高齢者、神経性の難病、脳卒中、「繰り返す」肺炎や誤嚥(ごえん:気管に食べ物が入ること)により、何も食べたくない、食べることが出来無い、食べることを諦めた、人が増えつつあります。
これからの高齢化社会の宿命かも知れません。
あるドキュメンタリー番組の見出し紹介だけを見たのですが、そうした「摂食えん下障害」を何とか食べさせる工夫をして、数千人を回復させてきた看護師さんが映っていました。
スプーンによる舌への刺激、上半身の角度を適切に随時変更していく、肘の位置・・・・・、このような介助を患者ごとに適切に見抜き、患者さんの「食べたい」「美味しい」を取り戻させていました。
食欲を取り戻した患者さんは、見ている人も気持ちが良いほど、顔の表情が明るく変わって行かれました。思考力も元に戻り始めていました。
人間が食べることの脳への刺激、消化過程、とは何と大きく「命」を左右するのかが分かります。
食べる機能の回復により、その人の寿命・運命が変更されていました。
運命は、努力で変わるのです。
こういう場面を観まして、
* ここにも観音様がおられるな
と思いました。
おそらく看護師になったばかりの頃は、食べられなくなって、ただ死んで行く多くの患者さんを見ていることしか出来なかったと思います。看護師としての色々な忙しい業務の中では、食事の時間とは限られた流れの中の作業にすぎず、仕方がないことだと思います。でも、
* これを何とかしたい
と誰に言われなくても自分なりに工夫を始められたのだと思います。
その思いから、ある意味での神業(かみわざ)を体得されたと思います。
自分の「良心」(内在神)が、「他人の為のこと」は授けてくれるのです。
自分の家族や縁者にも、食べさせる善行を為す人は誰でも、
* 自分も食べることに事欠かなく成る
* 他人に助けられる
という因果をもたらします。
コノ世に生まれ出た限りは、誰もが先ず
* 自分で、自分自身を気持ちよく食べさせる努力をしなければ生けません。
* 食べられることに感謝して、自分自身を育てる気持ちを、今日も持つべきです。
* できれば、他人も食べさせる努力(家族・社員・仕事関係者・・・)も大いなる善行です。
地獄では、異常に長いお箸(はし)しか無くて、自分一人では食事が出来無い例え話が有名です。
お互いに、相手を食べさせる・相手に食べさせてもらう、しか方法が無い訳です。
コノ世でも、このような地獄が有ると言えます。
今日も食べ物に感謝して、しっかり自分に食べさせて、他人も食べさせる手段(家族への思いやりや、仕事への努力)を考えて感謝をしたいと思いました。
生かして頂いて 有り難う御座います
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