市民意見広告運動事務局だより

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特定秘密保護法への各団体の抗議声明

2013年12月08日 13時07分15秒 | 新聞から
秘密保護法:日本ペンクラブ「民主主義を破壊する」と批判
毎日新聞 2013年12月07日 19時28分(最終更新 12月07日 20時47分)

 特定秘密保護法の成立を受け、各団体は7日、相次いで抗議や廃止を求める声明を発表した。

 日本ペンクラブは「為政者の身勝手な権力行使と情報隠蔽(いんぺい)を容易にし、民主主義を破壊するもの」と同法を批判。強行採決した国会を「国民の代表としての矜持(きょうじ)も資格も失っている」と指摘し「この法律の恫愒(どうかつ)に屈することなく、言論・表現の自由を守り抜く決意だ」と強調した。

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)も採決について「憲政史上前例のない、最悪の暴挙を演じた」と強く批判。同法の廃止を求めた。医師らでつくる全国保険医団体連合会は「『適性評価』の名のもとに患者のカルテなどの個人情報の提出が求められることが懸念される」と指摘した。

 このほか、日本弁護士連合会やノーベル賞受賞者ら約3000人の学者でつくる「特定秘密保護法に反対する学者の会」、日本カトリック司教協議会常任司教委員会なども声明を出した。【牧野宏美】

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3181名の学者の抗議声明 特定秘密保護法の強行可決に強く抗議します

2013年12月08日 12時57分29秒 | 事務局より
2013年12月7日土曜日

抗議声明
3181名の学者の抗議声明

特定秘密保護法の強行可決に強く抗議します


 特定秘密保護法案は、憲法の定める基本的人権と平和主義を脅かす立法であり、日本の民主主義を戦後最大の危機にさらすものです。この法案に対して広く市民の間に反対や懸念の声がかつてなく広がったにもかかわらず、審議を尽くさないまま衆議院にひきつづき参議院においても強行採決が行われたことに、私たちは深い憂慮と強い憤りを覚え、この暴挙に対する抗議の意思を表明します。
 特定秘密保護法は、指定される「特定秘密」の範囲が政府の裁量で際限なく広がる危険性を残しており、指定された秘密情報を提供した者にも取得した者にも過度の重罰を科すことを規定しています。この法律によって、市民の知る権利は大幅に制限され、国会の国政調査権が制約され、取材・報道の自由、表現・出版の自由、学問の自由など、基本的人権が著しく侵害される危険があります。さらに秘密情報を取り扱う者に対する適性評価制度の導入は、プライバシーの侵害をひきおこしかねません。
 民主政治は市民の厳粛な信託によるものであり、情報の開示は、民主的な意思決定の前提です。特定秘密保護法は、この民主主義原則に反するものであり、市民の目と耳をふさぎ秘密に覆われた国、「秘密国家」への道を開くものと言わざるをえません。
 さらに、特定秘密保護法は国の統一的な文書管理原則に打撃を与えるおそれがあります。公文書管理の基本ルールを定めた公文書管理法が2011年に施行され、現在では行政機関における文書作成義務が明確にされ、行政文書ファイル管理簿への記載も義務づけられて、国が行った政策決定の是非を現在および将来の市民が検証できるようになりました。特定秘密保護法はこのような動きに逆行するものです。何が何でも特定秘密保護法を成立させようとする与党の政治姿勢は、思想の自由と報道の自由を奪って戦争へと突き進んだ戦前の政府をほうふつとさせます。
 いったい今なぜ特定秘密保護法を性急に立法する必要があったのか、安倍首相は説得力ある説明を行いませんでした。外交・安全保障等にかんして、短期的・限定的に一定の秘密が存在することを私たちも必ずしも否定しません。しかし、それは恣意的な運用を妨げる十分な担保や、しかるべき期間を経れば情報がすべて開示される制度を前提とした上のことです。行政府の行動に対して、議会や行政府から独立した第三者機関の監視体制が確立することも必要です。
困難な時代であればこそ、報道の自由と思想表現の自由、学問研究の自由を守ることが必須であることを訴えたいと思います。そして「秘密国家」・「軍事国家」への道を開く特定秘密保護法案の強行可決に、私たちは学問と良識の名において強く抗議します。
2013年12月7日
            特定秘密保護法案に反対する学者の会

浅倉 むつ子(早稲田大学教授、法学)
池内 了  (総合研究大学院大学教授・理事、天文学)
伊藤 誠  (東京大学名誉教授、経済学)
上田 誠也 (東京大学名誉教授、地震学)
上野 千鶴子(立命館大学特別招聘教授、社会学)
内田 樹  (神戸女学院大学名誉教授、哲学)
内海 愛子 (大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター特任教授、歴史社会学)
宇野 重規 (東京大学教授、政治学)
大沢 真理 (東京大学教授、社会政策)
小熊 英二 (慶応義塾大学教授、社会学)
小沢 弘明 (千葉大学教授、歴史学)
加藤 節  (成蹊大学名誉教授、政治学)
加藤 陽子 (東京大学教授、歴史学)
金子 勝  (慶応大学教授、経済学)
姜 尚中  (聖学院大学全学教授、政治学)
久保 亨  (信州大学教授、歴史学)
栗原 彬  (立教大学名誉教授、政治社会学)
小森 陽一 (東京大学教授、文学)
佐藤 学  (学習院大学教授、教育学)
佐和 隆光 (京都大学名誉教授、経済学)
白川 英樹 (科学者・市民)
杉田 敦  (法政大学教授、政治学)
高橋 哲哉 (東京大学教授、哲学)
野田 正彰 (元関西学院大学教授、精神医学)
樋口 陽一 (東北大学名誉教授、憲法学)
廣渡 清吾 (専修大学教授、法学)
益川 敏英 (京都大学名誉教授、物理学)
宮本 憲一 (大阪市立大学・滋賀大学名誉教授、経済学)
鷲田 清一 (大谷大学教授、哲学)
鷲谷 いづみ(東京大学教授、生態学)
和田 春樹 (東京大学名誉教授、歴史学)
以上の31名を含む3181名(2013年12月7日9時現在)

                 ほかに賛同者(院生・学生・市民) 746名

秘密保護法強行採決は安倍政権の終わりの始まりだ!

