で、この2曲で何を考えたかを 書こうと思いましたが、今回の タイトルの「バンドはもうやらない の?」と話がそれるので、 この話題はまた別の機会に。
この2曲の件のように、毎回ライヴ をやるたびにいろんなことを感じて その度に、修正するべきか修正の 方法はどうするべきか考えます。
これは1人でやっているからこそ できることでもあります。
昔はバンドでも同じだと思って いました。
でもそうではないのです。
5人いれば5人の考え方が ある。
何が正しくて何が間違いかは 誰にもわからないのが音楽の 難しいところです。
むしろ民主的に多数決で 決めたものが良いものになること は少ないように思います。
僕はDeep Purpleよりも Rainbowのほうが素晴らしいと 思うのはRitchieBlackmoreの 方向性がハッキリ反映されて いるからだと思うのです。
かと言ってYngwieのように 100%1人の意見の音楽も 結構ツマラないものになったり するので難しいところでは ありますが。
で、アマチュアがバンドを やろうとすると、さらに ここにメンバーの音楽の 好み、技術、真剣さの 度合いなどの条件が加わり、 さらには家庭を持つとそこに、 収入、仕事の休みの日などの 条件まで加わります。
これでは人生の全てをかける つもりでバンドを続ける メンバーを集めることなど 奇跡でしかないでしょう。
中でも金額の問題は、昔の 高額なチケットノルマ制度 は大きな活動の足枷となり その結果、ライヴハウスから バンドはいなくなって しまったのでしょう。
以前、MirrorMuseumも かなり長い間、チケットノルマ のあるライブハウスでの演奏は していませんでした。
Sailing Shipを結成して久しぶり にライブハウスに出ようとして 驚きました。
昔はオーディションがあったり してこっちから頭を下げて、 高額な金を払って出させて頂く ような殿様商売にもかかわらず それでも出演したいバンドで いっぱいだった、ライヴハウス のスケジュール表がスカスカで むしろ、ブッキングしても 対バンが集まらないという 現象がおきてInsanity&Geniusの 初ライヴもいきなりワンマン でした。
ワンマンライヴがやれるなんて スゴイじゃないか!
と言う話ではないのです。
対バンをやるバンドがいなくて 結果ワンマンになってしまった のです。
アマチュアバンドはこんな 状況になっていましたが、 プロのバンドの場合は 特に日本に限って言うと、 昔からバンドと称してはいても、 実際にはソングライター兼 ヴォーカリストとその専属 バックバンドのような バンドが多く、SASもMチルも 最近よく名前を聞く 緑リンゴ婦人も僕には バンドだとは思えません。
他にもテレビを見るとやたらと 3ピースバンドが沢山いるの ですが、そのほとんどが同期 を使っているかそもそも楽器は 全部オケで弾いているフリだけ というのがとても多く、 メンバーだけで生演奏のバンド なんて見たことがありません。
これらのバンドのソングライター でないメンバーたちは、どういう 考えでやっているのか僕には 全く理解できません。
アマチュアならともかく、 プロの場合はソングライター とそうでないメンバーでは 大きな収入格差も出来る でしょう。
アマチュアの場合は、元々収入は ゼロに近いけれどスタジオ代、 ライヴのチケットノルマなどの 支出を全員が均等に負担すること が正しいことなのか?
こうなるとまさしくバンドが 趣味である場合は、それなりに 支出があっても納得がいく でしょう。
ゴルフでコースに出るのに ゴルフ場にお金を払うのと 同じです。
でも僕にとって音楽は趣味 ではありません。
バンドも同じです。
楽しみたいからやっている わけではないのです。
実際僕の知り合いには、 チケットノルマのある店など 論外、出演者が参加料を払う店 にも出ないというスタンスで 活動している人もいますが、 僕がそれをやってしまうと 本当に演奏できる場所が 無くなってしまうので、 今は出演する店を限って他は お誘いを頂いた時のみ出演 することにしています。
今日6月25日は僕が横浜に 来て初めてライブをやった日 です。
1995年なのでちょうど 30年です。
30年たってもプロにも なっていないのに、こうして 音楽活動が出来ていること は本当に奇跡に近いこと だと思うし、ありがたい ことです。
でも30年たっても未だ 道半ばです。 僕の長い長い音楽の道は まだまだ続くようです。
さて長く書いてきましたが 次回は最終回、途中で書いた かつてライヴハウスのブッキング をひしめきあっていた、あの バンドたちはどこへ行ったのか です。



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