日頃、サッカーの試合を見ることなどない私ですが、先般の日本代表チームの一連の戦いには感動しました。
私に輪をかけてサッカーには興味のない長男もベルギー戦の日は3時に起きてきて観戦し、試合終了の時は目を赤くしていました。
素人である私の目にも、体格で圧倒的に劣る日本代表チームが、抜群の軽快さと連携で、左から右からゴールに突き進んでいく姿は美しく、そこに練達した戦術を感じることも出来ました。
このたびは、日本人全員が人それぞれの感想を抱いているのではと思いますが、飛行機好きの私は、ふと、旧日本陸軍の戦闘機、1式戦“隼”を想い出しました。
(以下、レシプロ機に興味がない方には何のことやらで、スミマセン・・)
この1式戦闘機は、有名な零戦(旧海軍)と同時期に開発され活躍した戦闘機ですが、1000馬力級のエンジンを搭載し軽快な運動性を誇った点は零戦と同等ながら、火力が貧弱で、主な戦域がビルマ方面であったことからも、零戦と比べ地味な存在となっています。
そして、私が少年時代に読んだ漫画などでは、2000馬力級のエンジンを搭載した連合国側の新鋭機にはまったく太刀打ちできなかったカモとしてよく描かれていました。
ところが、最近、この1式戦の評価は見直されており、1000馬力ながら低空での加速性は連合軍の新鋭機を凌ぐものがあり、貧弱とされていた火力も命中率が高く徹甲弾を混ぜると相当の威力があったといわれています。さらに、零戦には全くなかった防弾装備がそこそこ施されていたようで、終戦まで連合軍側からは警戒される存在であったといわれています。
ひらりと身を翻して、針の穴を通すように的確に撃つ。
このたびの日本代表サッカーチームの戦い方には日本人が好むスタイルが感じられました。
もっと試合を見てみたかったな・・
と思いつつ、
試合終了間際のベルギーチームの攻撃の迫力もすさまじく、これは2500馬力級のホーカー・テンペストが出力全開で突進してきたようで、テレビの前で私もひっくり返ってしまいました。
これは仕方ない、
と清々しい気持ちで諦めることができた俄かサッカー応援者です。
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