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「先生、早く切ってください」そう懇願する患者に膵臓がんの名医が「じっくり時間をかけましょう」と返す理由

2023年10月20日 22時03分05秒 | 医療のこと
「先生、早く切ってください」そう懇願する患者に膵臓がんの名医が「じっくり時間をかけましょう」と返す理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース



「先生、早く切ってください」そう懇願する患者に膵臓がんの名医が「じっくり時間をかけましょう」と返す理由
10/18(水) 15:17配信

プレジデントオンライン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Panuwat Dangsungnoen


膵臓がんは早期発見が難しく、見つかったときにはステージが進んでいることが多い。東京女子医科大学消化器・一般外科の本田五郎教授は「急いで取りたがる人は多いが、ステージ1以上の膵臓がんは早く手術すればよいというものではない。焦って手術をすると抗がん剤治療が十分できず、治るはずのものが治らないこともある」という――。


【この記事の画像を見る】


 ※本稿は、本田五郎『膵臓がんの何が怖いのか 早期発見から診断、最新治療まで』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。


■「膵臓がんは手術だけが唯一の根治的治療」は本当か


 よく膵臓(すいぞう)がんの専門医療機関のホームページを開くと「膵臓がんは手術療法だけが根治のための唯一の道です」といった案内が書いてあります。膵臓がんに関する一般向けの本やサイトにも、しばしば同じようなことが書いてあります。外科医である私が言うと少々違和感があるかもしれませんが、このフレーズを鵜吞みにしてはいけません。巧妙に言葉のトリックが仕組まれています。


 「膵臓がんを根治するために、何とかして手術ができる状況にこぎつけて、とにかく手術をしましょう。そうすれば助かります」という意味に解釈する人も結構いるのではないでしょうか。


 ステージ1以上の膵臓がんの多くが、手術だけでは治せません。2012年に集計された日本膵臓学会の過去27年間の全国調査データでは、ステージ1の5年生存率がだいたい60~70%、そして、ステージ2だと15~30%くらいに一気に下がります。この全国調査データに登録されたステージ1や2の患者さんのほとんどが手術を受けていますので、これは手術でどのくらい治ったのかを示したデータと理解してよいと思います。


■「手術さえすれば根治できる」ではない


 このデータをもう一度よく見てみましょう。裏を返すと手術で膵臓がんを切除できてもステージ1では30~40%、ステージ2では70~85%の患者さんが根治できていない、つまり手術後に膵臓がんが「再発」して、膵臓がんが原因で亡くなっていることになります。


 最近は膵臓がんに有効な抗がん剤が複数使えるようになり、膵臓がんの5年生存率はもう少しよくなっていると思います。しかし、抗がん剤だけで膵臓がんを根治するところまで行けることは、いまでもほとんどありません。放射線治療と抗がん剤を合わせた治療も有効ではありますが、やはり根治するところまで行けることはめったにありません。


 なので、たしかに「膵臓がんは手術療法だけが根治のための唯一の道です」というのは間違いではありません。しかし、これは決して「手術さえすれば膵臓がんは根治できる」という意味ではなく、「手術ができた人の中にだけ根治できる人がいる」というのが正しい意味なのです。どうでしょう、言葉の「トリック」に気づかれたでしょうか。


■根治できるはずのものができなくなることも


 手術をして根治できる膵臓がんと手術をしても根治できない膵臓がんがあって、しかも現時点では後者のほうがかなり多いのですが、「膵臓がんは手術療法だけが根治のための唯一の道です」という言葉で魔法をかけられた患者さんは、とにかく手術を受けて、膵臓がんを克服することを願ってしまう。時には、神の手と呼ばれる外科医のもとに出向いて、無理やりにでも取ってもらおうとします。


 ステージ0の膵臓がんは別として、ステージ1以上であれば、「手術可能な膵臓がん」であっても、その多くが手術だけでは治らないのです。焦って手術をするとむしろ抗がん剤治療が十分にできないために、本来根治できるはずだったものさえ根治できなかったり、根治できない場合でも、抗がん剤の効果で長く元気でいられたはずの時間が短くなったりします。


