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三浦瑠麗氏インタビュー「日本学術会議はちぐはぐな組織。それでも、パンはパン屋の言うとおりに作らせておくのが『保守の知恵』です

2021年05月16日 03時00分13秒 | 大学と研究、教育

菅義偉首相が、日本学術会議が推薦した新会員候補105名のうち6名の任命を拒否した問題が波紋を広げている。 

【画像】問題の核心に切り込む三浦瑠麗氏  1949年に設立された日本学術会議は「学者の国会」とも呼ばれ、政府から独立した専門家の立場で、社会のさまざまな課題について提言を行う機関だ。現在の会員は210名。任期は6年で、3年ごとに半数が交代する。 

 日本学術会議法では、同会議を「独立」した存在と規定し、会員は「内閣総理大臣が任命する」としているが、政府は1983年に当時の中曽根総理大臣が国会で、「政府が行うのは形式的任命にすぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っている」と答弁。

あくまでも形式的な任命制であって総理に任命の拒否権はないという解釈を維持してきた。しかし、今回の問題が起きる前の2018年に、その解釈を変更し、拒否権があるという新解釈に改めたというのだ。そして、その解釈に基づき今回、宇野重規東京大教授、加藤陽子東京大教授ら6名の任命を拒否した。


日本学術会議はあくまで政府に「助言」をする機関
 任命拒否の理由は未だに明らかにされていないが、6名はいずれも安倍政権で特定秘密保護法や平和安全法制に反対した研究者でもある。菅政権のこうしたやり方に対して、「学問の自由への露骨な侵害だ」「菅首相は説明責任を果たすべきだ」などと各学会や各研究団体が抗議声明を発表。野党も国会でこの問題を徹底追及する構えだが、果たして今後どう展開していくのか。国際政治学者の三浦瑠麗氏に、今回の問題の「核心」を聞いた。

 ◆ ◆ ◆  そもそも論として私はまず、日本学術会議とはどういう組織かを考えてみる必要があると思います。日本学術会議は独立性が高く、国内の学者の意見を集約して何らかの政策提案を政府に行うことができる組織です。つまり行政の指揮命令系統の中に入っているわけではなく、行政機関の横に配置される、あくまで助言をする機関です。学術会議の会員は、確かに公務員になりますが、特別国家公務員として独立した立場が保障されています。



菅首相はテレビ番組で、官僚に対して「政策に反対する者は異動」と言いました。政府の指揮命令系統に入っている一般の国家公務員に対しては、これは当たり前の話です。違法性も何もない、通常の指揮命令に対して、ただ単に自分が好まないからと、正当な理由もなしに命令を拒否すれば、これは明らかな服従義務違反。ですから、配置換えされてもおかしくない。  


しかし、日本学術会議に関して言えば、政府の中の統治機構の中にあるのではなく、その横にいて、あくまでアドバイスをする存在ですから、むしろ彼らは独立性を保って、独自の意見を持って提言を行うことがもとめられる。政府がやりたいことをやるための機関ではなくて、その人たちが独自に生み出す考えを述べてもらった方が、日本の政治のためになるし、日本国民のためになるという発想が基になって作られている組織です。 


 ですから、確かに菅首相には「任命権」がありますが、特定の学者の業績や政治的意見に基づいて任命を拒否する能力は政治家にも官僚にもありませんし、またそうすべきでもありません。日本学術会議は、存在すること自体が対外的にも意味を持っているわけだから、政府が正しいと考える主義主張を共有する必要はない。逆にあくまで「助言」をするだけですから、彼らが言ったことを政府が聞く“必要”も必ずしもないわけです。


パンを作るのはパン屋に任せる

 しかし、菅政権はそこにあえて手を突っ込み、6人の任命を拒否しました。人事に手を付けた背景には、日本学術会議を改革したいという気持ちがあるのでしょうが、それは6人をいきなり任命から除外する理由にはならない。この6人を除外した理由は明らかにされていませんが、今のところは彼らが特定秘密保護法や平和安全法制に反対した研究者であったことが関係したようにしか見えない。そうでないのならば、個々人の資質ではなく行政機構改革的な観点からの理由(男女比、学術分野構成比など)に基づく人事であることを説明する必要があります。

  なぜ個々人の資質で任命するかしないかの判断をしてはいけないのかというと、政府が学者がなんらかの政治的意見を表明したことを問題視し、そのことによって彼らに制限を加えることは、「理念としての学問の自由」を侵害する可能性が生じるからです。


