

パナソニック1万人、日産2万人…「正社員でも“クビ”」時代が本格到来! 「しがみつく? 辞める?」賢明な“判断軸”と動き方(弁護士JPニュース) - Yahoo!ニュース
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パナソニック1万人、日産2万人…「正社員でも“クビ”」時代が本格到来! 「しがみつく? 辞める?」賢明な“判断軸”と動き方
5/15(木) 10:30配信
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弁護士JPニュース
正社員でも安泰でなくなったが、「その時」どう動くかは悩ましい…
パナソニック1万人、日産自動車2万人など、大企業の大規模リストラが相次いで発表された。4月に帝国データバンクが発表した2024年度の倒産件数も1万70件となり、前年度比13.4%増。1万件を超えたのは2013年度以来、11年ぶりだ。
【表】倒産件数の推移
大小企業の会社員の首元に冷たい風が吹きつけている。「終身雇用制度が崩壊した」と言われるようになって久しいが、あまりに厳しい現実だ。
特別でなくなった正社員の解雇
「理由はさまざまですが、いまや整理解雇やリストラはどこかしこで行われています。
かつてなら、ある程度の規模のリストラがあれば報道されていましたが、いまでは多すぎてニュースバリューさえありません。
今回は大企業で相次いだから注目されたまで。今後もこの傾向が収まることはないでしょう」
こうクールに展望するのは、人事関連の著書も多数ある、人事コンサルタントの新井健一氏だ。会社員にとってはつらく厳しい状況だが、新井氏は次のように続ける。
「黒字でリストラのパナソニックと異なり、巨額の赤字を計上し、経営不振が続く日産は、複数の車両工場を閉鎖することで、バッサリと2万人を解雇しようとしています。工場の閉鎖ですから、従業員は解雇に応じざるを得ず、そう言う意味で問答無用の肩たたきと言えるでしょう」
希望退職の場合には優秀な人材ほど離職しがちだが、4要件(※)を満たす整理解雇のケースは有無をいわさない。
※(1)人員削減の必要性(2)解雇回避の努力(3)人選の合理性(4)解雇手続きの妥当性
会社側は早くから解雇候補を精査し、余剰人員を見極める。逆にいえば、企業側もそれほど追い込まれているということ。リストラを行わなければ金融機関等から支援を受けられないなど、会社自体の存続を左右する瀬戸際にあるためだ。
解雇通告にどう対応すべきなのか
沈みかけた船に乗る会社員は、なりふり構わずしがみつくべきなのか。それとも去るのが賢明なのか。どう判断し、どう行動すべきなのか。新井氏が助言する。
「業績悪化によるリストラの場合は、感情を一切封印して、損得だけで考えてください。周囲の目を気にする必要などありません。こういう状況のときは全てを否定された気持ちになり、前を向きづらいでしょうが、だからこそ、ドライに決断するんです。
ある著名企業に勤めていた私の知人は、リストラで解雇対象でしたが、知らぬ存ぜぬで居座りました。その後、別部署に引き抜かれ、部長になりました。
周囲や感情に流されず、とにかく損得だけで判断を。リストラは人数に達した時点で終わります。会社に残ると決めたなら、嵐が過ぎ去るのを待ってください」
安易な転職にもリスクがある
「経営難の会社にしがみつくのはいたたまれない」と考える会社員も多い。しかし、目の前に提示されたオファーを安易に受け入れ、転職することにもリスクがあると新井氏は言う。
「本当に興味があり、自分のスキルを活かせる仕事・転職先が他にあるならいいですが、そうでないなら厳しいでしょう。冷静に判断する必要があります。本当に興味があって行きたいのか、その先にいまよりいい未来があるのかをじっくり見定めてください」
4月に雇用保険法が改正され、失業手当を受け取れる時期に会社都合の退職時と大差がなくなった。それを踏まえれば、ひとまず会社にしがみつきつつ、どうしても耐え切れなくなったら離職するという選択肢もある。
