すっきりしていて飲みやすい。

 妻が気になるというチーズケーキを注文し、3人でシェアして食べる。ベイクドチーズケーキなのだがレアな食感もあって、美味しい。普段はチーズケーキを食べない娘もフォークを手放さなかった。こういう喫茶店が新横浜にあったら、家族揃って通い詰めるだろう。

 勝田17:21発の特急ひたち22号に乗り、帰途につく。

 妻はビール、私は珈琲。

 娘はじゃがりこ。

 19時半前に帰宅。

 お土産に買ってきた「くるみゆべし」を出したら、妻が食い付いていた。好きだったとは知らなかった。

 妻と娘が入浴している間、ままどおるとくるみゆべしで休憩。

 入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。

 日付が変わる頃に就寝。


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