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〈最初は「誰が喋っているんだろう」という好奇心から…〉「木原事件」X子さんの元取調官・佐藤誠氏が初めて綴った“実名告発に至る経緯”

2023年10月25日 22時03分40秒 | 事件と事故
〈最初は「誰が喋っているんだろう」という好奇心から…〉「木原事件」X子さんの元取調官・佐藤誠氏が初めて綴った“実名告発に至る経緯”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース 


10・24・2023

あってね。俺は文春にあの話をするべきかどうか、しばらく考えていた。 

 後に「木原事件」と呼ばれることになる記事が、同誌に掲載されたのはその1週間ほど前のことだった。当時、すでに警察官を退職して1年が過ぎていた俺は、ときおり市役所の人材センターでアルバイトのような仕事をしていた。お金には困っていないから、旅行をしたりパチンコに行ったり、しばらくのんびりしようという生活を送っていたんだ。 

 そんななかで、刑事として取調官をしていた頃の記憶も、だんだんと過去のものになろうとしていた。ところが、文春に初めて出た「木原事件」の記事は、そんな自分にとっても驚くべきものだった。というのも、記事は警察内部の誰かがリークをしなければ、決して書くことのできないものだったからだ。 

記事を読んで考えたこと
 記事は「 岸田最側近 木原副長官衝撃音声『俺がいないと妻がすぐ連行される』 」と見出しを打ち、2006年に起きた一つの殺人事件と、一度は「自殺」と断定されたこの事件が、12年後に再捜査された際の詳細が報じられていた。


〈伊勢国の玄関口として栄えた愛知県名古屋市のベッドタウン。2018年10月9日、澄んだ空を射抜くように複数台のバンが商業施設に滑り込んだ。その日の最高気温は27度。夏の残り香が漂う中、後部座席を降りた警視庁捜査一課の捜査員らは、隣接する分譲マンションの4階を目指す。築12年、約80平米の部屋には、老夫婦がひっそりと暮らしている。捜査員の1人が手にしていたのは捜索差押許可状。そこには「殺人 被疑事件」と記されてあった。


「この日、家宅捜索が行われたのは、2006年4月10日未明に覚知した不審死事件に関するものだ。本件は長らく未解決の扱いだったが、発生から12年が経過した18年春に、未解決事件を担当する捜査一課特命捜査対策室特命捜査第一係が中心となって再捜査に着手していた」(捜査関係者)〉


 そう始まる記事を、俺は眼を皿のようにして読むことになった。なぜなら、自分自身がその再捜査で参考人の取り調べを行い、捜査にも深くかかわっていたからだった。


 事件の内容は次のようなものだ。


 ――2006年4月10日、都内の閑静な住宅街で一つの「事件」が起こった。その日、不審死を遂げたのは風俗店に勤務する安田種雄さんで、通報したのは貸していたハイエースを深夜に返してもらおうとその家を訪れた父親だった。


 父親が種雄さんの家に来たとき、玄関のドアは開いたままになっていた。電気の消えた居間には種雄さんの遺体があり、寝ていると思った父親は「おい、この野郎。こんなところで寝たら風邪ひくぞ」と体を起こそうとした。ところが、足の裏に冷たいものが伝ったのを感じ、照明のスイッチを点けると部屋は血の海で、タンクトップを赤く染めた種雄さんの遺体があった。

通報時刻は10日の午前3時59分。管轄である大塚署が駆けつける。その際、種雄さんの妻であるX子は子供2人と2階の奥の寝室で寝ていたと言い、「私が寝ている間に、隣の部屋で夫が死んでいました」と供述する。警察の当初の見立ては覚醒剤乱用による自殺ではないかというもので、その理由は2階のテーブルと作業台の上に覚醒剤が入ったビニール袋が発見されたからだった……。


文春にリークしたのは誰なのか
 ――俺はそうした経緯の描かれた「週刊文春」の記事を読みながら、「異様な終わり方」をしたこの事件の様々な場面が胸に甦ってくるのを感じた。捜査はX子の聴取が行われていた2018年10月、国会が始まるタイミングで消え入るように終わった。俺は国会が閉会すれば再び捜査が開始されると思っていたが、結局、捜査が本格的に再開されることはなかった。


 それにしても――と俺は思った。


「週刊文春」の記事はそうした経緯をたどった捜査を、あまりに詳細に伝えていた。何しろ捜査を行っていた俺ですら5年が経ち、すでに記憶があやふやな日付が、記事のなかでははっきりと正確に断定されている。


