地震から1か月が経ちました。
なにが変わっているのか、なにが変わっていないか、
それはわかりません。時間が過ぎたことだけは確かです。
育英センターも未だに全面的な再開はしていませんが、
毎日みんなが元気に帰ってきているし、街は普通に戻っているように
見えるし、学校もほとんど普通どおりになったようです。
問題は、街や公の部分はどんどん元通りに戻っていくけど、
公から手の届かない、取り残されていくように感じられる
「私」の部分ではないでしょうか。
「私」の家の中だったり、「私」の食器棚の中だったり、
「私」の休みの日の過ごし方だったり、「私」の心の中だったり。
これを読んでいてそうかな?と思う人も、たとえば枕元に懐中電灯を
用意していたり、食器棚で割れた食器を補充するのをためらっていたり、
テレビを床に置いたままにしていたり、保存食を多めに買っていたり、
水を貯めておいていたり、低い音が響くと室内で揺れているものがないか
探していたり、夕方が近づくと電気を明るく付けずにはいられなかったり…。
そんなこときっと一つや二つありますよね。
いや、川上がほぼ全部そうなんですが。
これは、災害で身に付いた知恵であるかもしれないし、心に傷を負ったから
かもしれないし。見かけの上では、すっかり復興してきているように見える街も、
人の心の中まで復興するには難しいのですね。
まして、そこまで公の力で何とかなるものではないですからね。
見かけだけがよくなっても、元の通りになったとしても、
中身が付いていかないと、本当に復興したとは言えないだろうって思います。
ちょっとありがちな論調ですが…。
ただ、一つ言えることは、今度こんな災害が来たって、絶対に
負けねぇっけんねぇってことです。
いや、もう来なくていいんですけどね。
---
小さい頃、家に「新潟地震」の写真集がありました。
もの心がついた頃には、文字通りドミノのように折れ重なる
倒壊した団地の写真や、信濃川に波線を描くように落ちている
昭和大橋の写真、黒煙を上げて炎上していた昭和シェルの石油タンクの
写真なんかを見ていたわけです。
今思えば、それは昭和46年生まれのわたしが見ていたので、
昭和39年の新潟地震からほんの数年しか経っていなかったのでした。
まさか、自分のところにそんな地震が来るわけないし、と思っていたのです。
ウソみたいな、遠い昔のことだと思って。
---
いつか長岡やさらに被害のひどかった小千谷、川口、そして
山古志村にも「ウソみたい」って思えるときが戻るといいですね。
その日まで
ガンバロウ長岡!!!
ガンバロウ新潟!!!
by 川上
なにが変わっているのか、なにが変わっていないか、
それはわかりません。時間が過ぎたことだけは確かです。
育英センターも未だに全面的な再開はしていませんが、
毎日みんなが元気に帰ってきているし、街は普通に戻っているように
見えるし、学校もほとんど普通どおりになったようです。
問題は、街や公の部分はどんどん元通りに戻っていくけど、
公から手の届かない、取り残されていくように感じられる
「私」の部分ではないでしょうか。
「私」の家の中だったり、「私」の食器棚の中だったり、
「私」の休みの日の過ごし方だったり、「私」の心の中だったり。
これを読んでいてそうかな?と思う人も、たとえば枕元に懐中電灯を
用意していたり、食器棚で割れた食器を補充するのをためらっていたり、
テレビを床に置いたままにしていたり、保存食を多めに買っていたり、
水を貯めておいていたり、低い音が響くと室内で揺れているものがないか
探していたり、夕方が近づくと電気を明るく付けずにはいられなかったり…。
そんなこときっと一つや二つありますよね。
いや、川上がほぼ全部そうなんですが。
これは、災害で身に付いた知恵であるかもしれないし、心に傷を負ったから
かもしれないし。見かけの上では、すっかり復興してきているように見える街も、
人の心の中まで復興するには難しいのですね。
まして、そこまで公の力で何とかなるものではないですからね。
見かけだけがよくなっても、元の通りになったとしても、
中身が付いていかないと、本当に復興したとは言えないだろうって思います。
ちょっとありがちな論調ですが…。
ただ、一つ言えることは、今度こんな災害が来たって、絶対に
負けねぇっけんねぇってことです。
いや、もう来なくていいんですけどね。
---
小さい頃、家に「新潟地震」の写真集がありました。
もの心がついた頃には、文字通りドミノのように折れ重なる
倒壊した団地の写真や、信濃川に波線を描くように落ちている
昭和大橋の写真、黒煙を上げて炎上していた昭和シェルの石油タンクの
写真なんかを見ていたわけです。
今思えば、それは昭和46年生まれのわたしが見ていたので、
昭和39年の新潟地震からほんの数年しか経っていなかったのでした。
まさか、自分のところにそんな地震が来るわけないし、と思っていたのです。
ウソみたいな、遠い昔のことだと思って。
---
いつか長岡やさらに被害のひどかった小千谷、川口、そして
山古志村にも「ウソみたい」って思えるときが戻るといいですね。
その日まで
ガンバロウ長岡!!!
ガンバロウ新潟!!!
by 川上