散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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2週間ぶりの東京 / 御船祭りとペーロン祭 / 歌よみに与ふる書

2015-08-21 07:33:59 | 日記

2015年8月20日(木)

 2週間弱ぶりに東京を歩いて、スマホの害をあらためて痛感する。背中の荷物が人に当たっていようが、傘の先が隣の脚を衝いていようが、投げ出した脚が混雑の邪魔になっていようが、スマホ人はいっさいお構いなしで、強めに反応しても気づこうともしない。「段差のない道順をスマホで案内する」プランを朝刊一面は車いす支援の観点から歓迎口調で紹介しており、確かにそれ自体は結構なことだけれど、収支決算はどうなんだろうね。スマホとマイナンバーには何か共通するものがある。マーク・トウェインなら何か書いたに違いないところだ。

 K工業では、いつもブログをフォローしてくれているM保健師が、腰痛対策にマッケンジー体操を薦めてくれる。早速やってみよう。http://www.ky-toranomaki.com/mckenzie.html

 M保健師のルーツは和歌山である。その彼女がペーロン祭の記事を見て、直ちに連想したのが新宮市は熊野速玉大社の御船祭だそうだ。なるほどよく似ているようだ。御船祭は鹿島神宮などでも行われる。熊野に鹿島神宮と来れば日本の古層そのものだ。海洋文化が広く共有するものがあり、ペーロン祭などは同型の兄弟分がぐるっと廻って渡来している形だろうか。面白いなあ。

http://www.shinguu.jp/modules/pico7/index.php?content_id=7

http://www.ibarakiguide.jp/seasons/recommend/kashima-mihune-matsuri.html

 

 帰途、今日は予定通り『歌よみに与ふる書』(岩波文庫版)を買って帰る。さっそく半分ほど読んで痛快さを楽しむ。蕪村の句集、それに『金槐和歌集』を読んでみたくなる。

 大海のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも

 これ、これだ。