 膵臓がんの治療は決して手術ありきではないことを強調しておきたいと思います。


 もっとも、みなさんの中には納得できずに妙な顔をされている方もいらっしゃるかもしれませんね。無理もありません。一般の方からすれば、「がんがあるんだから、早く取らなきゃ」と考えるのが普通でしょうし、「手術を先延ばしにしているうちに、がんがどんどん大きくなってしまったらどうするんだ」と不安になるのも当然でしょう。

■他の治療法を組み合わせながら見極める必要がある


 われわれ外科医は、外科医である前に医師であり、医師である前に人である以上、それぞれの患者さんにベストの治療を提示して提供するのが人の道、「大義」です。しかし外科医に限らずいえることですが、世の中に常に大義を通して生きている人はどれほどいるでしょうか。


 外科医も人間ですから、腕を振るいたいという下心から、どうしても手術を優先して提示することがあるのも事実です。だからトリックを使っているのだとは言いませんが、外科医自身も自分のやっているトリックに気づきにくいのだと、私は思います。


 繰り返しになりますが、ステージ1以上の膵臓がんは早く取ればよいというものではありません。他の治療法を組み合わせながら、じっくり時間をかけて、そして相手がどういう態度を示すのか見極めながら治していくことで、根治できる可能性、長く元気でいられる可能性を上げるのが賢明なのです。


■ステージ1でも遠隔転移の多い膵臓がんでは化学療法が必須


 では、いったい手術以外にどんな方法を組み合わせていくのか。


 それは、「抗がん剤を用いた化学療法」や「放射線療法」です。とくに抗がん剤を用いた化学療法は、ステージ1でも遠隔転移が潜んでいることの多い膵臓がんにおいては絶対に欠かせません。


 手術や放射線治療は膵臓がんの本体とその周辺(局所)のみに限定して手を下す治療法であるため、「局所治療」に分類されます。放射線治療も、体全体に放射線をあてるわけではなく、患部とその周辺の一部を含む程度の限定した範囲にあてるのが基本ですので局所治療です。


 一方、抗がん剤は点滴で投与すると血液内に入り、血液の循環に乗って全身のすみずみまで流れていきますし、内服薬も胃腸で吸収されるとやはり血液内に入って全身に流れていきます。そのためこちらは「全身治療」に分類されます。


 上皮内がんや、ステージ1の浸潤がんでもまだ小さくて遠隔転移のないものなら、局所治療(切除もしくは放射線照射)だけで治せる可能性があります。しかし、遠隔転移がある場合は局所治療よりも全身治療のほうが優先されます。


■局所治療では拾いきれないから全身治療が必要


 不良細胞にたとえて話をいたしますと、教室の壁や窓を壊さないちょい悪の不良や本物の不良はもちろんですが、教室の壁や窓を壊しても校舎の外には出て行っていないチンピラくらいまでなら、校舎ごと撤去するか焼き払うことで完全に退治できます。ここでは校舎ごと撤去するか焼き払うまでが「局所治療」ということになります。


 ところが、膵臓がんはいったんチンピラになると早々にやくざになって、さらに広域暴力団や国際マフィアになっていきます。いったん広域に活動し始めて、各地で新たに組事務所を構えればすぐに見つかりますが、閑静な住宅地の一軒家にひっそりと住んでいたり、スラム街の中で屋根裏部屋をアジトにしていると、一人ずつ見つけてつかまえるのは至難の業ですし、見つけたとしても、ひとつひとつをしらみつぶしに撤去して「局所治療」を繰り返すのは非常に困難です。


 そこで、チンピラややくざが好んで食べる毒物を日本中、世界中に大量にばらまく方法で対抗することになります。つまり「全身治療」です。ここでたとえた「チンピラややくざが好んで食べる毒物」というのが「抗がん剤」のことになります。抗がん剤について、もう少し説明しましょう。


■膵臓がんに有効な抗がん剤が複数生まれ、5年生存率は上昇


 がん細胞の、特徴的でもっとも厄介な行動は次々にクローンをつくること、すなわち「細胞分裂」です。細胞分裂の際にはいろんな工具や原料が必要となるのですが、その工具や原料を壊したり偽物として紛れ込んだりして細胞分裂の邪魔をするのが抗がん剤です。


