犬には幽霊が見える』って本当?そう言われている理由とは?
犬は鬼が見え、鬼は犬を嫌う
8・15・2022
日本では古くから「犬は鬼が見える」「鬼を祓う力がある」と言い伝えられ、そのため鬼は犬を嫌うとされてきました。「鬼」とは幽霊であったり、伝染病をまき散らす疫鬼であったりさまざまな「悪いもの」を指します。
一部地域では現代でも赤ちゃんが生まれると額に「犬」の字を書いて神社にお参りする「アヤツコ」の風習が残っていますが、これは赤ちゃんを「犬」に見立てることで鬼を遠ざけようとしたという説があります。それほど昔から犬は「人間には見えない何かが見える」と考えられてきたのです。
いわゆる「霊感」?犬が感知できるもの
犬に本当に鬼や幽霊が見えているのか――。そもそも鬼や幽霊の存在すら科学的に解明されてはいませんし、その答えはいまだ謎に包まれています。
ですが、犬が人間には「見えない」「聞こえない」ものを感知できるのは事実。もしかしたらその感知能力こそが「霊感」と言われるものなのかもしれません。では犬はどんなものを感知しているのでしょうか。
1.UV波
UV波とは「Ultra Violet」すなわち紫外線のこと。近年ではUVケア用品への需要が特に高まっていますが、人間は降り注ぐ紫外線を目で確認することはできませんよね。ところが犬は紫外線を視覚的に見ている可能性が高いということが科学的にも証明されています。
人間の目では何もないように見える部屋の隅や壁にも、もしかしたらUV波によって何らかの模様や形が映し出されていて、犬はそれを見て吠えているのかもしれません。…というのが科学的な仮説ですが、実はこのUV波が持つ波長エネルギーは、幽霊の持つエネルギーと同じであるという説もあります。
犬が見ているのはただの光線なのかやはり幽霊なのか、謎は深まるばかりです。
2.電磁波・磁気
犬が微弱な電磁波を感知できるということも科学的に証明されています。電磁波と聞くと電化製品をイメージするかもしれませんが、実は人間も歩く際に電磁波を発しています。
犬は人体が発する電磁波を「気配」として感知しているため、私たちが目で見て確認する前から「何らかの存在」に敏感に反応している可能性があるのです。また電磁波は電気と磁気が合わさったものですが、この磁気、更には地球が発する「地磁気」についても犬は感知していると言われています。
犬がうんちの際にくるくる回るのは地磁気を探っているからで、更にはうんちをするときには、体は方位磁針のように必ず南北のどちらかを指しているというのは有名な話です。
3.超音波
犬の聴覚が人間より遥かに優れているということは周知の事実です。人間が感知できる周波数が16~2万ヘルツであるのに対し、犬は65~5万ヘルツまで感知することができると言われています。
すなわち犬は人間が感知することのできない高周波音、いわゆる超音波まで聴くことができるのです。この原理を利用したのが「犬笛」です。吹いてみても人間の耳には笛の音はまるで聞き取れませんが、犬にはしっかり聞こえているため指示に従うことができます。
まとめ
犬が人間には見えない「何か」を見て感じているのはほぼ間違いないでしょう。ただその正体については「見えない」だけに謎が多いのです。ですが最初にご紹介したように、犬は悪いものを追い払ってくれると言われています。
もし本当に「幽霊」が見えていたのだとしても、それが悪いものであれば愛犬が追い払ってくれるはずですから、安心していいのではないでしょうか?