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鳩山邦夫法相による4回目の死刑執行に強く抗議し、同法相の辞任を求める声明

2008年06月21日 16時26分43秒 | 市民の意見30の会・東京
●鳩山邦夫法相による4回目の死刑執行に強く抗議し、同法相の辞任を求める声明

                       市民の意見30の会・東京
2008年6月20日

 鳩山邦夫法相は6月17日、自らが命じた3人の死刑囚の死刑執行を発表しました。今回の死刑執行は昨年12月の執行以来4回目で、死刑が3年余りの中断後再開された1993年以降、最多だった長勢甚遠前法相の10人を超え、計13人になりました。

 私たちは鳩山法相による度重なる死刑執行に深い憤りをもって強く抗議し、同法相の辞任を求めます。

 鳩山法相による死刑執行は、ほぼ2ヵ月に1度という異例のペースで進められてきました。それについて法相は記者会見で「たまたま何ヶ月おきになった」と釈明しましたが、この動きが死刑執行は「ベルトコンベアーのように進むようにしたい」という自分の発言を地で行くものであることは疑う余地がありません。私たちは、このままでは日本が大量処刑の道を突き進むことになることを深く憂慮します。

 私たちは今回の死刑執行が、つい先日、東京・秋葉原で起きた惨劇の直後になされたことや、鳩山法相が記者会見で3人の執行について「自信と責任を持って執行できる人を選んだ」とのべたことに、マスメディアが煽る「殺せ、殺せ」の風潮に乗った「見せしめ」の政治的意図を感じ戦慄を禁じ得ません。

 死刑廃止はすでに世界の大勢であり、すでに137ヵ国が法律上あるいは事実上、死刑を廃止しています。人権を尊重する世界の流れに逆行する日本政府の姿勢は、現に国際社会からきびしい批判を浴びています。国連人権理事会の人権状況審査作業部会は本年5月14日、日本の人権状況に関する初の報告書を採択し、日本に死刑の執行停止や死刑制度廃止を勧告しました。

 日本国憲法は、主権在民、絶対平和主義とともに、人権の尊重を基本原理としています。私たちは、日本政府が死刑の執行をただちに停止し、死刑制度を廃止することを強く要求します。


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1 コメント

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日本も死刑廃止を! (死刑制度に反対する一市民)
2008-06-22 17:15:30
世界が死刑廃止へと向う中で、日本では、昨年12月から2ヶ月おきにベルトコンベア式に13名もの人間が処刑されております。まさに常軌を逸した状態と言わざるおえません。
近年の法相は、死刑を執行する上では、慎重な上にも慎重をきしていたように思うのですが、鳩山法相は、何のためらいもなく、人間の命を機械みたいに次から次へとベルトコンベア式に殺しています。人間性というものが全く感じられません。こういった法相は、一日も早く消えてもらいたいものです。
現在、世界で死刑廃止国は137カ国に達し、死刑存置国であっても、昨年死刑の執行が行われたのは、日本を含めわずか24カ国しかありません。
死刑制度が間違った制度であることは、もはや疑う余地がありません。
日本は、国連人権理事会の人権状況審査作業部会の勧告に従い、速やかに死刑制度を廃止すべきです。
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