YesのBe the onについて書いた
前々回にYesの好きな曲は、
「こわれもの」と「危機」
の2枚にほとんど収録されて
いて、それ以外の好きな曲は
2曲しかないと書きましたが、
正確にはYesの曲はBe the one
1曲のみで、好きなもう1曲が
Anderson Bruford Wakeman Howe
名義で発表されたこの
Brother of mineです。
Yesというバンドは長い歴史が
あるだけにいろんな珍事が起きて
いて、創設メンバーだった
クリス・スクワイアは存命中は
Yesと名乗るバンドには常に在籍
しましたが、「危機」「こわれもの」
の録音メンバーのうちの
クリス・スクワイア以外の4人
全員がYesを脱退しているという
時期がありました。
そしたら、なんとその4人が
クリス・スクワイア抜きの
再結成というか新たなバンドを
結成したのでした。
クリス・スクワイアのYesは
存在はしていたので、Yesという
バンド名が使えなかったので、
メンバーの名前を並べて
グループ名にしたのです。
僕のYesの好きな曲の条件に
ジョン・アンダーソンの歌メロ
スティーヴ・ハウのギター
リック・ウエイクマンの
キーボードと書きましたが、
もう一つ、ビル・ブラッフォード
のドラムも魅力の要素です。
ドラムには実は僕は疎くて
このドラマーが好きだという
ドラマーはあんまりいない
のですが、Brufordは数少ない
1人です。
彼のドラムは普通のドラマーの
ように決まりきったパターン
ではなく、まさしく歌を歌う
ようにメロディアスです。
このBrother of mineの録音も
一般的なドラムから先に録音
するのではなく、ギターや
キーボードなどを先に録音して
最後にドラムを録音したそうです。
だからドラムが歌メロやギター、
キーボードに呼応するように
叩いていて曲の魅力を
高めています。
先述のBe the oneにはBrufordが
参加していないので、そこは
もの足りなくもあるのですが、
このBrother of mineには僕の
好きな要素の全てが入っていて
代表作2枚の曲と同じくらい
好きな曲なのです。
この4人の名前をタイトルにした
アルバムを発表して、その中の
1曲がこのBrother of mineなの
ですが、残念ながらこの曲以外
の曲はイマイチ魅力が薄い曲
でした。