「他人を見て逃げない危険」（２０１１－１０－０３）
報道番組の検証で、３・１１大津波の襲来時に人々はどんな行動をとったのか？ということが追跡調査されていました。
とても不思議な特徴のある行動に、人々が同時に「縛られる」ことが分かりました。
これは心理学的には、「多数派同調バイアス」（majority synching bias）または「正常性バイアス」（Normalcy bias）と呼ばれます、外国でも発生している人類に起こる現象でした。
緊急時の人間は、非常呪縛（Emergency spell）と言う、集団で思考停止に支配されてしまうのです。
バイアス（bias）というのは、心理学的には「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されています。
特に災害や事件などの非日常の状況が発生した時に、集団で「思考停止状態」に陥り、避難のために、あれもこれもやらなければならないと思うほどに「優先すべき行動が混乱して、わからなくなってしまう」現象です。
その結果、沿岸部の街に住む人々が取った意外な行動は、あまりにも大きな地震だったので津波が来るかも知れないと「思いながら」、
１．避難せずに、部屋掃除を始める。これが意外にも本当に多かった。
２．地震で壊れた捨てるような古い家具の足を修理しようとしていた。
３．おっとり刀で避難を始めますと、多くの人々が逃げる「同じ」方向に向かう。
実は、誰もどこに逃げれば良いか分からないのに、多数が向かう同じ方向に同調して向かうのです。
お互いに、あの人が向かうから私も行く。その見本になった「あの人」も、皆が行くからという理由なのです。
そのようにして、お互いを見て集団で集合したのが沿岸部に近い学校の校庭でした。校庭に入りきれない自動車は、学校の前の道路で大渋滞を起こし、多くの人々が自動車の車内にもいました。
この時に自動車に乗っていた、「たった１名が」ラジオでその街に襲来する津波警報が１０ｍを超えることを聞き、異常な危機感を抱いてとった行動は、自動車に乗ったまま多くの人々が立ち尽くす校庭の真ん中に進入して、校舎の中に入るか、高みに逃げることを叫びました。
１．それでも多くの人々は、「周りのお互いを見て」避難せずに校庭に居ました。
２．校庭前の道路の渋滞の車中にいる人々も、ラジオで「１０ｍの津波」を聞いているはずなのに、その深刻さに「気付けない」ままで待機をする催眠状態だった。
３．注意を喚起する、たった１名の人間よりも、周りの多くの人間と待機をする選択をしてしまう心理があります。
むしろ、心中では、「大げさな」「大丈夫だ」「恐怖をあおる変な人だ」という視線だったようです。
その避難を叫んだ人は助かりましたが、校庭にいた人々と、渋滞する道路にいた人々は、その後に来た大津波にさらわれて行かれました。
この時に起こった別の危険な要素は、襲来する津波を見て逃げる時も「集団だった」のです。
校舎内の階段は、一斉に上ろうとする集団が折り重なり、非常に危険な様相だった目撃談もありました。
この最初に一人で避難を叫んだ人と同じような現象が、このブログをしていてもあります。
大地震の検証記事を書くだけで、不要な恐怖をあおる非国民だと非難をする人間が実際にいます。私は、そのような人間こそが、無責任な偽善者だと思います。
今では政府機関からも、大地震と大津波を「想定した準備」をすることを色んな形で発表されている時節です。
これから目をそらさそうと誘導したい心理は、多くの犠牲者が実際に出ることに繋がるでしょう。
集団の同調催眠に掛からない意識を持つ人が、これから増えて行かなければ生けません。
ナントナク危険を感じる能力です。これには、
１．素直な意識で、他人を見ずに、「報道される情報」や「今の状況」を“自分で”分析する気持ちが大切です。
２．普段から自分の手で、感謝の先祖供養（遺伝子へのケア）をすることです。
私は、これが最重要だと本当に思っています。最後の一線を分けるのは、その時の縁と運気なのです。
ナントナクを感じられるのも、遺伝子（先祖）の働きを活性化させておくことが大切なのです。
これは普段から、「先祖（遺伝子）へ感謝の気持ちを向けていることで活性化が起こります」。
間違った方法（供養）では、活性化どころか、停止が起こります。
今日もご先祖様へ感謝の気持ちを向けながら、現実の生活を頑張りましょう。
これが幸運を呼ぶ、最強最短の方法なのです。
（感想）
外国での地下鉄火災の場合でも、車内に煙が充満しても多数が「分かっていながら携帯電話に集中して」静かに座り続けるという、「多数派同調バイアス」が発生しています。今の日本でも起こりそうな現象です。
そして、その中の一人が逃げ出した途端、目が覚めたようにいっせいに集団で動き始めて出口に折り重なるという危険な事態となりました。
逆に、日本のトンネル内での列車の某火災事故では、車両の端に居る車掌が火災現場の車両の状態を知らないのに、
「席を立たないでください」「静かに着席してください」
と車内放送をし続けたとのことです。その車両の全員が煙が充満する中を我慢しました。
しかし、その中の一人が、「冗談じゃない」と言って、非常用ドアコックを開けて外に出ました。これが切っ掛けとなり、その後を全員が続き外に逃げることが出来ました。煙にまかれた死亡者が出なかったのは奇跡とのことでした。映像では、避難者たちの顔が煙で真っ黒でした。
避難者は、車掌の車内放送に怒っていました。
さて、いったい何を信じれば良いのでしょうか？
冷静な自分の感覚が大切です。自分自身のオリジナル意見が大切です。
これは、勉強でも、会社でも、生活でも言えることです。
心を病む人を観ていますと、自分オリジナルを信じずに、「他人ばかりを気にしている人」が多いのです。
「他人ばかりを気にしていますと」、本来の自分がするべき事をせずに、他人に合わせたムダな漏電をしています。
これも形を変えた、自分単独での「多数派同調バイアス」を起こしていると感じます。他人を気にし過ぎるがゆえに自分を縛り、起こります。
これは、人類への重要な示唆と成ることでしょう。
つまり、心を病む現象の根底には、生活の中で
「他人を気にし過ぎる」
「自分のオリジナルな考えが無い」
「自分自身のことを信じていない。先祖（遺伝子）も信じない」
このような特徴に注意です。
運勢・運気・幸運というものは、自分の努力で創るものなのです。これを知らない・勘違いしている人が多いです。
待っていれば「来る」ものではありません。
だから、完全に公平であり、宇宙の法則でもあるのです。
ただし、表面的な努力だけでは運気は創造されません。
自分の思考・行動・努力・継続・生活節制・・・・すべての総合力で創造されます。
運命とは決まっているのでは無く、日々の今に創造する性質のモノです。
他人の単純な一面だけを見て、あんな人間が・・・・と誤解してはいけません。
見えない部分も含めて、色んな総合で示現して行きます。
だから生きる間は、最後まであきらめては生けません。
最後の一瞬まで、自分が出来る努力をしましょう。
これが、心が生き切ることに繋がり、その心は永遠性を保ちます。
生かして頂いて ありがとう御座位ます
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