【関連記事】神改正? “自己都合退職”でも7日間で「失業給付」受け取り可能に…受給の条件とは
「とにかく、大規模なリストラが行われるときはスロースタートが鉄則。ほかの社員の様子を見極めてから動くのが賢明です。
転職するかどうかを判断するには、社外の知人に、強みを聞いてみるのもいいでしょう。自分では気づけていないストロングポイントを教えてくれるかもしれません」
不確実時代にブレないために
不確実な時代こそ自分を知ることが重要になる
しがみつく判断、去る決断。どちらにせよ熟慮が必要といえそうだ。先行きに濃霧がかかり続ける昨今の状況下で、会社員はどう立ち回れば、この不確実な時代をブレずに、地に足をつけて歩んでいけるのか…。
「2つあります。ひとつは『下りの楽しさを知る』こと。もうひとつは、『なんじ自身を知れ』ということです。
前者は終身雇用神話に代表される、メディアや国家など、誰かに作り上げられたシナリオの呪縛から解き放たれるということ。
“上昇志向”こそ善と刷り込まれてきましたが、結局そうではなかった。これまでを振り返り、足跡を検証してみることで、本当に判断基準にすべきはなにかが鮮明になるはずです。
後者は自分の能力を生かせること、興味があることは何かをいま一度じっくりと考えることです。
人生100年時代といわれるいま、それを知らずして、長い道のりを走り切るのは不可能。当たり前の話ですが、自分の能力を生かせること、興味のあることでなければ持続はできません。こういう時だからこそ、周囲に流されず、内観することが重要です」
大企業の構造的な不具合がいよいよ抜本改革抜きに改善できない状況となり、力ずくの人材流動化が不可避となった。
その余波ではじかれる人材もいれば、求められる人材もいる。AIの進化で、求められる仕事の内容と質も激変した。
不用意に周囲に目を向ければ、振り回され、どう進むべきかが見えづらくなるのは必至の情勢だ。だからこそ、いま一度、自分自身をよく理解する。それが、先行き不透明な時代にまっすぐ突き進む、最初の一歩といえそうだ。
<新井健一(あらい・けんいち)>
経営コンサルタント、アジア・ひと・しくみ研究所代表取締役。1972年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手重機械メーカー人事部、アーサーアンダーセン(現KPMG)、ビジネススクールの責任者・専任講師を経て独立。人事分野において、経営戦略から経営管理、人事制度から社員の能力開発/行動変容に至るまでを一貫してデザインすることのできる専門家。著書に『働かない技術』『いらない課長、すごい課長』(日経BP 日本経済新聞出版)『事業部長になるための「経営の基礎」』(生産性出版)など。
思った以上に年金が少ないんです…真面目に働き続けて40年以上、老後を楽しみにしていた66歳元会社員が重い溜息。受け取り始めてから知った「まさかの事実」
5/1(木) 11:32配信
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THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)
思った以上に年金が少ないんです…真面目に働き続けて40年以上、老後を楽しみにしていた66歳元会社員が重い溜息。受け取り始めてから知った「まさかの事実」
貯蓄が豊富であれば別ですが、多くの人にとって年金が老後の貴重な収入源であることは確かです。しかし、「実際に使える金額は想像より少なかった」という声も。なぜなのか見ていきましょう。
【早見表】年収別「会社員の手取り額」
年金制度には理不尽さも?それでも、やっぱり老後の大事な柱
「年金は保険のようなもの」とよく言われます。それは、国民全員が加入する「国民皆保険」と同じように、年金も原則としてすべての人が加入を義務づけられているためです。
また、年金は今のためではなく、将来に備えるもの。現役世代が支払っている年金保険料は、現在の高齢者の生活を支えるために使われる仕組み(賦課方式)となっており、この点でも保険に似た性格を持ちます。
