―[[コロナ不倫]密着ルポ]―
コロナ禍によって自粛を余儀なくされた日本国民。だが、その裏で抑圧されたストレスを発散するかのごとく“濃厚接触”に励む不倫カップルも存在する。緊急事態宣言後も、さまざまなリスクを背負いながらも不倫をやめられない彼らの心情とは?
7/6/2020
コロナ不倫300人アンケート
Q1.不倫相手との密会場所は?(複数回答可)
・ラブホテル 64.0%
・相手の自宅 31.3%
・自家用車 23.0%
・ビジネスホテル 12.7%
・レストラン・バー 11.3%
・居酒屋 10.3%
・職場 5.7%
・自宅 4.7%
・その他 2.0%
本企画ではコロナ禍でも不倫を続けた既婚男性300人にアンケートを実施。まず、どこで密会を続けたかという問いには「ラブホテル」が多数を占めた。恋愛ジャーナリストのおおしまりえ氏はこう分析する。 「家族に出社と偽って昼間から密会するカップルも増え、早い時間から長時間利用できるラブホが便利なのでしょう。ただ、最近はテレワーク応援プランなどが登場し、高級ホテルのデイユースが格安に。ビジネスホテルの人気も高まっています」
2位の「相手の自宅」は「相手女性が未婚のケース。最近は不倫相手の自宅でテレワークも増えています」という。
おおしまりえ氏
3位の自家用車にも注目。 「コロナ禍の少し前から安上がりで不倫バレもしにくい車中不倫が人気でした。公共交通機関を避け、郊外で逢瀬を楽しめるため、その流れが加速していると思われます」
リスク無視でコロナ不倫をする男の心理を徹底解剖
Q2.密会した際にセックスはしますか?
・必ずする 45.0%
・ほぼする 40.7%
・あまりしない 10.0%
・しない 4.3%
Q3.相手との濃厚接触によるコロナ罹患への不安はありますか?
・ある 44.0%
・ない 56.0%
Q4.コロナ禍以前と比べて、不倫事情に変化がありましたか?(複数回答可)
・自由な時間ができたため会う頻度が増えた 29.7%
・家族の在宅時間が増えたため会う頻度が減った 27.3%
・ストレスや不安から会う頻度が増えた 20.3%
・感染への不安から会う頻度が減った 20.0%
・ディープキスを積極的にしなくなった 9.0%
・相手が積極的に会おうとしなくなった 6.0%
・オーラルセックスを避けるようになった 6.0%
・ビデオ通話で連絡を取るようになった 4.0%
・その他 9.7%
Q2では密会した際のセックスの有無、Q3では相手との濃厚接触によるコロナ罹患への不安について質問を試みた。
結果は上記の通り、9割弱がセックスをしており、半数以上が感染の不安はないと回答した。 「不倫をしている時点で家庭崩壊や社会的抹殺のリスクがあるわけで、今さら恐れることはないという開き直りなのかもしれません」
そう語るのはこれまで数多くの男女問題の相談に乗ってきた心理カウンセラー・吉村ひろえ氏だ。 「それよりも注目したいのは、自分はコロナにかからないという自信を持つ人が半数以上いることです。こうした無根拠な自信や物事への過小評価は心理学では『正常性バイアス』と呼ばれ、リスクの根源とされています」
吉村ひろえ氏
やはり多くの不倫男性は危機意識が麻痺しているようだ。
最後に不倫事情の変化について回答してもらったところ、「自由な時間ができたため、会う頻度が増えた」という声が最も多かったが、「家族の在宅時間が増えたため会う頻度が減った」という真逆の回答も同水準という結果に。家族の在宅で密会が難しいならば、これを機に関係を清算するのが身のために思えるが、こうした「会うための障害」も不倫への衝動に一役買っているのだという。 「人は何かを達成する際に障害があるほど燃えるもの。恋愛の場合はなおさらです。また、家族と過ごす時間が増えたことで、夫婦関係が悪化している家庭も増えています。こうした問題が、不倫のさらなる着火剤になっている例は珍しくありません。『ストレスや不安から会う頻度が増えた』という声が3番目に多いのも、その証左と言えるでしょう」
不倫をストレスのはけ口にする身勝手な男たちが感染のリスクをさらに高めているのか……。
【おおしまりえ氏】 恋愛ジャーナリスト。水商売やプロ雀士などで、延べ1万人の男性を接客。心理学を学び、現在は不倫問題などをテーマに執筆
【吉村ひろえ氏】 心理カウンセラー。セックスレスや不倫など、パートナーシップに関する問題を中心に幅広いジャンルの相談を請け負い解決してきた経験を持つ