 ちなみに、正常な細胞も日々細胞分裂を行なっています。そのため、細胞分裂の盛んな組織や臓器ほど抗がん剤の影響を受けて副作用が起きやすくなります。典型的なのは白血球や皮膚、粘膜などです。


 2000年代に入って、ようやく膵臓がんに有効な複数の抗がん剤が開発されて使用できるようになってきました。副作用が比較的軽く済むものもあり、患者さんが通常の生活を維持しながら、長期間にわたって抗がん剤治療を受けることも可能になってきました。


 そのため、全体の5年生存率も徐々に高くなってきています。
■術前に抗がん剤治療を行なうほうが生存率が上がる


 実は、切除可能な膵臓がんに対しても、先に抗がん剤治療を行なってから手術をするほうが予後がよくなることが分かっています。日本全国の膵臓がん治療を専門的に行なう医療機関が共同で行なった臨床研究によって、「術前に抗がん剤治療を行なうほうが手術後の生存率が上がる」ということが証明されています。そのため今、日本では膵臓がん治療を専門的に行なう医療機関のほとんどが、術前化学療法(手術をする前に行なう抗がん剤治療)を取り入れています。


 それにしても、いったいなぜ、術前化学療法が有効なのでしょうか。その答えはいくつかあります。


 ひとつ目の答えは、「抗がん剤の力で転移・再発を防ぐ効果をより高く得られる」ことです。がん細胞が、本拠地を離れて閑静な住宅地の一軒家にひっそりと住んでいたり、スラム街の中で屋根裏部屋をアジトにして暮らしたりしている状況で、急いで本拠地を撤去しても、かくれ潜んでいたがん細胞が生き残って、いずれはそれらがクローンを増やして各地で徒党を組みます。つまり転移・再発が起きるわけです。


 そこで手術をする前に、これらの目に見えない、あるいは検査画像に映らないような小さな転移を全身治療でやっつけておくのです。


 膵臓の切除手術をすると、通常は最低でも1カ月間くらいは抗がん剤治療ができなくなりますが、手術後に体調がなかなかよくならず、2~3カ月間抗がん剤治療ができない場合もあります。


 抗がん剤治療ができない間、目に見えないあるいは検査画像に映らないような小さな転移は野放し状態になります。手術の影響で体力が落ちる前に、抗がん剤をしっかりと使ってこれらを叩いておくことで、野放し状態を回避しようというわけです。


■一度浸潤してしまった場所はがん細胞を切除しても戻らない


 いやいや、「抗がん剤がよく効くと膵臓がんの本体が小さくなって取りやすくなるんじゃないのか?」と、思う人もおられるでしょう。たしかに、がんの塊が小さくなったり、時にはがん細胞がほとんど消え去ってしまうこともあります。


 しかし、浸潤してきた膵臓がんにいったん占領された場所では、通常は正常な組織が破壊されます。そして、ほとんどの部位で線維化が起きるため、セメントで塗り固められたような状態になっていて、正常な構造には戻りません。


 そのため、一度膵臓がんの浸潤を受けた場所は、がん細胞が残っていようといまいと、結局はがんの本体と一緒に切除してしまわなければ収拾がつかないことが多く、術前化学療法で膵臓がんが小さくなったとしても、手術で取りやすくなるとは限らないのです。






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本田 五郎(ほんだ・ごろう)
東京女子医科大学消化器・一般外科教授
1967年生まれ。県立熊本高校、熊本大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院外科(研修医)、市立宇和島病院外科、京都大学消化器外科、済生会熊本病院外科、社会保険小倉記念病院外科、東京都立駒込病院外科、誠馨会新東京病院消化器外科などを経て、2020年10月、東京女子医科大学消化器・一般外科准教授に着任。2021年7月より現職。肝臓・膵臓の手術件数は2500件を超え、肝胆膵疾患の腹腔鏡下手術における高い技術力は世界的に知られており、海外での手術経験も豊富




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「日本の学術研究」が危機的状況に…論文数は多いのに「質の高い」論文が少なくなっている理由

2023年10月20日 20時03分50秒 | 科学のはなし
「日本の学術研究」が危機的状況に…論文数は多いのに「質の高い」論文が少なくなっている理由



2023/10/11(水) 21:33:22.

