相手の良い時しか見ない・知らない＝ハイリスク有り

美しく発光する精霊は更に尋ねます。
「たしかにその通りです。それは第九番目の破滅に向かう人々の特徴です。
では釈尊、どうか第十番目の破滅に向かう人々の特徴も教えてください」

（原始仏典　釈尊の言葉　スッタニパータ編　第１章６節－No.109）


釈尊は答えました。

「もしも２０歳以上の年の差婚をした者が、

自分の伴侶が他の異性と仲良くするのではないかと常に心配し、

離れている日には心配で夜も眠れない嫉妬と心配を覚えるならば、

第十番目の破滅に向かう人の特徴です」

　（原始仏典　釈尊の言葉　スッタニパータ編　第１章６節－No.110）

（感想）
今の日本では、２０歳以上の年の差婚は珍しくないかも知れません。でも、まだまだ極少数だと思います。
しかし、事件の報道には、大きな年の差同士の恋愛、離婚に関する凄惨な事件報道をたまに見掛けます。

つまり、釈尊がわざわざ指摘をするように、大きな年の差婚とは非常な執着を年上側に持たせるようです。
ネパールでは、この仏典に基づいてなのか、今でも２０歳以上の年の差婚を法律で禁止にしています。
過去の事件の教訓から発生した法律の可能性も有ります。

たしかに年の差婚をする人のケースを見ますと、
・　年上側が年収の頂点の時期。
・　恋愛でも性交でも、限られた頂点の最後の時期。
・　伴侶のほうは、若さを誇る頂点の時期。

つまり、お互いに頂点の時に結婚すると思います。
頂点しか見ない、知らない結婚生活とは、後は年々に色々な意味で下降して行くしかない訳です。
これは辛い夫婦生活に成るパターンが多いと想像が出来ます。
年上側には、病気も出て来る年齢です・・・・。

年上側が衰えて行く自分を引け目に、惨めに、感じるほどに比例して、若い伴侶を色々な面で縛る・制限する小言が増えるパターンを思います。
つまり若い伴侶の方に、よほどの包容力と、自制心、思いやりが無ければ、まず長続きは無理なのが年の差婚のリスクです。

この項から感じます啓示は、
＊　お互いに頂点の「良い時」に始まった、友人、恋人、結婚には、注意すること。
自分が悪い時にも離れない相手であるか？
これを静観すること。

＊　自分が悪い時にも離れ無かった、バカにしなかった、出会い、友人、伴侶。
これを大切にすること。

今が苦しい人は、その今の苦しい自分の周囲に居る人を大切にしましょう。
そんな苦しい自分からも離れ無い人、離れられない人々なのです。
非常に深い縁が有る相手なのです。
後は、自分が良くなれば、ますます良い関係に成れることは道理なのです。
相手の良い面しか知らない、見ない、恋愛や結婚とはリスクが隠れています。

年の差の有る恋愛をする場合は、
・　２０年後のお互いを想像しても大丈夫か？
・　相手が老いて病気に成っても、世話をする覚悟が有るか？
これを良く自覚して判断することを参考にしてください。

生かして頂いて　有り難う御座います

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