新成人は、
事故起こしまくり。
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夕方、センターの前の除雪をしてきた。
除雪なんて言って、スノーダンプを使った手作業なんだけど。
明日のセンター前の駐車スペースを確保するためだが、
いい運動になった。これで2kgくらいは痩せたんではないか。
ちなみに、お正月明けにおそるおそる体重計に乗ってみた。
いったいどれほど重くなっているのかと思ったが、本当の話、
ほぼ横ばい。それも12月も風邪をずっと引いていたので、
そのころはピーク時よりも3~4kg少ない体重。
ちなみにきょうはまだ乗っていないが、さっきの夕食も
軽めの「そば」にしたので、ますます痩せてしまうに違いない。
ハハハ。今年はスリムになってやる。
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ところで、この除雪作業だが、皆さんはなんて言っているだろう。
ちなみに川上は長岡市内川東寄りの出身だが、そこでは
「雪ほげ」であった。雪を「ほげる」という意味である。
大体周囲の人には通じていたので、普通だと思っていたが、
どうも標準でもないらしい。スタンダードな長岡弁では
なかったのか、雪ほげ。
センタースタッフでも以前話題になったことがあるし、
出身地が違う人が集まると、冬には1度はネタにする。
しかし、なんなんだ「雪ほげ」。
ということで、まず
goo辞書 を使って調べてみた。
それに出ている一般的な日本語としての「ほげる」は、
ガ行下一段活用の動詞「ほ・げる」とある。文語では「ほ・ぐ」。
意味は「くずれる」「穴があく」ということだそうだ。
辞書に出ているのは、当然長岡弁的な意味には遠い気がする。
では、どうなのか。「雪ほげ」で試しにYahoo!で検索してみると、
たくさんのページがヒットするが、その多くは長岡市、柏崎市に
属する人が書いた文章と思われる。で、実際に、長岡では
「雪ほげ」と呼んでいます、ということを書いてはあるが、
それ以上の語源的な説明はないに等しい。
日本の標準というサイトがあって、この川上のようにヒマなことを
考えた人(失礼!)がいて、雪国の人、それ以外の人に、
除雪作業の「呼称」をアンケートで聞いている。
除雪の呼び方
すごく良いアイデアで面白いのだが、残念なことには回答数が
少なすぎるのだ。全体のサンプル数が少ないのだ。33票では。
その中に「雪ほげ」も入っているのであるが、得票数は1票。
完全なマイノリティーである。当然のように1位は「雪かき」24票。
しかし、以下2票1票の世界である。
念のため、
1位 雪かき 24票
2位 雪投げ 2票
3位 雪はね 2票
4位 雪ほげ、雪のけ、雪すかし、雪はき、雪またじ 各1票
まったくあてにならない。(ごめんなさいね)
それではと、ここでようやく、長岡周辺の人が書いたネット上の
文章にあたってみる。
ここでは、柏崎の人が、「【雪ほげ】しなくて楽ちん」と書いている。
それ以上にこの言葉に突っ込んではいないが、柏崎でも
「雪ほげ」と言うらしいという証拠には充分なりうる。
こちらの人は、
サポーターな日々@徒然と言うページで、
ブログを書いているのだが、この中で、「雪ほげ」と題した
日記を書いている。プロフィールには詳しくは書いてないが、
やはり長岡の人のようである。
この
くみ さんも、自己紹介に新潟県長岡市から発信している、
と表明しつつ、BBSで以下のように書いている。
ここ数年は温暖化?で小雪だけど、昔は
「雪積もったらほげるしかねぇし、春までどうしょもねぇてぇ」って
耐えてたんだろうし(雪ほげ=雪かき/笑)。
こちらの
長弁 では、そのものずばり、長岡弁の「ほげる」を
取り上げている。
「ほげる」編
意味は「掘る」だそうです。何でも長岡では除雪作業のことを
「雪ほげ」というそうです。難しいですね。
使用例としましては
「どこほげるがー」
「そこほげれいやー」
まったく、長岡での使い方はこの通りだ。語源も「掘る」で
あるとしている。その通り受け取って良いのかが問題なのである。
わからないとだけ言える。
また、こちらの
柏崎独特単語集 の中にも、「ほげる」は、
「除く、掘る」の意味として出ている。
最後に、
ナガオカグレイト というページがあるのだが、その中に
長岡弁に関する大変深い考察をしている
「げっぽをねらえ!」という爆笑のコーナーがある。
その中に、
「雪ほげ」について 詳しく書かれているところがある。
以下、抜粋してしまう。
雪ほげ・雪のけ・雪消し
[yukihoge,yukinoke,yukikeshi]