「日本の学術研究」が危機的状況に…論文数は多いのに「質の高い」論文が少なくなっている理由


■論文数は多いが「結果」を出せていない?


 日本の研究力低下が囁かれている。


 8月8日、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が公表した「科学技術指標2023」によれば、引用回数が上位1%に入るトップ論文数を表す「Top1%補正論文数」が日本は319本となり、国別順位で12位。実はこれは過去最低クラスの記録なのである。


 ちなみに1位の中国は5516本、2位のアメリカは4265本と二大国に日本は圧倒的な差を付けられており、スペインや韓国にも抜かれる結果となった。


ちなみに1位の中国は5516本、2位のアメリカは4265本と二大国に日本は圧倒的な差を付けられており、スペインや韓国にも抜かれる結果となった。


論文数だけで言えば、日本は7万775本と世界5位にランクインしている。しかし、論文とは一般的に引用が多いほど価値が認められるもの。総論文数に比例する形で、質の高い論文数が高順位につけていないため、総体的に見ればアベレージで優秀な研究結果を出す力が低迷している感が否めない。


Photo by iStock




近年では、国による研究費の配分を一部の研究者に集中させる「選択と集中」の政策が進められており、全体にまで研究費が行き届いていない状況が続いているという。文部科学省からすれば、日本の研究力は低下していないとのことだが、状況は深刻なのではないだろうか。


そこで今回は国内の科学技術政策に詳しい、千葉大学大学院社会科学研究院教授である長根裕美氏に日本の科学技術研究の現状について伺った(以下、「」内は長根氏のコメント)。

すでに日本の研究環境は世界トップクラスではない
日本の研究力低下の一因として、研究環境の水準が下がっていることが指摘されているという。


「科学技術大国である中国、アメリカに比べて日本は、公的研究機関に投入している金額がはるかに少ない。そして他国の科学技術政策の発展により、相対的に日本の研究力が下がったと捉えることもできます。


そのうえで選択と集中が進んでいるので、研究機関全体に研究費が行き渡っていないのです。国としては、社会保障など優先的に予算を使いたい項目がありまして、科学技術政策は後に回されがち。


しかも予算を有効活用しようとして、成果が見込める研究に資金を投じようとするので、結果的に一部の研究者にばかり研究費がいき届くいびつな構造になっています。地方の大学を視察してみると、非常に古い設備で持ちこたえている研究室も少なくなく、国内全体の研究水準というのはすでに世界トップ水準とは言えない状況にあるのです」






研究力低下の分水嶺は、2004年度の国公立大学法人化にあるという。


「国公立大学の法人化が進み、基盤経費が徐々に削減されていきました。これは研究にかかる人件費や光熱費量などに充てる経費でして、使える金額が減るとなれば、当然ながら研究水準は落ちます。一方で競争力が強い分野ですと、科学研究費の枠組みも広がり、種類も充実しつつあるのですが、用途が限定的な場合が珍しくない。


たとえば、年度を超えて繰り越しで利用できないせいで継続的に人件費に充てられなかったり、専用の実験施設の建設に使ってはいけなかったりと使いづらさが目立ち、十分に研究できる環境を整備できるとは言いがたいんです」


【後編】『日本の「学術研究」には“食える研究”と“食えない研究”の二極化が起きている…「科学技術政策」の根本的な失敗』では、研究費をもらいやすい分野とそうでない分野に分かれている現状とその問題点について解説してもらう。



gendai. 2023.10.11




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ちゃんこですね⭐

2023年10月20日 09時03分43秒 | 日々の出来事
国技館は、両国駅の前にありました。



9/10/2023
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飯能河原のBBQ>騒音、ゴミ放置、殴り合い...迷惑BBQ客「有料化」で一掃 「街全体が綺麗に」観光協会明かす成果

2023年10月20日 06時03分56秒 | 社会のことなど


8/19/2022


酒に酔って大音量で音楽を流し、ゴミは至る所にポイ捨て...。埼玉県飯能市内にある入間川の観光名所「飯能河原」では、以前はバーベキュー客で混雑してこんな惨状だった。 

【写真】以前は河原にゴミが散乱  


ところが、市などが河原に有料エリアを設けたところ、騒音もなくなって静かになり、ゴミが10分の1以下に減ったという。客は半減するなどしたものの、有料化が奏功したのではないかとネットで話題になっている。