 そんなふうに日付を断定するためには、報告書や捜査官のメモなどの裏付けがなければ絶対に書けない。


 俺が知人から伝えられていた文春の記者に電話をしようと思ったのは、最初は「誰が喋っているんだろう」という好奇心からだったといえる。


 俺の見立てでは、木原氏の妻が事件の参考人であったことから、おそらく警視庁の管理官が自民党の幹部に説明をしに行ったところから資料が漏れたのではないか、というものだった。政治家が絡んでいる案件では、「捜査を進めていい」という許可を取ることがままあるからだ。


 その際に交換条件として、捜査の報告が行われるだろう。よって、リークしたのは自民党の幹部か管理官なのではないか……。


「言えることと言えないことがあるよ」
 事件を報じた「週刊文春」の記事を俺に教えてくれたのは、捜査一課時代の上司だったK係長だった。電話をかけてきたK係長は言った。


「文春読んだ?」


「いえ、読んでいません。何ですか?」


「あの事件のことが載っている」


 電話を切ると、記事を取り寄せて読んだ。


「読みましたよ。あれ、リークしたのはKさんじゃないんですか?」


「違う。でも、何だか俺が疑われちゃっているみたいでさ」


 警察内部でも文春の記事は、すでにそれだけ話題になっていたということだ。


 自宅の隣に住んでいた知人から「文春の記者が来た」と連絡があったのは、それからしばらく経った頃だ。


 記者が訪れたのは、昔の住所だ。今はもう住んでいない。その時点で、文春の記者は俺の新たな住所を突き止めてはいなかった。だから、記者が来たと伝えてくれた知人に連絡をして、名刺に記されていた記者の携帯電話に連絡をした。Kさんのこともあったから、記事の情報を誰がリークをしたのかを確かめたかったんだ。


 俺のところにきた文春の記者に俺は言った。


「俺が知っていることの中には、言えることと言えないことがあるよ」


「分かりました。佐藤さんの知っていることを教えて欲しい」


「それは分かった。俺も少しは喋ってもいいよ。ただ、まずはこの記事についてリークしたのが誰かを教えて欲しい」


 だが、そこは記者だけあって、笑うばかりで口は割らなかったよ。


 そんななか、行われたのが露木警察庁長官の記者会見だった。


◇◇◇


 この連載の続きは、「週刊文春電子版」で読むことができます。




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事件発覚の前日は学校欠席 レンタカー15歳女子高生遺体 東京や埼玉なども行き来か(

2023年10月25日 21時03分34秒 | 事件と事故
お互いの体に“ひっかき傷” 事件発覚の前日は学校欠席 レンタカー15歳女子高生遺体 東京や埼玉なども行き来か(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース 




お互いの体に“ひっかき傷” 事件発覚の前日は学校欠席 レンタカー15歳遺体 東京や埼玉なども行き来か
10/24(火) 5:53配信


日テレNEWS NNN


レンタカーの中から千葉県に住む15歳の女子高校生の遺体が見つかった事件。遺体にも、逮捕された男にも同じような「傷」があったことが新たにわかりました。


   ◇


死体遺棄の疑いで逮捕された無職・安栖達也容疑者(28)。栃木県上三川町で、運転するレンタカーに女性の遺体を放置した疑いがもたれています。


DNA鑑定の結果、この女性が千葉県柏市に住む高校1年生・坂巻杏月さん(15)と確認されました。


亡くなった坂巻さんの中学校の同級生は、「優しくて明るい性格の人でした」と話しました。友人から聞いた話として、安栖容疑者のことを示しているのかはわからないものの、坂巻さんの最近の様子をこう明かしました。


亡くなった坂巻さんの中学校の同級生
「友達の話なんですが、最近で10月1日に本人に会ったということで、彼氏ができたっていう話を聞いたらしいのですが、その彼氏が20代ということを聞きました」


   ◇


坂巻さんの遺体は19日午前3時すぎ、レンタカーの後部座席で布のようなものをかぶされ、制服とみられる服を着た状態で見つかりました。死因は首を圧迫されたことによる窒息死でした。