長岡の冬の風物詩、『雪かき』を目的によって分けた専門用語系方言。
雪ほげ;積雪をホゲ投げる(次項参照)こと。
雪のけ;積雪を、通り道ぶんだけ両脇などにどかすこと。
雪消し;雪を水にすること。側溝や消雪パイプのある道に出す方法が一般的。
除雪車が通ったあとの早朝は、近所の人々がいっせいに玄関の前の雪山をホゲ
たり、のけたり、消したりしている姿が見られる。これをしないで雪山を放っ
ておいた家は『のめし』のレッテルを貼られる。
ホゲ投げる
[hogenageru]
「ほん投げる」のナマリと思われる。「ほん投げる」は「放り投げる」の
省略と思われる。
詳しい、語源的な考察はないが、「雪ほげ」の「ほげ」は、
どうやら、「放り投げる」の「放る」が語源ではないかと、
とりあえずは推定してみたい。
ここで、一気に自分の中では、謎が解けたような気がしているのだが、
日本語の特性である、「撥音便」と「連濁」が関わっていると仮説を
立てて検証しようと思う。
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まず撥音便は、簡単に言えば動詞の語尾が「ん」になること。
詳しくいうと、
「時間の経過と共に本来あるべき語の姿からその一部の音韻が
変化したという事実を結果として表記に反映させる為の方法の一つ」
のことを撥音便という。(とどこかに書いてあった。普段川上は、
当然そんなにサラサラ学問的な言葉は出てこない。)
例としては、
・芳しい(かぐわしい)→(かんばしい)
・手に手に(てにてに)→(てんでに)
・読みて(よみて)→(よんで)
・南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)→(なんまんだぶつ)
ここで、「放り投げる」が「ほん投げる」に変化したのは、
まずこの撥音便であると説明ができる。
「放り投げる」→「ほん投げる」
続いて、日本語には連濁という特性がある。
連濁というのは、「二つの語が結合して一語を作るとき、
あとの語の語頭の清音が濁音に変わること」ということを指す。
(のだそうだ。これも某ページに書いてあった。)
つまり、山と川で、それぞれを指している山川を読むとき、
山(yama)+川(kawa)=山川(yamakawa)で音は濁らないが、
山と川で、山の中の川という意味の複合語「山川」は、
山(yama)+川(kawa)=山川(yamagawa) と発音する。
そこで、「ほん投げる」であるが、「ほん投げる」の
ままでは、連濁しようがない。「投げる」の語頭の
「な」の音は濁らないからである。
しかし、これがおそらく、変化を起こしたのだろう。
鼻濁音化して、「ほん」と「投げる」の間に連濁の一部が、
語調を整えるために「げ」が入った。
すなわち
「放り投げる」→「ほんげなげる」となった。
この「ほんげ投げる」を、うちの父(長岡出身&長岡育ち)も
使っていた。いや、今も使っていると思う。
ものが散らかってたりすると、それを指摘して、
「ほら、こんげところにほんげなげてるとだめらねっかぁ」の
ような感じである。
あるいは、連濁説は厳しいとしても、これはどうか。
長岡弁では、こんな、あんな、そんな、どんな、など、
「ん」のあとにくる「な」は「げ」に変化する習性がある。
・こんな → こんげ(ん)
・あんな → あんげ(ん)
・そんな → そんげ(ん)
・どんな → どんげ(ん)
そこで、「ほんなげる」の、「ほん」と「なげる」の間にも、
「げ」が入ってくるのは自然な成り行きだと考えられる。
それからさらにシンプルに語呂が整って、「ほげる」となった
のではないだろうか。
そして、雪をほげることを称して「雪ほげ」と名詞化した。
すごく説得力がある気がするのだが、どうだろうか。
だめですか?!
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途中まで、かなりまともに推測していた気がするが、
全然、最後は飛んでいるのが自分でもわかる。
もう、ここらで体力の限界なのだ。これがこの川上の
中途半端のなせる業なので、ご了承いただきたい。
ということで、いつかヒマなときにでも、もっと語源を
掘り下げて、文献などをまともに探しつつ考えてみたい。
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長々と駄文をお読みいただきありがとうございました。
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ガンバロウ長岡!!!
ガンバロウ育英!!!
by 川上