ただし、支払った年金保険料が必ずしも将来自分に返ってくるとは限らない、という点は、やはりモヤモヤするところです。たとえば、独身で遺族がいない場合や、早くに亡くなってしまった場合は、支払った保険料が十分に回収できないこともあります。これでは「払い損では?」と感じるのも無理はありません。
実際、「保険みたいなものだから」「仕方ないよね」と言われても、納得できない人がいるのは当然です。毎月の給与から天引きされる金額を見れば、なおさらそう思うでしょう。
それでも、年金が老後資金の柱であることに変わりはありません。長寿化が進む今、年金は「もしも」ではなく「いつか必ず来る老後」に備える手段です。実際に、支払った額以上の年金を受け取り、生活を支えられている人もたくさんいます。
また、万が一のときは遺族年金として家族を支える仕組みも整っており、社会全体を支える重要なセーフティーネットとして機能しています。
理不尽に感じる部分があっても、年金はやはり多くの人にとって、老後の生活を支える確かな基盤であることは間違いありません。
そこは理解してはいても、長年働いてきた人にとって、年金額が十分であるかといえば、そうともいえません。「少ないとは想像していたけれど、想定外のことがたくさんあった」と驚く人もいます。その理由はどこにあるのでしょうか。
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年金からこんなに色々引かれるなんて…Aさんの溜息
長年勤めた会社を定年退職して1年半ほどたったAさん・66歳。楽しいことばかりではない現役時代でしたが、長い間勤め続けた会社です。最後の出社日は万感の思いに包まれたといいます。
定年を迎える少し前、64歳当時のAさんの資産は、貯金と退職金の残りを合わせて1,600万円。Aさん自身の年金は月14万円、同じ年の妻も少し遅れて月8万円ほどの年金受給を見込んでいました。
しかし、いざ受給をするようになって気づいたこと。それは「年金からも税金や社会保険料が引かれる」ということでした。年金からは、多くの場合、年金額面の10〜15%程度を納めることになります。具体的には、税金=所得税・住民税。社会保険料=健康保険料・介護保険料です。
Aさんも、月あたり15万円程度の年金だと思っていたところ、実際に使える額は月13万円程度でした。
現役時代、ピーク時には年収650万円程度あったAさん。それでなくても、年金暮らしになって年収は激減しています。その中で1〜2万円の差は、想像以上に大きいものだといいます。
「あと1万円あれば何食分になるんだろうとか考えますよね。勉強不足だったのは確かなんですが、年金世代からも社会保険料や税金を取るって、あまりに厳しすぎませんか? 給料から長い間保険料を引かれてきて、なんだかなって感じですよ。いざ自分が年金暮らしになると、もっと自分たちに還元してほしいって思います」
そもそも年金額について「少ない」「足りない」と感じる人が多い上、税金や社会保険料の負担で、実際に使える金額はさらに少ないという事実。貯金が少なくギリギリの老後計画を立てていると、厳しい家計になる可能性もあります。
年金については、年金額や家族構成、居住地などによって異なります。また一定の収入以下であれば、非課税や免除対象になりますので、具体的な受給額、税金や社会保険料の扱いを正確に知りたい場合は、年金事務所に問い合わせるのが確実です。
介護や医療といった老後に欠かせないサービスを維持するためには、一定の財源が必要です。安心して老後を過ごすための仕組みとしては必要な側面もあるのが現実です。
しかし、2023年に厚生労働省が実施した国民生活基礎調査では、全世帯で「生活が苦しい」と答えた割合は実に59.6%。高齢者世帯だけに絞っても59.0%が苦しいと回答しています。
苦しいという意見は主観的であり必ずしも収入と連動しているとはいえませんが、多くの人にとって貴重で限られた収入である年金。現実的な制度である一方で、見直しを求める感情があったとしてもいたしかたないでしょう。

警備員の仕事内容
定年後に警備員として勤務した場合の年収は?
