社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

3月30日(火)

2010年03月30日 23時19分49秒 | 2010年

  5時20分起床。身支度を整え、6時前に家を出る。今日は、石巻にある父方の先祖のお墓参りに行くのだ。大宮駅06:42発のやまびこ201号に乗り、仙台へ向かう。朝食は、駅弁屋さんで購入した「鯵鯖よくばり寿司」。身が厚く、特に鯖がおいしかった。その後、仙台まではほとんど寝て過ごす。仙台で仙石線に乗り換え、1時間15分ほどで石巻に到着する。

  駅前にある市役所の庁舎を兼ねたショッピングセンターで、仏前の花を購入。その建物の入口のところに仮面ライダーV3の像が立っていたので、思わず写真に収めた。そういえば、石巻市は石ノ森章太郎さんの協力などを元に、マンガを使った町興しに取り組んでいる。学生時代、その活動を卒論で取り上げていたゼミ仲間がいたが、確かに詳しく調べてみると面白そうな題材だと思う。

   

   
駅周辺を少し歩くだけで、こんなにたくさんのキャラクターに出会える。

  その後、駅前からタクシーに乗ってお寺へ。まずは事務所へ挨拶に行き、手土産におせんべいをお渡しする。出てきたのはとても明るいおばあさんで、言葉の訛りの感じがまたかわいらしかった。その後、お墓参りへ。花瓶や湯呑みをきれいに洗い、全ての墓石にたっぷりと水を掛け、花を挿し、お線香をたく。言葉にすると簡単だが、実際に全てを1人でやるのは結構大変だった。全ての準備を整えてから、般若心経を唱え、手を合わせる。実は、私はこのお墓に入っている方々の生前をまったく知らない。一番最近なくなった父方の祖父も、私が産まれる直前に亡くなっている。そのため、こちらのお墓からはどうしても足が遠のいてしまっていたのだが、先日大阪に行った際に、母方の祖母から「だからこそお参りに行かなあかん」と言われ、確かに一理あるなと思って今日に至る。そして実際、お参りして良かったなと心から思った。

  お参りを終え(何だかんだで1時間以上かかった)、再び事務所へ顔を出し、迎えのタクシーが来るまでおばあさんと談笑。お茶を頂きながら、おいしい魚の話や私の就職の話で盛り上がった。また、お土産に海苔や自家製のお漬け物を頂く。こちらはおせんべいだけだったので、何だか申し訳なかった。その後、タクシーに乗り(往路と同じ運転手さん)、石巻駅へ戻る。この運転手さんがよく喋る方で、楽しく移動することが出来た。

  石巻駅12:18発の石巻線に乗り、終点の女川へ。女川は、駅から歩いてすぐのところが漁港になっており、典型的な港町の雰囲気に包まれた町である。さっそく、港のすぐ近くにある食堂「おじか」で、「うにといくらの重ね丼」、「さんまのすり身汁」、「島豚のとんかつ」を食べる。うには甘いし、いくらも1粒1粒に弾力があっておいしく、さんまの汁はさっぱりしつつも味がしっかりしていた。島豚のとんかつは、ネット上の口コミで高評価だったので試してみたのだが、確かに普通のとんかつとは少し違い、良い意味で油分が濃厚だった。ただ、やはりここの主役は海の幸である。


ちょっと食べすぎました。

  食事の後、目の前の漁港を少し散策する。女川港は深い入り江になっているためか、波はほとんどないに等しい。しかし、それでも先日のチリ地震の際には、津波が駅の方まで押し寄せたというのだから驚きだ。また、すぐ近くにある「マリンパル」という施設の中に小さな市場があり、おいしそうな魚たちがたくさん並んでいた。


人はどうして、悲しくなると、海を見つめに来るのでしょうか~♪


あなたは、一人で、生きられるのね~♪(古いか…)


めっちゃおいしそう。


いつも思うことだが、どうしても食べ物には見えない。

  散策を終えても電車の時間まで1時間以上あったので、女川駅に併設する日帰り温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」へ立ち寄る。ここは、観光施設というよりも地元の方々の憩いの場としての色彩が強く、どう見ても観光客は私だけだし、若者も私だけだった。ここは老人ホームか!しかし、地域のお年寄りが集まる場所があるというのは良いことで、こういうインフラが都会にもあれば、きっと「おひとりさまの老後」もより明るく過ごせるだろう。ちなみに、温泉の泉質は良く、冷えた体がすぐに温まり、一気に体が軽くなった。


女川温泉では、古い車両をリサイクルして休憩室として活用している。

  女川駅15:40分発の普通列車に乗り、石巻で仙石線に乗り換えて仙台へ戻る。駅構内でお土産(「萩の月」と「牛タン」)と駅弁(「網焼き牛たん弁当」)を購入し、18:13発のやまびこ220号に乗り込む。席につき、すぐに牛たん弁当を開封。このお弁当には加熱装置が付いているので、熱々の牛タン&麦飯を食べることが出来る。もちろん、お店で出てくるものと比べてしまえば敵わないだろうが、駅弁にしてはかなりクオリティが高い。ついでに、車内販売でスジャータのアイスクリームを購入。これについては、もう説明の必要はないだろう。


石巻線気動車(女川駅にて)


写真ではわかりませんが、湯気が立つほど熱々です。

  21時前に帰宅。家族にお土産を渡してから、ゆっくりとお風呂に浸かる。今日はさすがに疲れたので、早く寝よう。

 


3月29日(月)

2010年03月30日 00時55分28秒 | 2010年

  7時起床。朝から病院へ行き、先生に就職の報告。先生は思っていた以上に喜んでくださった。しかし、今後は平日に通院することが難しくなるため、先生にお世話になるのは今日が最後となる。「引き継ぎはきちんとやっておくから心配しないでくださいね」とのことだったが、私としては心配よりも寂しさのほうが大きい。最初に受診したのが昨年の5月末だから、かれこれもう10ヶ月の付き合いになる。本当に、お世話になりました。

  病院からの帰りの途中で市の行政センターに寄り、就職先へ提出するため住民票を発行してもらう。その後、近所のショッピングセンターで文房具や靴下などを購入。とりあえず、これで準備は一段落した。

  夕方になって、先日大阪で最終面接を受けた食肉の専門商社へ内定辞退の連絡を入れる。回答期限ぎりぎりまで考えた結果、やはり神奈川の特別認可法人のほうが魅力的だという結論に達したのだ。まあ、実家から通うのには少し遠いというのがネックだが、起床時間は市役所時代と同じで大丈夫そうなので、何とかなるだろう。