ソビエトカメラ日和

私のソビエトカメラライフや日頃思ったことについて・・・

光学式露出計 OPTEK 。。。

2007-12-13 20:42:31 | ソビエトカメラ
いままで、写真を撮るときは
”(16/ISO) 感度分の16”をもとにした脳内露出計に頼っていたため、とりわけ単体露出計というものを使っていませんでした
ネガフィルムは非常にラティチュードが広いので
この方法でとくに大きな問題もありませんでした
(ポジでもたいていこれでいけますが。。。)

(※ 感度分の16とは・・・・
シャッタースピードを 1 / ISO感度 に設定したとき 快晴 で絞りがf16が適正露出というルールです)

例えばISO400 のフィルムで快晴ならシャッター速度1/400 秒で絞りがf16 で適正露出になるのですが、毎日が快晴とは限りませんよね
なのでこれを基本にして以下のようにして被写体の明るさにあわせて露出を変えていくわけです
被写体の明るさが曇りなら
快晴→晴れ→明るい曇り→曇り
と3段ずれるので
絞りを3段開いてf5.6 にするか、

16/400 → 11/400 → 8/400 → 5.6/400

シャッター速度を3段分遅くして 1/50 にすればいいのです

16/400 → 16/200 → 16/100 → 16/50

もちろん絞りとシャッター速度を組み合わせてトータルで3段分露出を大きくしてもかまいません

16/400 → 16/200 → 11/200 → 8/200 というふうにね。

ここで絞りを優先するか?シャッター速度を優先するか?は被写体と状況によりますね
あとは被写体の状況に合わせて露出を微調整することもあります

またこの分数では簡単な "約分みたいな" ことをすると同じ露出(EV 値)での絞りとシャッター速度の組み合わせもわかります

22/100 = 16/200 = 11/400 = 8/800 = 5.6/1600 という感じにね。。
(ちなみにすべてEV 値は16 です)

”感度分の16” についてさらに詳しく知りたい方は
ググッてみてください(Google などで検索してください)リンクを貼ってますのでここをクリック

被写体を見て瞬時に露出の計算をしなければならないので
けっこう頭の体操にはなります
ボケ認知症防止には役立つと思います


とくに必要性は感じていなかったものの
今回、はじめて単体露出計なるものをeBay で落札してしまいました

落札したのは、旧ソビエト製の露出計、OPTEK (オプテック)です
1950 年代のものになります

普通、露出計といえば、セレンやCdS などの受光素子で
被写体の明るさを電気信号に変換してそれを表示するしくみになっていますが

このOPTEK は、光学式露出計とだけあって電気回路が全く入っていません
光の透過度が違うガラスがならべてあり
どこまで光が届くかで露出を決めるといった原始的な構造になります

これが以外としっかり露出を言い当ててくれるという噂を聞いていましたし
珍しいもの好きもあり買ってしまいました
また送料込みで$20 くらいと格安だったのも理由です

古い露出計はたいてい、受光素子の劣化がおこっており
針が動かないか、精度が悪くなっているものです
しかし、光学式だと劣化のしようがないので古いものでも安心して使えます

このへんは、クラシックカメラでも共通のことが言えますね
電気回路が入ったカメラは古くなるとたいてい使えなくなりますが
構造がプリミティブなカメラは古くなっても使えるし、故障してもすぐ直せたりします


OPTEK の詳しい使い方に付いては、商品が届いてからブログに載せる予定です。
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