2013年12月08日 12時53分07秒 | 事務局より
バーナムの森は動いた
> 秘密保護法強行採決は安倍政権の終わりの始まりだ!
>
>                     秘密保護法を廃案へ!実行委員会
>                            海渡 雄一
>
> 1 参議院で法案採決される
>  参議院本会議で、法案が可決されました。
>  採決結果は、投票総数212、賛成130、反対82でした。
>  賛成したのは自民党と公明党。反対したのは、民主、共産、社民、生活、糸数
> 議員、山本議員などでした。みんなの党は欠席しましたが、一部議員は出席して
> 反対しました(川田さんと寺田さんと真山さん)。維新の会は欠席しました。
>  市民の8割が慎重審議を望んでいる中で、日比谷野音に1万5千人が集まり、
> 全国で抗議集会が続き、数万人の市民が国会を取り巻き、秘密保護法絶対廃案を
> 叫び続ける中での、法案可決です。
>  「特別秘密の保護に関する法律案【逐条解説】」という文書が12月5日午前
> 11時45分に福島みずほ議員の強い要求によって、ようやく開示されました。
>  これは、法案の策定段階おそらく公明党との修正協議の前の段階の法案につい
> て内閣官房が作成したものと考えられ、合計92頁に及ぶ大部なものです。
>  法案の逐条解説を公開して審議していれば、法案の問題点はもっと深く審議で
> き、浮かび上がったはずです。作成名義は、内閣官房の作成とされています。
>  さらに、内閣と各省庁の間で、この法案の策定の段階で、多くの意見交換が行
> われていたことが昨晩わかりました。今のところ人事院と文書のやりとりだけが、
> 公表されています。他の省庁は、各官庁の了解が取れないという理由で、今も不
> 開示となっています。
>  このような重要な文書をこれまで秘密にしていたことは、国会軽視として決し
> て許されることではありません。すくなくとも、このような重要文書について、
> きちんと国会での審議の時間を確保するべきことは民主主義政治の元での国会運
> 営として、当然のことでした。
>  委員会採決は、最後は、全く言葉も聞き取れない、議事録もないような状態で
> の採決であり、手続的にも違法無効です。
>
> 2 根本的欠陥法案である
>  この法案には根本的な欠陥があります。何が秘密に指定されるかが限定されず
> 、政府の違法行為を秘密に指定してはならないことも明記されていません。公務
> 員だけでなく、ジャーナリスト・市民も独立教唆・共謀の段階から処罰されます。
> 政府の違法行為を暴いた内部告発者やジャーナリスト、市民活動家を守る仕組み
> が含まれていません。権威ある国際原則であるツワネ原則にことごとく反してい
> るばかりでなく、ふたりの国連特別報告者とピレー人権高等弁務官からも重大な
> 懸念が表明されています。私たちはこの秘密保護法案の内容も手続も絶対に認め
> ることはできません。
>
> 3 法案廃止の活動を始めよう
>  これからの闘いの方向性について、提起したいと思います。今晩の闘いの力で
> 、これからの政府の暴走を止めましょう。
>  成立した法案は同じ手続で廃止することができます。私たちは、明日から、こ
> の法律の廃止を求める活動を直ちに始めようではありませんか。次の国会には、
> 採決に賛成しなかった多くの政党と共同して、秘密法の廃止法案を提案するため
> の活動を始めましょう。
>
> 4 弾圧に備えよう
>  もうひとつ、大切なことを提起します。
>  この法律は、憲法21条、自由権規約19条で保障された表現の自由を侵害す
> る違憲立法です。この法律が自由権規約19条に違反することは、国連の見解な
> のです。我々には国際社会が味方してくれています。裁判官も私たちの反対運動
> を見ていることでしょう。そして、心の内では応援してくれている裁判官も少な
> くないはずです。
>  秘密法違反の被告人は違憲な法律によって起訴されたのですから、絶対無罪と
> しなければなりません。
>  これは、弁護士の仕事ですが、政府があくまで、この法案を施行しようとする
> なら、第一号の秘密法違反事件の被告人を弁護するために、1000人の弁護士
> を組織し、あらかじめ大弁護団を結成しておきたい思います。
>
> 5 新しい闘いのはじまり
>  法案の成立は、私たちの一つの敗北であることは確かです。
>  しかし、今日一日の私たちの行動は、政府、国会に私たちの秘密法廃案、安倍
> 政権NOの怒りをぶつけ、一人一人の市民に秘密法反対の意思を確認する機会と
> なったことと思います。
>  まず、私たちは、これだけの多数の市民の反対を押し切って秘密法を成立させ
> た政府与党の暴挙を心にしっかりと刻みつけなければなりません。マクベスのバー
> ナムの森は動いたのです。これから、政権崩壊の日が近いことにおびえなければ
> ならないのは、勝ち誇ったような顔をしている安倍首相とその取り巻きたちです。
>  私たちは、この法律が廃止されるまで、決してあきらめません。明日から、秘
> 密法のある社会を拒否し、その実質化を食い止めるため、新たな闘いを始めましょ
> う。
>
> --
> 海渡雄一