遺体発見から2日後、坂巻さんの家族は――


坂巻さんの家族
「突然、大切な娘を亡くし、今はとても混乱しております。事実を知りたい気持ちはありますが、まだ現実として受け止められず、何も考えられません」


   ◇


事件発覚から5日目。取材で新たにわかってきたこともあります。


1つめは、レンタカーについてです。安栖容疑者が借りたとみられるレンタカーは1週間程度の予定で借りられていて、事件が発覚した栃木県だけでなく、東京都や埼玉県なども行き来していたことがわかりました。


2つめは安栖容疑者の体についてです。捜査関係者によると、安栖容疑者の体には、ひっかかれたような傷があったことが判明。こうした“ひっかき傷”は、坂巻さんの首などにもあったといいます。


3つめは学校の欠席です。埼玉県熊谷市に住む安栖容疑者。そこから約70キロ離れた千葉県柏市に住む坂巻さん。坂巻さんは、事件が発覚する2日前の17日には学校に登校していましたが、翌18日には欠席していたということです。


焦点となっている2人の接点について、元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、ある可能性を指摘しました。


元神奈川県警・捜査一課長 鳴海達之氏
「制服(とみられる服)を着ていたから、朝、学校に『行ってきます』と言って、容疑者とどこかで落ち合ったのではないかと思う。考えられる2人の接点、SNSでしかつながらないのではないかなと思う。(警察は2人の)スマホを解析し、どんなやりとりがあったのか見ていく」


(10月23日放送『news zero』より)



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魚介大好きな日本人が、ザリガニを食べないなんて信じられない=中国メディア

2023年10月25日 13時03分34秒 | 食のこと

魚介大好きな日本人が、ザリガニを食べないなんて信じられない=中国メディア

中国メディア・東方網は13日、中国人が好んで食べるザリガニについて、魚介類をこよなく愛する日本人が好んで食さない理由について考察する記事を掲載した。



 記事は、グルメ大国である中国には世界的に人気なおいしい食べ物が多い一方で、中国で絶大な人気を誇りながら外国人からは敬遠されるものも少なくないと紹介。その例として、中国で近年人気が高いザリガニが日本では食べる人がほとんどおらず、「ゲテモノ」扱いさえされるとし、ザリガニを愛食する中国人からは「日本人はその美味しさが全く分かっていない」との声が聞かれると伝えた。

 そのうえで、島国であり魚介類の資源が豊富な日本では、ザリガニのような生き物は決して魅力的な食材ではなく、「まずい」という印象さえ持たれると説明。体の大半が殻で身が少ないことも日本人から敬遠される理由の一つだとしている。

 一方、中国ではザリガニはスパイシーな味付けで調理され、夜の屋台には欠かせない料理の一つになっていると紹介。このため「中国ではザリガニをおいしく食べられる調理技術があるから多くの人に愛され、日本では優れたザリガニ調理法がないからゲテモノ扱いされるのだ」との考えを示した。

 日本でもかつてザリガニを食用として繁殖させる試みが行われ、米国からウチダザリガニやアメリカザリガニなどの外来種が国内に持ち込まれた。結局日本では現在に至るまで歩留まりの悪さ、食べる際の煩雑さ、泥臭いイメージから大衆的に食用されることはなかったが、日本から持ち込まれた中国では盛んに食用されるようになり、近年ではザリガニブームが起きている。中国のザリガニは、日本から入ってきたものだということは、ザリガニに目がない中国人の多くも知らないかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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知らないと損をする 女性のための年金受給額上乗せテクニック

2023年10月25日 06時03分05秒 | お金のこと
老後の生活を支える「年金」。何もしないで待っているのではなく、特に女性の場合、上手く制度を活用することで、受給額を上乗せできる可能性もあるという。知らないと損する、女性のための年金受給額上乗せテクニックを紹介しよう。

 【図解】妻が年下なら5年で200万円上乗せの加給年金も 「加給年金の申請手続きのポイント」


国民年金の任意加入


 国民年金を満額受給するには、加入期間が40年必要だ。会社員の妻は、専業主婦であれば保険料の負担なく加入期間を積み上げている。しかし、20代の学生時代など、結婚前の空白期間があるケースも多い。そうすると、いざ年金受給開始となったときに、受給に必要な加入期間が40年より短いので、満額受給できず年金収入が減ってしまう。

 実は、この空白期間は、あとから埋めることができる。60才から64才の間に「任意加入」して不足している期間分の保険料を納めれば、65才から満額の支給を受けられるのだ。年金博士」こと、ブレイン社会保険労務士法人の北村庄吾さんはこう話す。

「空白期間が5年あった女性が、5年間任意加入すれば、年金額は年額約10万円アップします」(北村さん・以下同)

