ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

DMセミナーin北秋田!!

2011年02月26日 19時32分46秒 | 診療&トピツクス

 昨夕は鷹巣で行なわれたDMセミナーに参加しました。「インクレチン関連薬~基礎から臨床へ~」と題して秋田大学医学部病態代謝栄養学講座助教授 月山先生の特別広義を拝聴してきました。基礎研究が御専門の先生らしく、インクレチン(GIP,GLP-1)の基礎データが主体であり、研究者の熱意が伝わってきました。その中でGIPとGLP-1生理的効果は血糖改善やグルカゴン抑制だけではなく、脳神経に対する食欲抑制効果や骨代謝に対する改善効果などいわゆる膵外作用について興味深いお話しでした。またGIPとGLP1の全身に分布する受容体検索ではほとんどover-lapせず、違っているとのことで意外性に感動しました。インクレチン製剤の内、インクレチンインハンサーのDPP4阻害薬であるシタグリプチンでは50mgで食後血糖の有意な低下と空腹時血糖軽度低下が期待されるが、その併用薬ではSU剤半量とBG薬あるいはTZD薬が選択されうる訳であるが、低血糖に注意が必要である。またその他の副作用では8例ほど急性膵炎の併発の報告があり、DPP4選択性の問題?かどうか検証する必要があるようであります。特に高齢者では低血糖の発症や中程度の腎機能障害ではDPP4阻害薬を半減する必要があるようであります。いずれにせよ、これからの新DM治療薬として大いに期待されるものと思われます。

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中国からパンダ一行来日!!

2011年02月23日 12時07分13秒 | ニュース
2日前の夕刻、中国四川省から2頭のパンダが来日!チャーターパンダ専用機で厳重な管理体制の中、大切に日本上陸したのである。パンダ保護条例なるもののため、レンタルパンダらしいが、1年間レンタル料が4000万らしく、2頭で8000万の高価な買い物である。入園予定の上野動物園では床暖入りの新居が用意さえているとか?まさにVIP待遇である。ちなみに小生の自宅にはまだ床暖はないのである。そんなことはどうでもいいが、経済効果は200億ともいわれており、そう考えると比較的安い買いものかもしれない。20年程前に小生は北京の動物園にパンダを観に行ったことがあるが、糞まみれでとてもVIP待遇とは程遠いものであったが・・・。いずれにせよパンダ君たちには大いに頑張って戴き、我々を癒してほしいものでありま~す!
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北の幸ホッケ賞味!!

2011年02月22日 08時56分51秒 | 嗜好
 昨夕は北海道産ホッケをWと一緒に美味しく戴きました。鱈鍋もいいがほっけもまた美味しいのである。かつて居酒屋ではこの時期にはよくホッケを所望したことを覚えているが・・・。酒の肴(さかな)には最高である。先日TVで南方四国の珍魚クエの美味しい話を聞いたが一度食べたいものであります。やはり私は食いしん坊バンザ~イですネ!
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新薬DPP4阻害薬の勉強会!!

2011年02月19日 10時58分25秒 | 診療&トピツクス
 昨日はMR君対象のDM勉強会に講師として参加しました。主催は興和ですが、バイタルネットさんも一緒に参加しての総勢18名の講演会になりました。私はプレゼンターとして新薬DPP4阻害薬の臨床効果について講義しました。先行SU剤アマリール(1~3mg)からシタブリプチン(50~100mg)の完全きり替えでは6ヶ月後の効果改善率40%程度で、不変が20%、増量しても悪化例が40%あり、単純切り替えではやはり問題がありそうであります。その患者層別検討ではFOMA-β20以上群およびアマリール1mg先行群では有効例が多く、これらが臨床的サロゲートマーカーになりうる可能性が示唆された。また先行非SU剤からの切り替え(α-GI)や新規症例ではシタグリプチン50mgにて全例有効(100%)であり、臨床的にはSU剤に替わるFirstとして選択できると思われる。さらにSU剤切り替えにて悪化症例では空腹時血糖の優位な上昇(50mg前後)が認められたことから、ランタスなどの持効型インスリン5~10単位の追加投与により十分コントロール可能であった。もちろんSU剤の半量投与でも有効と思われる。また同時に測定したCPR(C-ペプタイド)では全例低下を認め、広義のインスリン抵抗性改善も期待できる可能性があり、体重増加もない事が確認できたので長期的な血糖コントロールが期待できる。このようは効果はDPP4の増幅系を介したインスリン分泌増強作用だけでは説明が付かず、グルガゴン抑制効果が大きく作用したためではと推測された。
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今年は花粉症の当たり年!?

2011年02月16日 10時48分57秒 | 診療&トピツクス

 今年は花粉症大流行との予測報道がなされている。当院では既に1月下旬より、クシャミ・鼻水などの症状を訴える患者さんが早々に来院しており、スギ花粉が主体であると思われるが、例年より出現が1ヶ月ほど早く、大流行が懸念される。当然重症の患者さんから症状が現われやすいが、雪の多い今年でも花粉が飛散していると考えられるため、花粉症の患者さんは早期の予防的治療が必要であると思います。花粉症は基本的に抗原抗体反応でありますので、その症状が出る前にあるいは軽い内に治療するのがBestであります。ですから早めの来院治療をお勧めします!!

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