伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

自分の人格は、自分自身で育てるものなのです

2016-02-01 11:15:13 | Weblog

ニュース番組で老人介護施設を取材する内容がありました。
その中で、子供のように食事を拒否したり、外に出たいと駄々をこねる一人の老女に番組は注目しました。

若い女性の介護士が、その老女の略歴に「書道が趣味」とあるのを見て、半紙と筆と墨汁を用意してみました。
すると車椅子の老女は、筆を持つと背筋をピンと伸ばし、威厳のある顔付きに変わり、半紙に向かって筆をサラサラと走らせました。

私はお世辞抜きにして、その白紙の半紙に書かれた文字と内容に驚嘆しました。
ここ10年間で見た内で、最高の文字でした。まさに弘法大師・空海さんに似た書体でした。
まず、文字の間隔と大きさが、物差しで測ったように完璧でした。
字の間隔を均等にするのは、よほど書き慣れないと非常に難しいものです。これが1mmの誤差も無いような感じで、半紙が等間隔の文字で埋まっていました。数年ぶりに握った筆では有り得ない感覚です。

そして書体は、楷書【かいしょ:一点一画を正確に書き,方正な形にまとめる書体】でありながらも、線を流すような暖かい感じに仕上げる独特な書体でした。
これは書道の先生だったのではと思いましたが、書道はあくまでも趣味であり、長年にわたり看護師長を務めた女性とのことでした。

私は、この女性は今は子供帰りをされているが、多くの人命を助けて慈悲を掛けた善徳が大きく、その善徳の磁気量が、女性に素晴らしい字を書かせるのだと腑に落ちました。
やはりどんな環境の中でも、
「その中でも自分の良心を発揮した生き方」
をされた人間とは、その人の本性の中に非常に立派な人格が存在しています。育っているのです

その女性には、立派な黒ひげを伸ばした威厳のある男性が、隠れた人格(内在神の人格神レベル)として存在しているのが観えました。
人間とは、誰もが自分の中の人格を立派に育てて行くことが人生だと改めて思いました
そして、自分が死ぬ時に、自分が育てた人格・品格を天にお返しをするのです。

人間は、こんな環境だから自分はダメだ、アレが無いから自分は何をしてもダメ、と勘違いをしています。
そんな条件は関係が無かったのです。
どんな中でも、泥の中でも蓮の花のように、自分の人格を立派に育てて華を咲かせるのが人間の本来の道なのです。

自分の環境・条件のせいにせずに、逆にその中だからこそ、本当の自分を育てる価値も意味もあるのです。
裕福だからと言って良い人格も育たないのです。逆に腐った人格に成りやすいかも知れません。

どんな中でも良いから、
* 自分の人格(内在神)を育てる
ということを知って置いてください。
必ず、自分の為に成って行くことでしょう。

生かして頂いて 有り難う御座います

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