“もらい得”の付加年金

 任意加入とセットで考えたいのが「付加年金」。任意加入で支払う国民年金に、月額400円をプラスして納める制度だ。月々の保険料負担は増すが、将来の年金額が年額にして200円×納付月数分、増える。

「金額はさほど大きくありませんが、元を取るまでにかかる期間はたったの2年間。以降は“もらい得”になるので絶対におすすめです」

 5年間付加年金を納めたとすると、3年目以降、年額で1万2000円増額される計算だ。

年下妻の加給年金


 年金には、“配偶者手当”がある。夫が65才を迎えて厚生年金を受給し、妻が65才未満の場合、夫の年金に「加給年金」が上乗せされる(*1)。年額で最大約40万円と、かなりまとまった金額だ。18才未満の子供がいる場合、さらなる上乗せもある。

 しかし、加給年金の受給には届け出が必須で、もらい損ねている人も多い。みすみす40万円を逃さないようにしたい


(*1:「夫の厚生年金加入期間が20年以上、妻の厚生年金加入期間が20年未満」などの要件を満たす必要がある)

妻の年金に振替加算


 加給年金は、妻が65才になると、夫は受給権利を失う。しかし、同時に妻の国民年金に「振替加算」の上乗せが始まる。
 年齢と加入期間の条件はあるが、現在の制度では妻が65才だと年約4万5000円、75才だと年約10万5000円増額される。


夫が亡くなったら遺族年金


 老後の生活は夫婦の年金で──そう考えている人にとって思いがけない夫の死は、精神的ダメージはもちろん、経済的負担も大きい。

 遺された家族の生活を保障するものに「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」がある。遺族基礎年金は、18才未満の子供が遺された場合に受け取れる。

「基本額は一律で年約78万円。子供の数に応じて加算があります」
 一方の遺族厚生年金は、夫が厚生年金加入者だった場合にもらえるものだ。

「夫が厚生年金に25年以上加入していれば、亡くなった人が受け取るはずだった老齢厚生年金(*2)の4分の3を受給できます」

(*2:対象は「報酬比例部分」のみ)
 遺族厚生年金の受給資格がない場合には、「死亡一時金」か「寡婦年金」という選択肢がある。

「死亡一時金は、夫が国民年金に3年以上加入して亡くなった場合、加入期間に応じて一時金をもらう仕組みです。一方の寡婦年金は、10年以上の婚姻期間が必要などの条件を満たしていれば、妻が60才から65才の間、夫が生きていた場合に支給されるはずの国民年金の4分の3に相当する金額が受け取れます。どちらかしか選べませんが、金額を比べると、大抵の場合寡婦年金の方が得です」

 年金は、知らないと損をすることばかり。いまから将来に向けて着実に備えよう。

※女性セブン2021年11月11・18日号


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パパ活」を甘く見る女子中高生に迫る超危険

2023年10月25日 00時03分58秒 | 女と男のこと
パパ活」を甘く見る女子中高生に迫る超危険



「#パパ活初心者」「#パパ活大阪」「#パパ活JC」「#パパ活」――。
ツイッターなどのSNSで「パパ活」と検索すると、このようなハッシュタグをつけた投稿が多数見つかる。パパ活とは、パパと呼ばれる男性と食事やデートなどを行い、金銭的授与を受けることを指す。実態は必ずしもそうではないが、基本的に“性的関係を前提としない”とされている。

「#パパ活JC」の「JC」とは女子中学生を意味しており、同様に「#パパ活JK」の「JK」は女子高生を意味する。そんな若い世代がのめり込むパパ活だが、最近は脅迫や性被害につながるなど、リスクも明らかになってきた。

「パパ活」の温床はツイッターやインスタ
「#パパ活募集」「#パパ活初心者」「#p活(パパ活の略語)」などのハッシュタグがついたツイートには、多くの男性から「DM開放してください」「DMよろしくお願いします」などのリプライが寄せられている。

パパ活募集の投稿の特徴は、詳細な情報を載せるためと、それを取り締まる警察からの検索を予防するためか、画像を使って自らのスペックや相手に求める条件などを載せていることだ。

自らの年齢や学年、身長、会える時間、場所、1時間あたりの料金などを載せるほか、「体目的、お触り、録音、録画、密室空間(車含め)、暴力行為、ドタキャン、個人情報」などの禁止事項を載せている投稿が多い。

