ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

インフルエンザのタミフル耐性について!

2012年11月13日 09時10分32秒 | 診療&トピツクス

 3~4年前にインフレエンザのタミフル耐性株(Aソ連型)が北欧で報告された!

この年から、タミフル使用には慎重になり、当院ではリレンザあるいはイナビルに

切り替えた経緯がある。しかし、この耐性株は自然発生的もので、薬剤乱用による

ものではないらしい(この地域ではタミフルはほとんど使用していない)。薬剤起因

性耐性では大人約0.5%、小児約4%と報告されているが、臨床的には耐性でもタ

ミフルの解熱効果にほとんど差はないとされている。したがって、今季のインフルエ

ンザ治療はタミフルでも問題はないが、個人的には1回切りのイナビル吸入を推奨

しようと思っています。やはり1回切りが魅力であります(タミフルでは5日間)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする