期待をしない愛情

読者より　：
私の息子は去年大学を卒業してからニートです。内定した会社を断ってから1年があっという間に過ぎました。精神的に不安定な彼を見ていると、つらいです。
息子を見ていると、心が崩れそうになります。何度も生かされている事の感謝を胸に唱え、元気を取り戻しますが・・ 正直、疲れてしまいました。リーマンさんの、「人生は短い、つらい事もあっという間です。生ききりましょう」の言葉をよく励みにしています。
返答　：
”精神的に不安定な彼を見ていると、つらいです。”
つらい・・・自分の我が子は、いくつに成っても可愛いもの
です。　自身の分身のように思い、まるで自分が苦しんでい
る様に錯覚するのかも知れません。
でも、我が子の事は何故、辛く成るのでしょうか？
妊娠から出産、長い学校生活、そして大学卒業。
この期間に親御さんが掛けた・・・時間、労働、御金、愛情、
怒り、将来への期待、夢・・・は、とても数字では表せない
ものです。
この自身の人生を費やした子育てが、どうも無意識に描い
ていた「期待」を叶えられそうにないと感じ始めた時、苦し
みが発生し出すのではないでしょうか？

子供に「期待をしない愛情」も有っても良いと思いませんか？
子供を２０歳まで育てたならば、公的にも親の責任は、終わ
りです。　親は子供を当てにせず、自身の余生を内在神と共
に楽しむ事を考えて行けば良いです。　
また、子供に対しても、親を当てにしない様に持って行くべき
です。　いずれ親は子供より先に死んで行くのですから、
子供を助ける事も、所詮有限な事なのです。
案外、子供への暗黙の期待が、子供を苦しめている事が多
いです。　

家系のバトンを引き継ぐべき子供が、精神的に苦しいと言う
ことは、先祖霊にも苦しい方が居るものです。
期待せずに、黙々と感謝の先祖供養を線香３本で実践して
行けば良いです。　期待の無い、愛情からの供養は、本当に
良く届きます。
人間は簡単に変わるものですよ。

生かして頂いて　ありがとう御座います

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