 「理念としての学問の自由」とは何か。これは簡単にいえば、どんな学問をするかは学者に任せるということです。つまり、パンを作るのはパン屋に任せるということですね。



そうすれば、ある程度自由にパンを作れる環境があり、また若い職人の指導や発掘をプロのパン職人がすることになります。中には政府や国民にとって「美味しいパン」を作る職人も出てくれば、逆に「まずいパン」をつくる職人もいる。しかし、仮にまずいパンであっても、美味しいパンも含めてプロの世界に任せて保全しておくのが学問の自由を羽ばたかせることにつながるのです。例えば今は「まずいパン」に見えても20年後に花開くことがあるかもしれないし、本当にまずいパンを作る人がいても、その無駄があってこそ学問全体の豊かさが保たれる。  

パンを作ったこともない人が、自分の感覚としてのパンの「うまい」「まずい」を押し付けるとどうなるか。「俺にとってうまいパンだけ作れ」と言い、「学問の自由」を守っている保護膜を破ってしまったら、世の中にはその時みんなが考える「うまいパン」しか残らず、学問の多様性はたやすく崩壊してしまうでしょう。それは、進歩もなければ深みもない社会で、後には何も残りません。市場原理は必要ですが、市場原理に基づかない専門家による判断が幅を利かせる領域を残しておくべきだというのはそういうことです。だから、多少傷んでいたりまずかったりしても、おおらかな心で、10億円ぐらい与えて、自由にさせるのがよいと考えます。


「保守の知恵」が失われつつある

 こうした考えは、これまでの自民党の政治家が持っていた「保守の知恵」だったとも思っています。「保守の知恵」が失われつつあるのは、小選挙区制度が導入され、政権交代を経験して以降、自民党も官僚機構も変質したから。しかし、そもそも政権がこんなちっぽけな人事にまで手を突っ込むようになったのは、学術の豊かさが社会に与えるものに対してあまり希望や期待を持っていないからでしょう。

スペースシャトルや自動運転技術のように時代を大きく変える技術でなくても、人間にとっては学びそのものが喜びであり、人生に豊かさを与えてくれる一般書の背後にはたくさんの研究があります。それを伝えきれていないとすれば、政治や官僚の問題を指摘するだけでなく、学術の側ももっと頑張らなくてはいけない。



日本学術会議が全く問題がない組織であるとはいえません。正直にいって自己改革をしないといけないちぐはぐな組織であることは間違いありません。例えば、2000年ごろの日本学術会議の会員の女性比率はわずか1%でした。当時の社会標準に照らしても著しく遅れていたと言わざるを得ない。今はだいぶ改善していますが、自己改革しなければならないことはたくさんある。無駄に権威主義的であり、アカデミア一般の弊害と同様、人脈が重要視されすぎるなど、様々な問題を抱えています。


政府や日本学術会議、国民にとって一番いい解決策

 政府は、学術会議が色んな点について問題があるという主張をここにきて盛んに出しています。もともとは「人事権」そのものに関心があったのは明らかですが、組織改革と絡める方向に行くことで、研究内容や政治的見解などのイデオロギー論争に流れるのを避けたのでしょう。

学術会議の在り方の問題は、それはそれで改めて考える必要がある問題です。政府は6人の任命を拒否してしまった以上、もはやその人事を完全に撤回することはできないでしょう。しかし、批判の声が大きくなれば、政権運営にも響いてくる。ダメージコントロールの観点からは、行政改革的な理由にひきつけてしっかりと説明するのが正しい選択です。  


そうすると、今回の任命拒否に関してはこのまま押し切るしかないという結論になります。しかしそれでは不健全です。そこで菅政権は日本学術会議に対して、組織改革でやるべきことや人事の在り方についてこれから方針を示す必要があります。もし方針がでれば、それに対して日本学術会議から意見が出てくる。

そうして新たな学術会議の在り方を検討していく中で、欠員が生じている6人について改めて埋めていく作業が必要になってくるでしょう。そこで時間をかけながら、今回承認しなかった6人を改めて任命していくというのが、政府にとっても学術会議にとっても、そしてひいては国民にとっても一番いい解決策になると私は思っています。



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米バイデン米大統領、東京五輪に初めて言及…「開催は科学に基づいて判断しなければ」

