何が幸いするのか

もし私達が前世からの記憶を保持したまま生まれて来れば
今の人生は、どんな人生に成るのでしょうか？
Aさんは自分が前世で生きた国に行き、そこで遣り残した事
を続けようとしたり、復讐したい家系があれば何かを実行しよ
うとするかも知れません。　つまり前回の続きを行い、同じ様
な人生で終わる可能性が大です。
いや、前回以上に復讐の罪を重ねてしまうかも知れません。
嫌な事を忘れる事が出来るのは、有り難い事なのです。
覚えていれば、それに囚われて悪事を新たに犯してしまう事
に成り易いのです。

Bさんは前世で経験した同じ仕事を選びます。
「知っている」から楽なのです。そして、結婚相手や友人も
前世に関係した「知った」人を選ぼうとします。
自分と合う人を選ぶので楽なのです。
この様な無難な人生を終えたBさんが戻る世界は、前回より
も下位の世界へ引き寄せられます。
魂の成長が無かったので、良くても前回の世界に引き寄せ
られて戻るのが精一杯です。　しかし無理でしょう。
今生で楽で怠惰な磁気が身に憑いていますので、それに合
う磁気世界へ引き寄せられます。
つまり、磁石はN極とS極と違う磁気どうしが引き合います。
反転した世界へ行きます。　Bさんは楽では無い、怠惰では
無い世界へ引き寄せられます。
神界・霊界・地獄界・・・などの大きな世界の括りは、それ相応
の魂の成長に応じた世界へ引かれますが、各世界の中では
今生の反転の境遇に置かれます。

また一番の問題は、人間は楽で怠惰な環境で生活できる
人は、神への感謝が非常に出来難く成る習性があります。
全てがアタリマエに成り、気付きが無いのです。
正しい信仰を求めようともしません。無神論者に成ります。
これは不幸な事です。
だから、幸いにも神の恩寵が得られる人は、間違った楽と怠惰
な生活が取り上げられる事があります。
しかし、その意味が分からずに余計に泥沼に行く人が多いで
す。　不幸にも魔物に魅入られた人は、人生最後まで怠惰を
貪る事が出来る人がいます。これは本当に不幸で恐ろしい事
です。　この世は本当に複雑で面白い世界です。

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