いろいろ回り道をしまくって ようやく始められたソロ活動。
その時、既に僕は50歳に なっていた。
最初はバンドの合間に やるんだし、2カ月に 1回ぐらいやれればいいか と思っていた。
あくまでこれはInsanity&Geniusを 前進させるための修行であって、 本業はバンドだ。
だから曲もInsanity&Geniusの 曲をアコギアレンジにして 歌った。
でもそんな甘い考えは最初の 2~3回のライヴで、音をたてて 打ち砕かれた。
まずHeavyMetalの曲を1人で ギター1本でやるには無理が ある。
得意のギターソロも1人では 弾けないし、そもそも曲の 良さがひきだせない。
自分の問題点も山ほど 見つかったけど、もっと 驚いたのはとにかく 上手いヤツがゴロゴロいる。
というより下手なヤツがいない。
まるで倒しても倒しても 更に強い敵が出てくる アニメの世界だ。
自分は、あんなに苦労して 大恥かいてやっとこさ ソロライヴをやったのに、 自分の半分ぐらいの年の 女の子が、普通に30分の ライヴをやってのけている。
きいてみればボイストレーナー についているという。 そのボイストレーナーは作曲の アドバイスもしてくれるそうだ。
もうプロデューサーじゃん!
独学で40過ぎてから慌てて 始めたオールドルーキーが 敵うわけがない。
と思ったらその次に会った人は ボイストレーナーについて いるんじゃなくて、自分が ボイストレーナーとして、 生徒に教えているという じゃないか!!
でも、ここでしっぽを巻いて 逃げるわけにはいかない。
目標100回のうちのまだ 4~5回しかやってない のだから。
2~3か月に1回のつもり だったけど、まずは2か所の ライヴバーに毎月出ること にした。
ただこんなことが出来るのは バンドじゃないからだ。
自分の考え、自分の都合 だけで、決められる。
それと1人なのでライヴに どんなタイプの曲が必要と 考えたらそういう曲を自分 で作ればいい。
僕の音楽の本来の目的、 自作曲の曲を1人でも多く の人に聴いてもらうという ことを実現するには、 バンドよりもずっと 自由がきく。
そうしているうちに Insanity&Geniusはある 都合で活動休止に なってしまいます。
その辺のことも含めて ライヴバーで1人で歌う ようになって気づいた こと、考えたことを、 その7で書こうと思います。
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