2021年05月16日 02時20分41秒 | スポーツのことなど

ジョー・バイデン米国大統領が今年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催に対して「科学に基づいて判断しなければならない」という立場を明らかにした。 


8日、共同通信など外信によると、バイデン大統領は前日米国プロフットボール(NFL)スーパーボウルのハーフタイムに行われたラジオインタビューで「日本の首相は安全に開催できるよう懸命に努力している」とし、「開催は科学に基づいて判断されなければならない」と明らかにした。

 また「五輪のために4年間、尽くしてきた選手たちは、突然中止となったらどんな思いに駆られるだろうか。こうした選手たちのことを思うと胸が痛む」として「開催を期待しているが、まだ(開催できるほど安全かは)分からない」と話した。 バイデン大統領がその間東京五輪に関連して公式的な発言を出したのは今回が初めてだ。

3日、ジェン・サキ報道官は定例記者会見で米国選手団の五輪出場について「わが計画に関連して何も変わっていない」と答えた。 

これに先立って、菅首相は先月28日行われたバイデン大統領との電話会談でも五輪関連議論はなかったと明らかにした。東京五輪は当初昨年7~8月に開かれる予定だったが、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態によって延期された。

 日本政府は今年7月正常開催を目標に準備している。菅首相は5日、衆議院予算委員会で「国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と東京五輪を必ず実現させることで合意した」として「準備は着実に進める」と明らかにしたことがある。



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小室圭さんに“渡部のにおい” 会見しても許し得られない?

2021年05月16日 01時30分58秒 | 皇室のこと
◇芸能「覆面座談会」 これが“噂の深層”  コロナに明けてコロナに暮れた2020年もあとわずか。芸能界の話題は最後まで尽きません。 

【写真】この時は…見つめ合う眞子さまと小室圭さん  

週刊誌記者 秋篠宮さまの長女・眞子さまと小室圭さんの結婚に関して、小室さんの代理人が「何らかの対応をする方針」とスポニチが報じた。ついに小室さんが動きだした。  本紙デスク 眞子さまは文書で「結婚は生きていくために必要な選択」と記された。必死な思いに心が痛くなったよ。  

リポーター 秋篠宮さまは「結婚を認める」と明言した一方「結婚と婚約は違う」とも述べられました。結婚は認めざるを得ないが、納采の儀は別ということですね。 

 ワイドショーデスク 宮内庁の西村泰彦長官の発言も驚いた。小室さん側の金銭問題について最後通告を突きつけて結婚へのハードルを設けた形だ。  週刊誌記者 でもこれ、小室さんにとっては「目の前にぶら下がったニンジン」。クリアすれば結婚してもいいということ。悪い話ではないよ。

  リポーター だから小室さんは動いたんですね。  ワイドデスク 留学先の期末試験が終われば冬休みに入るから、年内帰国もあり得る。それで会見するんじゃないか。  

本紙デスク 年末年始は皇室行事も詰まっているし、コロナの待機措置もある。会見するなら年明けになりそうだ。  

リポーター 会見にはどんな意味があるんでしょうか。 

週刊誌記者 「金銭問題が解決した」といまさら言われてもね。これまでの対応に国民は不信感を抱いている。それを払しょくできるかが鍵。どんな質問にも真摯(しんし)に答え尽くす姿勢が重要だ。  

ワイドデスク 何だか渡部の会見と同じになりそうだな。渡部は「ガキ使」に出たいがために会見した。でも世間の許しは得られなかった。  
週刊誌記者 小室さんも結婚するための会見となるが、国民の理解、祝福を得るのはそう簡単じゃない。内容次第では今以上のバッシングになってしまう。  本紙デスク うまくいけば結婚への課題はクリアだ。当然約1億4000万円といわれる一時金も支給される。早ければ留学スケジュールが一区切りとなる来夏から秋にかけて結婚することだってある。  

リポーター 会見の結果がどうであれ、眞子さまの思いは絶対に変わらない。かえって悪い状況になってしまったら納采の儀を経ずに、皇統譜(皇室の戸籍)を取り寄せて婚姻届を提出してゴールインがあるかもしれないですね。


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これもまた>法律顧問ジュリアーニの“黒い汗”とトランプの“白髪”-崩れ去る虚構とナルシシズム