ある女子中学生と思しきアカウントは、前述の禁止事項に続いて「上記のことが起き不安に思った場合は返金無しに打ち切らせて頂きます」と注意書きも付けている。「過去ツイとかも確認します」とあり、パパになりたい男性の過去の投稿をもとに、信頼できるかどうか確認しているようだ。
また、女子高生と思しき別のアカウントはツイッターのパパ活募集ツイートに、「本気で会う気がある方がいましたら、インスタグラムのアカウントを教えるのでそこで顔などを確認していただけたらと思います」としていた。このように複数のSNSを活用してパパを募るケースもある。
そもそも援助交際自体も、売春を手軽な印象の言葉に言い換えたものだが、パパ活となるとさらにライトな印象になる。しかも前提として性的行為はなしとなれば、お手軽なバイト気分で投稿してしまう女子中高生が出てきてしまうのは当然と言えるかもしれない。
 サイポリ(警察のサイバー犯罪対策や捜査・対策組織の略称)から逃れるためにインスタグラムを利用(筆者撮影)

そして、インスタグラムでも「#パパ活募集」は行われている。「ツイッター凍結されちゃったんで、パパ活垢作りました」というただし書き付きで、ツイッターと同様条件や禁止事項などを画像で投稿している点は同じである。ツイッターやインスタグラムは匿名で複数のアカウントが作成できる。そのため、パパ活目的で使いやすいというわけだ。


しかし援助交際と違って、パパ活なら安全というわけではない。
日本郵便契約社員である20代男性が2018年2月に、東京豊島区のホテルで当時高校2年の女生徒(17歳)に現金2万円を渡し、わいせつな行為をしたとして逮捕された。男はツイッターでパパ活を募集し、連絡してきた女生徒と会ったという。

警察も「サイバー補導」で少女たちに注意喚起
性的行為がないことを前提としていたはずが、実際には児童買春や性暴力につながるケースが目立ってきているのだ。
そういった事件が続出する背景から、愛知県警少年課が2018年10月より、ツイッター上で児童買春につながりそうな書き込みに対して注意を促している。児童買春を引き起こすようなツイートには次のような文面が送られてくる。

こちらは愛知県警少年課です。このツイートは児童買春などの被害につながるおそれがあります。また、見ず知らずの相手と会うことは、誘拐や殺人などの重大な被害に巻き込まれるおそれのある大変危険な行為です。」 愛知県警から送られてくる注意喚起のツイート(筆者撮影)

同時に愛知県警少年課は、加害者となりうる成人のツイートに対しても、書き込みの削除を促している。

また大阪府警も今年8月から、パパ活を募集している少女たちの監視を強化しており、その待ち合わせ場所に訪れた少女らを補導する「サイバー補導」を行っている。
メディアなどでパパ活が騒がれる一方で、警察もその対策を強化しているのだ。
福岡県警筑紫野署も今年、県内の男子高生(当時17歳)を補導している。2018年9月、男子高生はツイッターに「福岡 17さい ままかつしたい#ママ活」と投稿。書き込みを見つけた同署員が男子学生に連絡すると、「2時間カフェでまったり会うので7000円」と返答。彼が待ち合わせ場所に現れたところを警察は補導した。

パパ活」「ママ活」のリスク
このように年上の女性と会って金銭的援助を受ける「ママ活」も、SNS上にあふれている。また、ママ活をしようとする女性の投稿も少なくない。

筆者が過去に取材した、ある女子大生は親しい友人数名がパパ活をしていると言っていた。「父親から祖父くらいの年齢の相手と食事をしたりLINEをするだけで、月に数万円手にしているみたい」という。しかし、彼女自身は「パパ活に興味はない」と話す。「相手がストーカー化して大学に来てしまったという怖い話を聞いて、絶対ありえないと思っている」からだ。

「体目的、お触り、録音、録画、密室空間(車含め)、暴力行為、ドタキャン、個人情報」などが禁止事項として挙げられているのは、そのような危険と隣り合わせということ。2人きりで異性と会うのだから性的被害は受けやすい状況であるし、盗撮や録音されたら脅迫やリベンジポルノ被害につながる可能性もある。

すでに述べたとおり、パパ活やママ活はサイバー補導の対象だ。同時に、身の上にさまざまな重大な危険が降りかかる可能性が高い。もし周囲にパパ活やママ活に手を出している子どもいたら、その危うさをちゃんと伝えてあげてほしい。


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