3~4年前にインフレエンザのタミフル耐性株(Aソ連型)が北欧で報告された!
この年から、タミフル使用には慎重になり、当院ではリレンザあるいはイナビルに
切り替えた経緯がある。しかし、この耐性株は自然発生的もので、薬剤乱用による
ものではないらしい(この地域ではタミフルはほとんど使用していない)。薬剤起因
性耐性では大人約0.5%、小児約4%と報告されているが、臨床的には耐性でもタ
ミフルの解熱効果にほとんど差はないとされている。したがって、今季のインフルエ
ンザ治療はタミフルでも問題はないが、個人的には1回切りのイナビル吸入を推奨
しようと思っています。やはり1回切りが魅力であります(タミフルでは5日間)。