2021年05月16日 00時00分45秒 | 国際情勢のことなど
トランプ大統領のユニークな髪型は当初非常に話題になった。長年髪を明るいブロンドに染め上げてきたが、大統領選後にその色が白くなってきていると指摘する声もある。 また、その法律顧問を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長も、記者会見で髪染めが汗で流れ落ち、黒い汗が頬を滴り落ちるという事態に見舞われた。選挙の敗北後、トランプ陣営に何が起きているのだろうか。
バイデン陣営の不正を訴える会見での事故


2020年11月19日夜、トランプ大統領の法務顧問であるジュリアーニが、1時間半にも及ぶ会見でバイデン陣営の選挙不正を訴えた。 その会見の内容もさることながら、会見中にジュリアーニの頭から顔から黒い汗が流れ、頬を滴り落ち続けたことが話題になっている。


 米紙「ワシントン・ポスト」はジュリアーニの選挙後のメルトダウンが始まったと評している。会見では、トランプが選挙で実は勝っていたのだと主張するために、何の根拠もない陰謀論が語られた。 英紙「テレグラフ」によると、この黒い汗は髪染めが汗で流れ落ちたものだという。しかし、きちんと髪を染めたのではなく、おそらくスプレーやパウダーのような一時的に髪の色を濃くできるものを事前につけたのだと思われる。しかし、それらが明るいスタジオでの大量の汗に耐えられず、何度拭いても汗は流れつづけた。


 英紙「ガーディアン」によると、会見中、インターネットで様子を見ていた人々の間でジョークや馬鹿にするようなコメントが広まった。さらに、記者会見のストリーミング配信の音声に「ルディの白髪染めが顔を滴り落ちてるぞ」と誰かの話す声が入るという放送事故まで起きた。 ジュリアーニは「この事実を信じるか信じないかは別にして、あなた方は記者として、アメリカの人々が知るべきことを知らしめるべきだ」「これは本当だ。これは作り話ではない」と繰り返し述べていた。 しかし、そう言う一方で黒い汗を吹き出したことで、自分自身に虚飾があるということを実証してしまった。


 行動心理学者のジョー・ヘミングスは、ジュリアーニは会見中に敗北感と救いのなさを感じていたのだろう、と分析する。不安から非常にたくさんの汗をかき、滴り落ちる黒い汗を拭き取る力さえなかった。どう飾り立てても、腐った部分を隠すことはできなかった。 

トランプに選挙の正当性を訴えて解任された連邦政府サイバーセキュリティー部門責任者のクリス・クレブは、「アメリカ史上、もっとも危険な会見であった。そして最も狂っていただろう」と述べている。 様々な意味で、本当に尋常ではない。

トランプの髪型への異変
また、ジュリアーニのボスであるトランプも明るいブロンドに染め上げた髪と日焼けした肌をトレードマークとしてきたが、選挙後は髪の色が以前より白くなっていると指摘する声が上がっている。 ヘミングスは、トランプはバイデン陣営の大統領選での不正と自分の勝利を訴えてきたものの、トランプの髪色の変化と硬い表情はその強引な行動とは裏腹な心理状況を示している、と指摘する。 表面的なものにとらわれる異常なまでのナルシストであるトランプは、これまで自分の容姿に非常に気を使ってきた。それは自分自身の弱さを隠すためだという。 


トレードマークの盛り上がった髪の毛は薄い頭を隠すためで、日焼けした肌は疲れを隠し健康的で自信のある人物という印象を与えるためのものであったと考えられる。 しかし、現在は髪型が以前ほど整っておらず、表情も暗い。それは彼が自分の政権を保っていくという決意も気力も薄れてしまったことの現れであろうとヘミングスは分析する。

自分の敗北を言葉では認めていないものの、容姿の変化によってそれほどの気迫をもはや持ち合わせていないことが示されるとという。 すでにトランプは政権移行手続き開始を容認しているが、今後さらにこれまでの強硬な姿勢を緩めていくのだろうか。


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五・一五事件>1932年(昭和7年)5月15日(日曜日)に日本で起きた反乱事件

2021年05月15日 23時23分55秒 | 歴史的なできごと
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出典検索?: "五・一五事件" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2016年3月)

五・一五事件場所日付概要武器死亡者負傷者
五・一五事件を伝える大阪朝日新聞
 日本 東京
1932年(昭和7年)5月15日
海軍青年将校たちが総理大臣官邸等を襲撃
銃剣
犬養毅、警察官1名
数名(警備の警察官など)
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五・一五事件(ごいちごじけん[1])は、1932年(昭和7年)5月15日(日曜日)に日本で起きた反乱事件。武装した海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入し、内閣総理大臣犬養毅を殺害した。 