 ■「禁止事項が平然と行われています」有料化以前は惨状 「最近、飯能河原の一部の利用者により、大音量での音響機器の使用や昼夜を問わず大声で騒ぐ、直火で調理等をする、ごみを放置する、夜間から深夜にかけて花火をするなど、飯能河原での禁止事項が平然と行われています」


  飯能市サイトでは2021年6月8日、こんな文言で始まる異例のお知らせが投稿された。  

新型コロナウイルスの感染拡大で、アウトドアの人気に火が点き、東京都内からも車で1時間強で行ける飯能河原には、多くのバーベキュー客が訪れ、過密状態になった。一部にマナーの悪い迷惑客がおり、同年のゴールデンウィークを中心に、前出のような光景が連日繰り返された。

 「そのほか、周辺道路での通行を妨げる駐停車、住宅やごみ集積所へのごみの投棄など、違法行為や迷惑行為が多数発生しており、さらには酔ったうえでの殴り合いの喧嘩なども発生しています」 

 こんな状況も報告され、住民らから警察への通報が相次いで、市も、対応に苦慮していると明かした。そして、「このままでは、ルールの見直しなどのほか、利用の制限などを検討せざるを得ない状況です」と告知した。

  こうした状態は改善せず、市などでは、21年8月に県が緊急事態宣言を出したのを機に、飯能河原を閉鎖する措置を取った。10月以降のシーズン外は、閉鎖が解除されたものの、市などでは、22年4、5月、ゴールデンウィークを中心に利用の制限に踏み切った。



有料化で、マナーの悪い迷惑客が予約しなくなった


 この制限では、火気が使用できる有料エリアを設け、運営する奥むさし飯能観光協会のサイトで予約を受け付けた。これを有料化の実証実験と位置づけ、利用者が増える夏休みに合わせ、7月23日からは、週末やお盆期間に第2弾を始めた。エリアの利用は、1人1000円で、小学生以下は無料となっている。  

この様子がテレビのニュース番組でも8月18日放送で取り上げられ、マナーがよくなりトラブルもなくなったと伝えられると、ツイッターでは、有料化が奏功したのではないかと大きな注目を集めた。

  奥むさし飯能観光協会の担当者は19日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように有料化実験の手ごたえを話した。 

「2回目の最中ですが、住民の方からは、騒音もなくなり、ゴミが非常に減ったとうれしいお言葉をいただいています。ゴミについては、10分の1から20分の1ぐらい減っており、ゼロに近い感じですね」 

 マナーの悪い人が予約しなくなったため、飯能河原の人出は、1日数千人だったのが有料化で数百人に減った。半分以下のときもあり、1日500人の枠に満たないことも多いという。 

 ただ、17時以降は入場できないことになっているが、監視員がいないため、花火などをしに来る人は時々いるとした。ケンカはなくなったものの、酔いつぶれて救急車が出動したことが2回目実験で2度あったという。また、バーベキュー無料の近くの観光場所などに客が流れているともしている。

  とはいえ、有料化による適正利用を進めた結果、思わぬ副次効果も生まれていると明かした。 

「飯能駅に向かう途中、住宅地のゴミ集積所にバーベキューゴミを捨てる人もけっこういたのですが、それもなくなって街全体が綺麗になったという声を聞いています。ゴミは普通『お持ち帰り下さい』と呼びかけますが、ゴミ回収エリアがありますので、『捨てて帰って下さい』と呼びかけています。

手ぶらで帰れますので、『この値段なら安い』との声もいただいています。また、台風が近づいたときは、予約者の方に中止の案内を送っており、増水で中州に人が取り残されるようなことも事前に防いでいると思っています。天気がよくなって来た人も何組かおられましたが、危険だと伝えるとご理解していただけました」 

 2回目の実験は、8月28日まで行うが、観光協会では、23年以降は正式に有料化を行う方向で考えているとしている。 (J-CASTニュース編集部 野口博之)




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台風から逃れた秋葉原駅>雨は止んでいます☆

2023年10月20日 00時03分40秒 | 日々の出来事

台風の中、なんとか無事に着きました。



9/8/2023
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