定年後に警備員として働くのに向いている方・向いていない方
定年後に警備員として勤務すれば年収200万円以上は稼げる可能性がある


出世レースで惨敗…老人ホームはサラリーマン人生の通信簿
「あいつは役員報酬だけでも毎年何千万円ももらっていたし、年金も俺より全然もらってるはず」
佐藤さんの恨み節は止まらない。もともと、高橋さんは同期だったが、先に部長に昇格するなど、出世レースで先頭を走っていたのは自分だったという。役員のポストも目前に迫っていたが、そこで異変が起きた。
ライバルである高橋さんのかつての上司が社長に就任したのだ。加えて、高橋さんと社長は同じ慶應大学出身で、三田会というつながりがあった。一方、地方の国立大学出身だった佐藤さんは学閥の恩恵を受けることができず、そこで出世が止まったという。当時の悔しさが再燃し、最近ではOBの集まりにも顔を出せていないという。
資金面の悩みも尽きない。大企業で定年まで務めたということで企業年金もあり、年金月額は30万円。それなりに資金面でゆとりはあるはずだが、1,000万円を超える入居一時金を払ったことに加え、毎月20万円近くかかる費用は決して軽くない。
銀行に言われるがままに退職金を資産運用していたものの、リーマンショックやギリシャショックで元本を大きく割り込み、怖くなって現金化したためでアベノミクス後の株価上昇に乗れなかったことも痛手だ。いまは自宅を売却して得た資金を取り崩しながら生活しており、目下のインフレに怯えながら生活している。
老後資金と孤独に怯える余生
妻に先立たれたことによる孤独も佐藤さんの精神を蝕んでいる。モーレツが美徳とされた時代だけあって、佐藤さんは毎晩夜遅くまで働き、週末も取引先や上司とのゴルフで潰れた。
子どものこともすべて妻に任せてきた。専業主婦だった妻は家族のためだと理解してくれたというが、子どもたちの受け止め方は違ったようだ。妻が亡くなった途端、子どもたちとは疎遠になり、誰も訪ねてくれないという。
老人ホーム内の交流はないのかと聞いたが、「あいつらとは話が合わない」と取り付く島もない。施設内を見学すると、女性の入居者同士で談笑している一方、男性入居者の多くは一人きりで新聞や雑誌を読んだり、テレビをぼうっと見ていたりと、うまく交流ができていないようだった。高級老人ホームと違い、ギリギリの人数で回しているため、交流プログラムなどが少ないことも理由の一つのように思えた。
少子高齢化が加速するなか、「終の棲家」を巡る商戦は盛り上がっており、三井不動産が西麻布に建設したタワー型の超高級老人ホームは帝国ホテルのシェフが手掛ける料理や、入居一時金が5億円を超える部屋もあることで話題を呼んだ。もっとも、こうした施設に入れる「勝ち組」は一握りだ。
富裕層が何不自由ない快適な老後を楽しむ一方、そうでない人は逆転の機会を持てないまま、老後資金の枯渇や孤独に怯えながら余生を過ごすことになる。「生きてて楽しいことはないし、早く楽になりたい」と語る佐藤さんの姿はあまりにも切実で、掛ける言葉が見当たらないまま、取材班は施設を後にした。
過去の成功体験との落差が、佐藤の心を蝕んでいるのかもしれない。そしてトドメを刺すかのように、かつての同期、高橋さんからのマウンティング年賀状は彼の心に深い傷を残した。
しかし、佐藤さんが羨む高橋さんの生活が、はたして本当に幸福なものかどうかはわからない。高級老人ホームは、高額な入居金で質の高いサービスを契約することができても、幸福な老後を約束するわけではない。佐藤さんのように、かつての成功体験に縛られ、他人と比較して現状を悲観する人も多いが、経済的な豊かさだけでは、心の充足は得られないのではないだろうか。佐藤さんの余生がこのままとはならないことを願うばかりである。