経過[編集]

首相官邸[編集]


5月15日当日は日曜日で、犬養首相は折から来日していたチャールズ・チャップリンとの宴会の予定変更を受け、終日官邸にいた。 

第一組9人は、三上卓海軍中尉、黒岩勇海軍予備少尉、陸軍士官学校本科生の後藤映範、八木春雄、石関栄の5人を表門組、山岸宏海軍中尉、村山格之海軍少尉、陸軍士官学校本科生の篠原市之助、野村三郎の4人を裏門組として2台の車に分乗して首相官邸に向かい、午後5時27分ごろ官邸に侵入。表門組の三上は官邸の日本館の洋式客間で、警備の田中五郎巡査を銃撃した(田中五郎巡査は5月26日に死亡する[2])。 

表門組と裏門組は日本館内で合流。三上は日本館の食堂で犬養首相を発見すると、直ちに拳銃を首相に向け引き金を引いたが[注釈 1]たまたま弾丸が装填されていなかったため発射されなかった。三上は首相の誘導で15畳敷の和室の客間に移動する途中に大声で全員に首相発見を知らせた[3]。客間に入ると首相は床の間を背にしてテーブルに向って座り、そこで首相の考えやこれからの日本の在り方などを聞かされようとしていた。 

しかし一同起立のまま客間で首相を取り囲み、三上が首相といくつかの問答をしている時、山岸宏が突然「問答無用、射て、射て」と大声で叫んだ。ちょうどその瞬間に遅れて客間に入って来た黒岩勇が山岸の声に応じて[4]犬養首相の頭部左側を銃撃、次いで三上も頭部右側を銃撃し、犬養首相に深手を負わせた。

すぐに山岸の引き揚げの指示で9人は日本館の玄関から外庭に出たが、そこに平山八十松巡査が木刀で立ち向かおうとしたため、黒岩と村山が一発ずつ平山巡査を銃撃して負傷させ、官邸裏門から立ち去った[5]。 

それでも犬養首相はしばらく息があり、すぐに駆け付けた女中のテルに「今の若い者をもう一度呼んで来い、よく話して聞かせる」と強い口調で語ったと言うが、次第に衰弱し、深夜になって死亡した。 


首相官邸以外[編集]

首相官邸以外にも、内大臣官邸、立憲政友会本部、警視庁、変電所、三菱銀行などが襲撃されたが、被害は軽微であった。 
  • 第一組の一部は首相官邸を襲撃した後、警視庁に乱入して窓ガラスを割るなどし、その後日本銀行に向かい車の中から日本銀行に手榴弾を投げ、敷石等に損傷を与えた。
  • 第二組の古賀清志海軍中尉以下5人はタクシーに乗って内大臣官邸に向かい、午後5時27分頃に到着、これを襲撃し、門前の警察官1名を負傷させたが、牧野伸顕内大臣は無事だった。その後、第二組は警視庁に乱入、ピストルを乱射して逃走した。これにより居合わせた警視庁書記1人と新聞記者1人が負傷した。

  • 第三組の中村義雄海軍中尉以下4人はタクシーに乗って立憲政友会本部に向かい、午後5時30分ごろに到着、玄関に向かって手榴弾を投げ、損傷を与えた。
  • 第四組の奥田秀夫(明治大学予科生で血盟団の残党)[6]は、午後7時20分頃に三菱銀行前に到着、ここに手榴弾を投げ込み爆発させ、外壁等に損傷を与えた。
  • 別働隊の農民決死隊7名[注釈 2]は、午後7時ごろに東京府下の変電所6ヶ所を襲ったが、単に変電所内設備の一部を破壊しただけに止まり、停電はなかった。
  • 血盟団員の川崎長光は西田税方に向かい面会し、隙を見て拳銃を発射、西田に瀕死の重傷を負わせた。
第一組・第二組・第三組の計18人は午後6時10分までにそれぞれ麹町の東京憲兵隊本部に駆け込み自首した。一方、警察では1万人を動員して徹夜で東京の警戒にあたった。  


6月15日、資金と拳銃を提供したとして大川周明が検挙された。 
7月24日、橘孝三郎がハルビンの憲兵隊に自首して逮捕された。 
9月18日、拳銃を提供したとして本間憲一郎が検挙された。 
11月5日には頭山秀三が検挙された。 


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